【ひとりとそうざい】

【ひとりとそうざい】

美濃輪稲荷大鳥居前の魚屋店頭に自家製煮物が並んでいるのを見て、
「ああよかった、これでおかずんいらないじゃん」
と素直に喜びが声に出たおばあさんを見て微笑ましかったことがある。

ひとり暮らしで食事の支度をするのは体力はもちろんよほどの気力がないと辛いんだろうなと思う。


清水大手。

飲み会の手みやげに石川鶏肉店で名物鶏の唐揚げを10個揚げて貰っていたら和服姿で高齢の女性がやってきて唐揚げをひとつ欲しいという。お店の人が
「この人のを揚げてからだからちょっと待って貰いますよ」
と言うので、申し訳ない気持ちを伝えるために会釈したら
「ひとり暮らしでも食べないわけにはいかないじゃん…」
と溜息をつくように笑われていた。

ああ、このおばあさんはひとり暮らしなんだ、ひとり暮らしというのは食欲のない日は辛いんだろうな…としんみりしたけれど、よく考えたらこの歳で大振りの石川鶏肉店の唐揚げを食べたいと思うのだから元気なおばあさんなのであり、さほどしんみりすることもないかと思い直す。

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