人の手仕事の見方、感じ方

2016年9月15日
僕の寄り道――人の手仕事の見方、感じ方

町の片隅にある、人が作ったものを見るのが好きだ。多くの人の興味をひく意図を持って作られ、多くの人の評価がさだまった芸術作品ではなくて、無名の生活者が生活の中で作り出したものを鑑賞するのが好きだ。

作品として味わい理解することを鑑賞という。鑑賞した結果を、好き嫌いや、良し悪しとして評価することなど全く興味がないので、ひとり立ち止まって眺めるだけの鑑賞である。この人はどういう気持ちでこれを作ったのだろう、これを作ることによつてこの人は何を得たのだろうという、人の人生と手仕事と心の持ち方にだけ興味がある。

裏通りを歩いていたら小石を集めてセメントでつなぎ合わせた鉢が玄関先に置かれていた。真ん中に穴があるので植木鉢を手作りしたのだろう。これが作られたのは何年くらい前で、作られた人はご健在なのだろうか。そしてこの人はどういう気持ちでこれを作られ、これを作ることによってこの人は何を得たのだろう、そんなことを考えた。


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