【そうだ、草薙行こう…6】

【そうだ、草薙行こう…6】
 
 

(『電脳六義園通信所』アーカイブに加筆訂正した 2007年 10 月 21 日の日記再掲

町境の短いトンネルを抜けるとそこは火葬場だった(川端康六)

清水の斎場からさらに山奥に分け入った寂しい場所にあるせいか、このトンネルにも月並みでしょうもない恐怖譚がささやかれた時代もあるらしい。いつの時代もそう言う話しが好きな手合いはいるようで、僕が子どもの頃は県道416号線大崩海岸辺りの幽霊話をよく聞いた。

■有度山トンネル馬走(まばせ)側入り口。
撮影日: 07.10.15 1:06:32 PM
Canon IXY DIGITAL L2

予想外のものが飛び出したら人間なのでどんなものにでも当たり前に驚くけれど、現代の科学で証明のできない奇っ怪な現象が実在するなら是非びっくりしてみたいものだと思う。びっくりはするけれど怖くはないからで、科学で証明のできない奇っ怪な現象が実在することには恐怖より夢と希望がある。

■有度山トンネル内の町境あたり。
撮影日: 07.10.15 0:32:40 PM
Canon IXY DIGITAL L2

科学で証明のできない奇っ怪な現象は怖くはないけれど、歩行者のことを全く考慮していないトンネル内を歩くのは怖い。ヘッドライトをつけて通過していく車の運転手も、トンネルの中を歩いている変なおっさんが突然闇の中に浮かび上がったらびっくりするだろうし、びっくりのあまり突っ込んでこられたらもっとびっくりなので足早に歩く。

■有度山トンネル北矢部側出口。
撮影日: 07.10.15 0:33:42 PM
Canon IXY DIGITAL L2

トンネルを抜けると秋の陽光を浴びながら道はなだらかに山裾を下り、やがて大沢川沿いに清水市街地へと向かってゆく。

午後 1 時をまわったのでのんびり中学時代の学区を歩き、蕎麦屋でカレー南蛮を食べ、手続きが終わった頃合いを見計らって地元信用金庫窓口の振り出しに戻る。

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