電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【うわのそら】
【うわのそら】
文字を読む人間には「読む」と「読みながら考える」という異なる状態がある。「聴く」と「聴きながら考える」ともいえる。
聴き上手に向かって話すと相手に引き込まれそうな「空(くう)」を感じ、人の話を聴きながら今にも話し出しそうな相手には噴出してくる「色(しき)」を感じる。
「読む・聴く」と「考える(言う)」を切り分けて同時にふたつのことが生起しないようにする工夫がたいせつだ。同時にふたつあるから囚われが生じる。その囚われが「うわのそら」だ。
2022/10/22
DATA : PENTAX Optio RZ10 1 : 1 format
「読む・聴く」と「考える(言う)」を切り分けて別別にすることがたいせつだ。読むなら一心に読む、聴くなら一心に聴く、観るなら一心に観る、それから考えて言う。「うわのそら」になりがちな読書についてそんなことを考えた。
舎利子みよ空即是色花ざかり(小笠原長生)
としごとにさくや吉野のさくら花樹をわりてみよ花のありかを(一休)
◉
コメント ( 0 ) | Trackback ( )
« 【思わぬ解説】 | 【午後三時の... » |
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |