【買った記憶のない本がなぜ見つかるのか】

【買った記憶のない本がなぜ見つかるのか】

今井むつみ『ことばと思考』岩波新書が読んでみたくなったので、未明のスマホで kindle 版を買ってみたけれど kindle リーダーアプリのライブラリーに買ったばかりの本が現れない。

「おかしいなあ」と思ってあれこれいじっていたら、蔵書ライブラリーのかなり下の方に、その本があるのに気づいた。朝になってパソコンで調べたら一昨年の夏に購入済みで、読んだ内容の記憶がないので、買ったことすら忘れていたのだ。ひどい。

本は読まなければ所有されないに等しいので、読んでみたくなるたびに買ってしまう。「あれ、おかしいな、いま買った本がないぞ」と戸惑うのは、電子書籍にそういう重複購入を防ぐ仕組みがあるかららしい。

いっぽう紙の書籍、とくに手軽な新書や文庫では重複購入した本が何冊も本棚にある。たとえば中村雄二郎『臨床の知とは何か』岩波新書とか、中島義道『観念的生活』文春文庫とか。そういう本は思い出してみると、つまみ食い的に読んで、最後までちゃんと読み通した記憶がない。

「買った記憶のない本がなぜ見つかるのか」、それは「読んだ記憶」がないので、その都度、読みたいという興味の沸点に達するからだろう。この本の場合、
「ことばのない思考ってあり得るんですか? というかそもそも『思考』ってなんですか」
ということばが自分の中で生じたからだろう。

2024 年 2 月 11 日 豊島区駒込

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2024年2月号(通巻15号)まで公開中

 

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