▼地籍調査

 

 郷里静岡県清水の実家を解体し土地を売却するに際して、明治時代地租改正のために作られた地図である公図というものを初めて見た。公図と実際の現場が一致しているかいないかについて、売買当事者がもめた場合はどうなるかと不動産屋に聞いたら、あまりにやっかいなのでぞっとした。



 散歩していたら北区内の狭隘な路地に夥しい数の境界表示板が打ち込まれていてびっくりした。売却した生家近くもまた同じような鋲がたくさん打ち込まれていたので、この辺もまた同じような地域の成り立ち方をしたのだろうと興味深く観察して歩いた。




数メートルごとにいろいろな鋲が打ち込まれている



 こんなに狭い路に民家が密集して建っていたら、火事の際は延焼をまぬがれがたいし、だいいちこの路地まで消防ホースをどこから引き回してきたらよいのだろうと思うと想像を絶する。



 北区の路地を歩いていると、土地整備に協力したことに感謝の意を表するための銘板が埋め込まれていることが多く、狭い路地を拡げるためにはまず地籍調査が欠かせなかったのだろう。
 この道も調査結果に基づいて交渉の末に苦労して拡張されたのかと思いつつ、拡張されてやっとこの広さということにもう一度唖然とする。

 

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