電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
▼ほおずき市の頃
入谷の朝顔市で買った鉢植えを手みやげにして静岡県清水の実家に帰ると、清水の商店街は七夕祭りで賑わっており、故郷の七夕祭りを楽しんで帰京すると、浅草浅草寺では恒例のほおずき市が開催されていた。そんな風に四季折々の行事を歯車の一つひとつとして組み込みながら、世界という時計は365日かけて一周している。
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浅草寺境内にて。
7月10日に参詣すれば四万六千日間詣ったと同等の功徳があるといわれる「四万六千日(しまんろくせんにち)」の行事は江戸時代享保年間から盛んになり、浅草寺境内にはたくさんの露店が並んで「ほおずき市」が開催される。
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浅草寺境内に並んだほおずきの露店。
7月8日、新潟の友だちがマンドリンの練習のため上京したので、年寄りの夕食を用意したあと、浅草にドジョウを食べに出た。朝顔、七夕、ほおずき市の頃は、なぜか雨傘を持って下町にドジョウを食べに行きたくなる。
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浅草寺境内に並んだほおずきの露店。
思い出話をしながら浅草寺境内を歩くと、四季折々の行事を歯車の一つひとつとして組み込んだ世界時計の上を歩いているような気分になり、その時計のほおずき市の季節には、下町に降る雨とドジョウと山盛りの白ネギも、都合よく一緒に組み込まれているのかもしれないと思う。
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