温暖な静岡県で生まれたせいか暑さには強くて、夏の炎天下で汗だくになるのは嫌いじゃない。寒冷な富山県で生まれた家内は暑いのが苦手で、秋の終わりを感じると、やっと冬が来ると言って喜んでおり、特養ホームで暮らす母親の元に毎日通って食事介護しているが、寒い中の外出自体は苦にする風もない。
子どもの頃は今よりずっと電気料金が高くて、
「またつけっぱなしにしてる、電気代は高いんだよっ」
と母親に怒鳴られたものだった。エアコンによる暖房も北陸育ちの家内はストーブと呼び、
「寒いからストーブつけようか」
と言うたびに笑ってしまう。
|17時10分電力使用率97%の警報が出た寒い夕暮れ|2012年11月28日|
電気料金が高いから灯油のストーブを使うのが当たり前だった時代からオール電化の時代になり、連日の寒さで東京電力管轄地域には夕方になるたびに使用率97%突破の警報が出ている。
「また流しっ放しにしている、水道代だってただじゃないんだよっ」
と叱られた水のように電力を消費していると、夏の暑さは工夫でしのいだが、冬の寒さの堪え方が思いつかず、暖かい布団の中にいると、こうなったら冬眠しかないかな…などと思ってしまう温暖な静岡県人である。