【1971年清水松竹劇場と男はつらいよ純情編と竜爪山】

【1971年清水松竹劇場と男はつらいよ純情編と竜爪山】
 
 

(『電脳六義園通信所』アーカイブに加筆訂正した 2006 年 2 月 9 日の日記再掲

 

山田洋次監督『男はつらいよ』第六作「純情編」が公開されたのは 1971 年の正月である。

第六作のマドンナは若尾文子。ロケ地は長崎県(福江島)と資料にある。バックは高台から見た長崎市内だろうか?この映画を見てふらっと竜爪山に登りたくなったらしい。

相生町にあった清水松竹劇場でそれを見て、その数日後旧清水・静岡の両市民に愛される竜爪山に登っている。

■1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

どうしてそんなことがわかるかというと、竜爪山に登った際に撮影したフィルムの 1 コマ目に清水松竹劇場で山本直純の「 ♪ ちゃーん、ちゃららららら、ちゃーらら……」に続く「わたくし生まれも育ちも葛飾柴又です……」を聞きながら撮影したスクリーンが写っていたからである。

■大石昭夫君は前年の 10 月 27 日、登頂に成功したらしい。
1971(昭和 46 )年 1 月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

■「新静岡センターハイキングクラブ」は 1969 年 11 月 13 日に登頂して木に札を打ち付けている。
1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

その後に写っているのは紛れもない竜爪山の風景なのだけれど、それらは 35 年経った今でも少しも変わっていないのかも知れない。

■文殊岳から旧静岡市を眺望。光っているのは安倍川。植林された木々は 35 年経ってどれくらいに育ったのだろう。
1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

■標高 1041 メートル、文殊岳山頂のモニュメント(三角点?)。これはもうないんだろうな。いや三角点なら整備されて残っているかも。
1971(昭和 46 )年 1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

母は他界するちょっと前に、
「最近は竜爪も自動車で登れるんだよ」
と言い、僕は「えっ !? 」と驚いた。もしかすると 35 年前と今の竜爪では驚くほど変わっているのかも知れないけれど、わざわざ自動車を運転してそれを確認しに行くのも嫌なので謎のままである。

■文殊岳から旧清水市を眺望。もう逢えないたくさんの人がこの写真の中にいると思うと感無量。
1971(昭和 46 )年 1 月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

36枚撮りネオパン SSS の最後には静岡鉄道路線バスの車内が写っており、最初の一コマと同様、ここに 1971(昭和 46 )年が写し止められていることの証となっている。

■くたくたになって下山して乗車した静鉄バス。
1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

■静鉄バスにはまだ車掌さんがいて、中がどうなっているか不思議な手動精算機があった。
1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

■同じ頃に撮影した別のネガにあった相生町交差点の「清水松竹劇場」。『男はつらいよ』を上映中なので1月。隣りの「オリオン座」には『……スチャン』という映画がかかっている。1971 年 1 月に上映されていたお尻に「スチャン」のつく映画ってなんだろう…と書いたら伝言板にて「オリオンで上映されていたのは「マジック・クリスチャン」です。私は観ております。リンゴスターが出演したブラックコメディーです」という解答を頂いた。
1971(昭和46)年1月
minolta SRT101 Rokkor 58mm F1.4

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