エサ


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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毎朝シリアルを食べていることは書いた。
オールブランにオートミールを混ぜている。
それに冷たい豆乳をかけて食べている。
まあまあ健康的な組み合わせと言えるだろう。

オールブランはフレーク状のものにフルーツをミックスしたものだ。
これは程々に甘みがあって美味しい。
オリジナルのオールブランはどうも苦手なのだが、フレーク状のものはいける。

これにオートミールを混ぜる。
なぜ混ぜるのかと言われると困るのだが、Mrs.COLKIDが適当に思いついたのだろう。
オートミールは味がほとんど無くて、水分と混ぜるとグチャグチャと粥状になって、それだけではとても食べられたものではない。

しかし甘みのあるフレーク状のオールブランとミックスすることで、まあまあ食べられる組み合わせになる。
オートミール自体には味は無いが、オールブランのトッピングとして上手くマッチするのだ。
実際それを毎日食べても今のところそれほどの不満は感じていない。

ところが先日Mrs.COLKIDがシリアルの銘柄を変えた。
今までのフレーク状のブランから、丸っこいのが入ったグラノーラへと変更したのだ。
グラノーラは嫌いではないのだが、この銘柄は今一つ好きになれない味であった。

しかもそこにオートミールを突っ込む。
不味いものに不味いものを混ぜたら、スーパー不味いものになってしまった。
不味いと言っても、これはあくまで僕の好みの問題なのだが、それにしてもあまりに美味しくなくて、何だか家畜のエサのように思えてきた。
実際オートミールはどこか鳥のエサに似ているのだ。

これはちょっと食べられないから、もとのフレークのやつに戻してくれと言ったら、大きい徳用パックを買ったから、まだまだ残りがあるという。
まるで動物になったようで、これなら食べない方がましだ、と言ったら、さすがに引っ込めて、翌日からフレークのオールブランに戻った。
残った分は恐らくMrs.COLKIDが食べるのだろう。
こういう事が起きないためにも、やはり試食用に小さいパックは欲しいと思った。
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電気代


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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ちょうど一年ほど前に居間のエアコンを買い換えた。
お店で勧められたダイキンのエアコンである。
2016年8月21日の日記
ここにきてMrs.COLKIDから、電気代がほぼ半額になっている・・という驚きの報告があった。

電気代の支払額が万単位で違うという。
本当に!?
噂には聞いていたが、そんなに違うものなのか?

以前使っていたのは、義兄が結婚祝いに買ってくれた20年も前のものだ。
古いといえば古いのだが、それにしても半分とは・・・
電気はエアコン以外にも使っているのだから、実際にはエアコンの消費電力は以前の半分以下ということになる。
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D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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予備の眼鏡を作ろうかと、近くの眼鏡屋に行った。
自宅の目の前にあるお店である。
以前何度か購入しており、アンティークのフレームにレンズを入れてもらったこともある。

お店に沢山並んでいる眼鏡を、ひとつづつ試着してみた。
鏡に映った自分の顔を見る。
縁無しのおとなしいものは無難だが、縁の太いものの方が面白い。
眼鏡が程々に目立ってアクセントになる。

しかし実際にかけてみると、縁が一周すべて太いものは、少し主張が強すぎることがわかった。
縁があるのは上だけで、下側は細いか何も無い方がスッキリしている。
若い店員さんが近付いてきて、こういうクラシカルなデザインが今は流行っているのですよと教えてくれた。

いくつか試しているうちに、やけにしっくりくる物があった。
どうやらフレームの形状が、顔の形に合っているようだ。
スッとかけられて、レンズの真ん中に目が来て、装着感も自然でストレスがない。

かけた瞬間にこれだ!と思うほど合っている。
しかもよく似合っている。
まるで自分の顔のために作られたような眼鏡である。

同じ形のフレームの色違いが2種類あった。
もうかけた瞬間から、候補はその二つに絞った。
何度もかけ替えて、鏡の中の自分の顔を見比べた。

ひとつは黒っぽいグレーで、もうひとつはべっ甲タイプである。
どちらも悪くない。
素直に顔に溶け込むのはグレーであって、べっ甲は柔らかいながらも少し眼鏡が主張する。

よし、グレーの方にしよう、と思った瞬間、お店の奥で見ていた店長さんが声をかけてきた。
「それはこの前買われたのと同じかもしれませんよ」
「えっ!そうでしたか。色もこれでしたっけ?」

調べてみましょう、と言って、パソコンで履歴を見てくれた。
「やはりそのモデルです。色もまったく同じものですね」
この前、パソコンの画面専用に、数十センチのところにピントが合うように作った時に選んだフレームであった。

あの時も、やけに顔にしっくりきて、これしかないと思い、このフレームに決めたのだ。
実際その後も愛用しており、パソコン作業の時は必ず使用している。
僕の顔に完全に合っているのだろう。
これだけ沢山商品が並んでいて、このフレームだけがダントツでしっくりくるのだ。

では今回は色を変えればいい。
グレーはやめて、べっ甲の方にした。
まったく同じ眼鏡を買うなんてつまらないし、べっ甲の方もよく似合っているのだ。
店長さんと笑いながら席に着き、レンズをどれにするか話し合いを始めた。
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タバコの煙


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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タバコの煙に弱くなった。
飲食店で隣の席から漂ってきた煙に反応し、発作を起こしたかのように涙と鼻水、くしゃみが出て動けなくなったことがある。
あまりに激しく、かつ突然襲われるので、最初は変なものを食べたかと思い、タバコが関係しているとは思わなかった。

以前も書いたが、昔はタバコの煙なんて全然平気だった。
父親はハイライトを一日数箱吸っていた。
サラリーマン時代の仕事場でも、周りの多くの人がタバコを銜え、僕自身は吸わなかったが、スーツやコートにはタバコの臭いが染み付いていた。
そういう環境が当たり前であった。

それが何故か、いつの間にか煙に弱くなってしまった。
それもどうやら、煙に含まれる何か特別な成分に対して身体が反応するようだ。
どのタバコの煙でも、必ず反応が出るわけではない。
先日得意先の人たちと喫茶店で打合わせをした時も、相手が何本も吸っているのにほとんど平気であった。

花粉症とも関係があるのかもしれない。
発作を起こした時の症状が、花粉症とよく似ているのだ。
アレルギー反応のように身体が過敏に反応し止まらなくなる。

今住んでいるマンションの隣のおじさんが吸っているタバコが、どうやらその特定の成分を使った銘柄のようだ。
おじさんは痴ほう症の奥さんをひとりで介護している。
その合間を縫って、日に何度かベランダに出てタバコを吸っているようだ。

ようだ、と書いたのは、実際に吸っている現場を毎回見ているわけではないからだ。
吸い出すとすぐにわかるのだ。
恐らく換気扇かエアコンから、煙が僅かに室内に侵入してくるのだろう。
ベランダに面している居間にいればすぐにわかるし、そこからかなり離れた自分の部屋にいてもわかる。

目には見えないが、空気が通り抜けていく流れというものがあるのだろう。
鼻がムズムズして、タバコの煙の臭いが鼻の中に蘇る。
臭いに敏感なMrs.COLKIDでさえ全然判らないのに、僕の身体がセンサーのように正確に反応してしまう。

迷惑には感じているが、おじさんも相当なストレスが溜まっているであろうことを考えると、文句を言う気になれない。
ヘビースモーカーなので、一日にけっこうな回数吸っているようだ。
しかしひとり物憂げにベランダに立つ姿を見ると、唯一の気休めの時間を取り上げてしまうようで、可哀想になってしまうのだ。
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ズボン


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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ダイエットしていることを書いた。
少し痩せたものだから、ズボンが緩くなってきた。
お腹との隙間に腕が入る。
特にジーンズが緩くなると、皺がよって格好悪い。

休みの日に新しいジーンズを買いに行こうかと思った。
ところが過去に買ったジーンズで、きつくて履けなくなったものが、クローゼットの奥から何本か出てきた。
以前少し痩せた際に喜んで買って、その後また太って履けなくなったのだ。

あれがあるから新しく買う必要はないと、Mrs.COLKIDから言われてしまった。
捨てないでよかったと皮肉っぽく・・・(笑)
今度はしっかり痩せて、こういうものが無駄にならないようにしないと・・・

ベルトに関しても、一番内側の穴で留めて、丁度いいくらいのものが多くなってきた。
ビジネス用のベルトの多くは、ハサミで切り詰めることが可能だ。
しかし愛用しているホルスターメーカーのベルトは、真鍮製のバックルがネジ止めになっていて、サイズが変更ができない。
靴の色に合わせて何本か揃えてあるのだが、結構高価なベルトなので、今からもう一度買うのはきつい。
とりあえず新しい穴を開けて使うか・・・

まだ目標の体重までは数キロあるので、今後さらに緩くなっていくだろう。
結局は衣類やベルトの多くを買い直すことになりそうだ。
ダイエットはお金がかかるものなのだ(笑)
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ペース


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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ダイエットを続けている。
しかし出張で少しペースが狂った。
食事は外食になり、いつものワンダーコアも出来なかった。
そのためこの一週間は、体重の減少のペースが停滞している。
これから元の生活に戻して、また一定のリズムを取り戻そうと考えている。

具体的な数値が必要と思い、新たに体重計を買ってきた。
それで毎日同じ時間帯に測定する。
本当は朝起きて一度トイレに行った後に測るのが、条件が安定していいらしい。
しかし慌ただしい時間帯なので、なかなか毎日やってはいられない。

難しいのは、ゆっくりと痩せるペースを作る事だ。
理想は月に1、2キロのペースで痩せていくことだという。
しかしこれは加減が微妙になり、しかも長期的に維持する必要があり、調整が大変なことがわかってきた。
一気に痩せる方がよほど楽である。

だが、およそ急激に痩せてリバウンドの無いダイエットというのは無いらしい。
専門家の知人によると、そういう勢いで痩せてリバウンドしなかった人を、今まで見たことが無いという。
数値的にも90何パーセントの割合でリバウンドすると言われているそうだ。

勢いだけでやっても失敗する。
本当の意味でダイエットを成功させるには、強靭な意思が必要なわけである。
僕が一番苦手とすることなのだが・・・(笑)
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寄付


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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大学から来た会報を読んでいた。
卒業生に定期的に送られてくるものだ。
大学をサポートする募金があり、寄付した人の名簿が入ってる。
寄付金額の多い順に氏名の載った一覧である。

個人で5千万円を寄付した人がいる。
これは思い切った金額だなと思ったが、今回はそれ以上の人がいた。
個人で1億数千万円寄付している。

下世話な考えかもしれないが、先の5千万円の人は、今回はトップだろうと思っていたのではないか。
それが蓋を開けてみたら、もっと上がいる。
さぞかしガッカリされたろうと、勝手に想像した。

しかしそれは間違っていた。
個人名が載っているので、googleで検索してみた。
同じことを考える人がいるもので、氏名を入力すると、大学名と一緒に検索されているという履歴が両名とも表示された(笑)
一体どんな人だろうと、皆が思ったのであろう。

5千万円を寄付されたのは大学の職員だった方で、亡くなられて(恐らく遺言で)多額の寄付をされたようだ。
かなりの人格者であったらしい。
また1億数千万円の方は、ある企業の創設者で、こちらは学生のために使ってほしいと、個人の資産から出されているという。
こちらも当然のことながら相当の方である。

人のことをあれこれ詮索する前に、まず自分が黙って実践すべきと、大いに反省した。
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正常?


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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午前中は残った仕事を片付けて、行きつけの喫茶店で昼食をとり、午後は床屋に行ってきた。
来週も重要な仕事が連日入っている。
通常の業務以外に、かなりの大物との打ち合わせもある。
本当なら緊張するところだが、仕事量が多過ぎて飽和状態なので、勢いで対応してしまう感じである(笑)
仕方がない。
ひとつひとつ、片付けていくしかない。

こういう状況なので、趣味の方に割く時間が取れない。
その結果、以前のように直感的に欲しくなって買う、という無駄なことをしなくなった。
靴なども、実際に仕事で使うことが前提で、ストレートチップの履いて楽そうなものに目がいく。
時計もビジネスで使おうと、グランドセイコー用に黒いベルトを買った。
まあこの方が正常なのかな・・・(笑)
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無地帰宅


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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朝一番の飛行機で帰ってきた。
朝3時台に起きて、ホテルを出た。
飛行場までの道が何カ所か冠水していたが、タクシーが上手くそれを避けて走ってくれた。
5時前に到着したら、飛行場がまだ開いていなくて、仕方なく入り口の前で立っていたら蚊に刺された。

僕が発ってから、僕の滞在していた地域が大雨になったようだ。
現地の様子はわからないが、多分それなりに被害が出ているはずだ。
今回の出張は、何のかの言って、自然災害の直撃をうまくすり抜けてきた感じである。

昼前には帰社して一日仕事をした。
溜まっている仕事が多く、とても今日一日では終わらなかった。
しかし朝早かったため疲れてしまい、家に帰るとすぐに寝てしまった。
夜中に一度目が覚めてここを書いている。
明日も出社して仕事の続きを片付けないと・・・
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再度の雨


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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日中天候は一度落ちついた。
雨も治まり天気は回復するかに見えた。
しかし夜になってまた雨脚が強くなっている。
テレビを見ていると時折画像が乱れる。
昨日に引き続いて、雷の音もし始めた。

今回は出張先で大きな災害と遭遇した。
大丈夫かというメールや電話がいくつか入った。
今までのところ、被害のもっとも大きい地域からは少し外れている。
しかし降った雨の量は、すでにかなりのものになっている。
今いる地域も過去の大雨で何度か冠水しているという。

明日は早朝の飛行機を予約してある。
朝食を取らずにタクシーで空港に向かうつもりである。
しかしよく考えたら、水が出たら空港まで行くこと自体が難しくなる。
時間に余裕を持った方がいい。
目覚ましの時間を、もう少し早くセットし直そう。
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大雨


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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台風は去ったのに、今日になって大雨に遭遇している。
直撃の危険地域からは外れているが、多少かすめている感じ。
先程から窓の外は雨と雷で、テレビのBS放送も時折画像が途切れる。

今日の日中も激しい雨に襲われた。
室内の窓のない部屋にいたが、突然雨粒が屋根を激しく叩く音が聞こえてきた。
外を見ようと窓の方に近付くと、強い雨で景色が煙って見える。

夕刻になりiPhoneの緊急速報が2回鳴った。
一度目は避難指示で、土砂災害警戒区域内の人に緊急避難場所へ避難するよう書かれていた。
同じ県内なので鳴ったのだろうが、その時いたのは対象地域ではなかった。
二度目は大雨の特別警報の通知で、最大級の警戒を促すものであった。
久しぶりにあのチャイムの音を聞いた。

今晩から明日の朝にかけて、まだかなりの雨が降るらしい。
僕のいる地域は警報は出ていないが、大雨、洪水、雷の各注意報が出ている。
明日仕事場に行く時に大きな橋を渡るので、川がどうなっているか心配である。
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台風


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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こちらでは台風は大したことなかった。
雨は降ったが、少し強めの雨という程度で、風もそれほどでもなかった。
タクシーの運転手も仕事場の男性も、天気の話題になると、思ったほどではなかったと話していた。
お陰で仕事には支障は出なかったが、今回は仕事量が多く夜までかかった。

午後には青空が見えた。
白い雲がたくさん浮かんではいるが、日差しが強くじりじりと焼けるようだ。
そのうちセミも鳴き出して、外を歩くと眩暈がするほどであった。、

しかし台風一過は長くは続かず、やがて黒い雲がまた出てきた。
山の方を見ると、低い位置に不穏な雲がかかっている。
局地的に雨が降り出しているようで、タクシーで移動すると、地面がかなり濡れているところもあった。

しかしどうやら大変なのは本州のようだ。
Mrs.COLKIDから外は土砂降りだとのメッセージが来た。
工場に電話すると、あちこち冠水が始まっており、もう閉めないと帰れなくなるという。

テレビを見ていると、関東や北陸地方で土砂災害や洪水の警報が次々に表示される。
混乱の真っ最中なのが伝わってくる。
出張のたびに思うが、やはりこれだけ離れていると別世界である。
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出張


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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出張に来ている。
と言っても上の写真は関係ない(笑)
ドイツで撮ったものがまだ残っているのだ。
こちらにはカメラは持ってきていないので、しばらくは関連性のない写真が続くことになると思う。

台風が来ている。
予報を見ると、明日の朝上陸してきて、まともにぶつかりそうなコースだ。
大荒れの天気になるという。
明日は仕事が一杯あるのだが大丈夫だろうか・・・
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オニちゃん 2


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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幸いにもこの数日天気の悪い日が続き、気温も比較的低かった。
そのため冷凍ペットボトル方式で何とかなった。
会社から帰宅すると、オニちゃんは木くずの中にもぐっていて見えない。
生きているか心配して割りばしで木くずをどけると、顎を広げて威嚇してみせ、元気でいることがわかった。

しかし7月から気温が30℃以上に上がるという。
しかもこの後、僕は出張で不在になる。
この環境で生き延びるのは、かなり厳しいだろう。

いろいろ考えたが、やはり山に戻してやるのが一番いい、という結論になった。
東京で飼おうとしても、気温が30℃を超えたなら、もって数日といったところだ。
それにしても、もう時間がない。
この土日が最後のチャンスだ。

仕事が非常に忙しく、かなり無理があったが、土曜日の午前中まできっちり仕事をして、午後から山に向かった。
近くにいい場所は無いかと思ったが、標高の低いところでは意味が無い。
やはり生まれ故郷の奥日光が一番いいだろう。

大雨の中、東北道を北上し奥日光を目指した。
濡れてツルツルのいろは坂を、車を滑らせながら上り、2時間ちょっとで奥日光に到着した。
気温は14℃ほどであった。

最初はどこか道の脇にある木に放そうと考えたが、人のいるところに近いと、また捕まる可能性がある。
結局最初に捕まえたホテルの駐車場まで行き、そこに車を停めて裏山の林の中に入った。
結構な雨が降っており、傘を片手にプラのケースを持って斜面を進む。
程よい大きな木をみつけて、ケースからオニちゃんを出して、その幹にくっつけた。

突然のことに、オニちゃんはしばらく顎を振りかざして威嚇のポーズをとっていた。
やがて幹にしがみついた体勢で静かになり、何かを考えるように動かなくなった。
故郷と気付いたのだろうか、じっと様子を窺っている。

美味しいムシゼリーに慣らされてしまい、今から故郷の森で放されて生きていけるのだろうか?
心配であったが、このまま放置していくのが一番いいと思い、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にした。
願わくば、また誰かに捕まって東京に舞い戻ってくることの無いように・・・


リリースした直後のオニちゃん(iPhoneで撮影)
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オニちゃん 1


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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二週間前に奥日光でミヤマクワガタを採ったことを書いた。
Mrs.COLKIDが露天風呂に落ちていたのを拾ってきたのだ。
ミヤマクワガタは非常に立派な顎を持っており、個人的にはクワガタの中で一番好きな種類である。

Mrs.COLKIDは那須の山育ちなので、こういうものに触るのは案外平気なのだ。(ヘビは除く)
子供の頃はクワガタのことをオニムシと呼んで、よくクワガタ同士で戦わせたという。
ムカシ・・という名前のクワガタもいたという。
調べたところ、ムカシというのは、ミヤマクワガタのことを指す方言のようだ。

奥日光で捕まえたミヤマクワガタを、コーヒーのカップに入れて東京に持ち帰った。
途中ホームセンターに寄って、プラスチック製のケースと中に敷く土や木片、それに餌の虫ゼリーを買った。
そのケースにミヤマクワガタを入れて家で飼い始めた。

ところがネットで飼育方法を調べてみて驚いた。
ミヤマクワガタというのは、基本的に平地では飼えないクワガタなのだそうだ。
気温が20℃前後の場所にしか生息できない。
夏の東京の気温ではとても無理で、飼育するとしたら、24時間冷房を強く効かせた専用のクワガタルームを用意してやる必要がある。

確かに子供の頃、山のお土産にミヤマクワガタを貰うことがあったが、まず数日で死んでしまった。
カブトムシやノコギリクワガタ、コクワガタなどは普通に飼育できたが、ミヤマはそうはいかなかった。
同じ希少種でも、オオクワガタの方が飼育は簡単で、常温でも長生きするという。

もっとも希少とは言ってもそれは平地での話で、山奥に行くとミヤマはそれほど珍しくはないようだ。
東京周辺ではおよそ見たことは無いが、山では結構な数生息しているのではないか?
その気になればたくさん採れるのだろうが、だからと言って持ち帰っても飼うのは難しい。

しかし、そうとは知らずに家まで連れてきてしまった。
Mrs.COLKIDはオニちゃんと呼んで可愛がっている。
だがこのままでは数日で死んでしまうだろう。

何とかしなければと思い、まずは小さめのペットボトルを数個用意し、水を入れて冷凍庫で凍らせた。
それを毎朝水槽の中に入れて、内部の温度が低く保たれるようにした。
会社から帰る頃には水は完全に溶けていたが、水槽内はまあまあの温度を保っている。
そうやって数日間を凌いだ。
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