オニちゃん 1


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

二週間前に奥日光でミヤマクワガタを採ったことを書いた。
Mrs.COLKIDが露天風呂に落ちていたのを拾ってきたのだ。
ミヤマクワガタは非常に立派な顎を持っており、個人的にはクワガタの中で一番好きな種類である。

Mrs.COLKIDは那須の山育ちなので、こういうものに触るのは案外平気なのだ。(ヘビは除く)
子供の頃はクワガタのことをオニムシと呼んで、よくクワガタ同士で戦わせたという。
ムカシ・・という名前のクワガタもいたという。
調べたところ、ムカシというのは、ミヤマクワガタのことを指す方言のようだ。

奥日光で捕まえたミヤマクワガタを、コーヒーのカップに入れて東京に持ち帰った。
途中ホームセンターに寄って、プラスチック製のケースと中に敷く土や木片、それに餌の虫ゼリーを買った。
そのケースにミヤマクワガタを入れて家で飼い始めた。

ところがネットで飼育方法を調べてみて驚いた。
ミヤマクワガタというのは、基本的に平地では飼えないクワガタなのだそうだ。
気温が20℃前後の場所にしか生息できない。
夏の東京の気温ではとても無理で、飼育するとしたら、24時間冷房を強く効かせた専用のクワガタルームを用意してやる必要がある。

確かに子供の頃、山のお土産にミヤマクワガタを貰うことがあったが、まず数日で死んでしまった。
カブトムシやノコギリクワガタ、コクワガタなどは普通に飼育できたが、ミヤマはそうはいかなかった。
同じ希少種でも、オオクワガタの方が飼育は簡単で、常温でも長生きするという。

もっとも希少とは言ってもそれは平地での話で、山奥に行くとミヤマはそれほど珍しくはないようだ。
東京周辺ではおよそ見たことは無いが、山では結構な数生息しているのではないか?
その気になればたくさん採れるのだろうが、だからと言って持ち帰っても飼うのは難しい。

しかし、そうとは知らずに家まで連れてきてしまった。
Mrs.COLKIDはオニちゃんと呼んで可愛がっている。
だがこのままでは数日で死んでしまうだろう。

何とかしなければと思い、まずは小さめのペットボトルを数個用意し、水を入れて冷凍庫で凍らせた。
それを毎朝水槽の中に入れて、内部の温度が低く保たれるようにした。
会社から帰る頃には水は完全に溶けていたが、水槽内はまあまあの温度を保っている。
そうやって数日間を凌いだ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )