D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

大きな画像

予備の眼鏡を作ろうかと、近くの眼鏡屋に行った。
自宅の目の前にあるお店である。
以前何度か購入しており、アンティークのフレームにレンズを入れてもらったこともある。

お店に沢山並んでいる眼鏡を、ひとつづつ試着してみた。
鏡に映った自分の顔を見る。
縁無しのおとなしいものは無難だが、縁の太いものの方が面白い。
眼鏡が程々に目立ってアクセントになる。

しかし実際にかけてみると、縁が一周すべて太いものは、少し主張が強すぎることがわかった。
縁があるのは上だけで、下側は細いか何も無い方がスッキリしている。
若い店員さんが近付いてきて、こういうクラシカルなデザインが今は流行っているのですよと教えてくれた。

いくつか試しているうちに、やけにしっくりくる物があった。
どうやらフレームの形状が、顔の形に合っているようだ。
スッとかけられて、レンズの真ん中に目が来て、装着感も自然でストレスがない。

かけた瞬間にこれだ!と思うほど合っている。
しかもよく似合っている。
まるで自分の顔のために作られたような眼鏡である。

同じ形のフレームの色違いが2種類あった。
もうかけた瞬間から、候補はその二つに絞った。
何度もかけ替えて、鏡の中の自分の顔を見比べた。

ひとつは黒っぽいグレーで、もうひとつはべっ甲タイプである。
どちらも悪くない。
素直に顔に溶け込むのはグレーであって、べっ甲は柔らかいながらも少し眼鏡が主張する。

よし、グレーの方にしよう、と思った瞬間、お店の奥で見ていた店長さんが声をかけてきた。
「それはこの前買われたのと同じかもしれませんよ」
「えっ!そうでしたか。色もこれでしたっけ?」

調べてみましょう、と言って、パソコンで履歴を見てくれた。
「やはりそのモデルです。色もまったく同じものですね」
この前、パソコンの画面専用に、数十センチのところにピントが合うように作った時に選んだフレームであった。

あの時も、やけに顔にしっくりきて、これしかないと思い、このフレームに決めたのだ。
実際その後も愛用しており、パソコン作業の時は必ず使用している。
僕の顔に完全に合っているのだろう。
これだけ沢山商品が並んでいて、このフレームだけがダントツでしっくりくるのだ。

では今回は色を変えればいい。
グレーはやめて、べっ甲の方にした。
まったく同じ眼鏡を買うなんてつまらないし、べっ甲の方もよく似合っているのだ。
店長さんと笑いながら席に着き、レンズをどれにするか話し合いを始めた。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )