恐怖のたまごサンド

Z7 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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近所のパン屋で、お昼にサンドイッチをいくつか買ってきた。
まずはたまごサンドから食べる事にした。
具をたっぷりと挟んで膨らんだパンが、真ん中から二つに切られてパックされている。
断面には、たまご入りのタルタルソースが、分厚くぎっしりと詰めらているのが見える。
これはいかにも美味しそうだ。

それに包丁を入れて4つに分けた。
そのうちの一切れをポイと口に入れた。
うん、美味しい。
タマゴのたっぷり入った具が濃厚でとろけるようだ。
モグモグと噛んで、一回で飲み込んだ。

台所にいた母親が、たまごサンドの入っていたプラスチックのケースを持って入ってきた。
僕が栄養価を気にして、アプリに入力して管理しているのを知っていて、印刷されたシールを無闇に捨てなくなったのだ。
母親は「このサンドイッチは意外に高いわね｣と言って、意味ありげにケースを僕の目の前に置いた。
500kカロリーを超える数値が書かれている。

「ご・・・」
危うく喉に詰まらせるところだった。
その4分の1を一回に食べたので、百数十キロカロリーをひと飲みしたことになる。

たまごサンドなんて前菜程度に考えていたが、これ1パックにスープでも飲めば、1食分として許されているカロリーを超えてしまう。
これだけカロリーが高ければ美味しいはずである。
外国人が日本のたまごサンドは美味しいと言っていたが、そりゃあそうだろう。

以前は知らずに好きなだけ食べていたが、とんでもない話であった。
どうもパン関係はカロリーが高い。
特に菓子パンなどは、1個で丼物一杯分に相当することもあるから要注意である。

このアプリを使うようになって、常に食べ物に気を遣うようになった。
美味しいからと言って、無節操に食べることがなくなった。
カロリーと体重変化の関係も、何となく分かってきた。
アプリひとつで、生活がこんなに変わるものかと驚いている。