ネズミ取り


D810 + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

大きな画像

車のダッシュボードに乗った、黒い小さいモニタから、耳に障る電子音の旋律が、突然流れ出した。
いつもと違う、聞きなれない音にはっとなる。
どこかで取締りを行っているのだろう。

この道では珍しいな・・と思いながら、速度を落とした。
しばらく進んだら、こちらに向けて設置された白っぽい機械が見えてきた。
道端の草むらの中、すぐには気付かない場所に隠されている。

知らせてくれなかったら、危なかったかもしれない。
だいぶ離れたところから、機械が感知していた。
今回だけで、買った金額の元は取れたことになる。

夏に東北の得意先まで出張する時に、購入したものだ。
慣れない道を長時間走るので、これが無いと危ないと思い、途中ホームセンターに寄って買ったのだ。
仮の設置で、ダッシュボードの上に粘着シートで固定し、電源コードをソケットまで這わせたが、結局そのままになっている。

こういうものを、しばらく購入したことがなかったので、現在のこの業界の様子がわからなかった。
画面もナビもいらないから、ただ受信して知らせてくれるモデルはないかと、お店の人に聞いた。
下手にモニタなんか付いていると、室内のデザインが台無しになってしまうと思ったのだ。

しかし時代は変わっていて、今時ナビの入っていないモデルなんて使い物になりませんよ、と言われた。
確かに、ただ飛んできた電波を検知するだけの機械では、今の水準からすると問題があり、地図情報と併せて判断するのが当たり前になっている。
中型のモニタの付いた高性能な型落ちモデルが、ワゴンに積まれて安売りされていたので、それをひとつ買うことにした。

インパネにはもともと横長のモニタがついているので、それの横にもうひとつ並べるのには、当初は抵抗があった。
だが、とりあえずそこに設置して使い出してみると、程なく慣れてしまった。
モニタに安っぽい映像が表示されるのは嫌だったので、日付と時刻だけを表示するシンプルな画面を選んだ。
まあ、いろいろ不満はあるが、こいつに何度か救われているのは確かだ。

ネズミを捕らないネコはいらない・・・
酷い話であるが、あちらも収穫無しで帰ると、上からそう言われる・・と聞いたことがある。
そういうネコが相手だから、ネズミもしっかり防衛手段をとらなくては・・・
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 大河 名案 »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。