ソフビ人形


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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昭和の時代に売られていた怪獣のソフビ人形の価格が高騰しているという。
現在でも怪獣やキャラクターのソフビは、おもちゃ屋さんで普通に売られているが、高いのは1960年代に作られたものだ。
何でもオークションで890万円もの高値が付いたもの(ウルトラマンのガラモン第1期だそうだ)もあるという。

まあ懐かしいには懐かしいが、その価格はいくら何でもなあ・・・
流石に890万円のソフビは特別であろうが、全般にソフビ人形の価格が高騰していて、数年前の10倍近い値段になっており、今が一番の高値ではないかという。
どういう人が買うんだ・・と思ったが、最近は海外のコレクターも増えているらしい。

富裕層の若者などに、当時のソフビ人形特有の雰囲気がレトロであると受けているようだ。
確かに製造技術の限界やリアリティの基準の違いが、現代では出せない独特の味を出している。
しかし怪獣のことをよく知らない人達が何百万円も出していると聞くと、実際に子供の頃にそのソフビで遊んでいたこちらとしては複雑な思いだ。
香港とかの大金持ちが、特定の作家の腕時計を収集して、専用の展示ルームにお友達を招いて見せる・・という話は聞いたことがあるが、ソフビでも同じようなことをするのだろうか・・・

僕が子供の頃に集めていた(というか、親に買ってもらった)ソフビ人形は、ウルトラQ、ウルトラマンが中心で、それにウルトラセブンのものもあっただろうか。
品川の下町で育ったのだが、近所のおもちゃ屋さんで普通に売っていた。
面白いのは、お店で紐で上から吊り下げて売られていたことだ。
怪獣が何匹も一本の紐に縛られて、店先にぶら下がっている光景は、何ともユーモラスだった。

ソフビ人形は、胴体に別パーツの手足をねじ込んだ構造になっていた。
コネクト部分に段差があり、内部で引っかかるようになっているのだが、これが外れると簡単にははまらない。
斜めに力を加えれば外れてしまうが、そうなると子供の力でははめるのが大変である。

手足が外れてしまったら、よくお風呂に連れ込んで、湯船の中で温めて柔らかくしてはめていた。
その結果、怪獣の内部にも水が入り込んでしまう。
あなたの怪獣は揺らすとチャプチャプと音がする・・とよく親や叔母に笑われた。

僕にとっては、ソフビの怪獣はそれ以上のものではない。
もし今あっても、10万円なら売らないが、100万円だと言われたら多分売るな(笑)
持っていたのは全部60年代のものだから、きっと価値もあったはずだ。
確かガラモンもあったはずなのだが、あれどこに行っちゃったんだろうね・・・
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