裁縫箱


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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洗濯屋に出してあったセーターを着ようと、ビニールの包装から出したら、襟の部分のタグが取れかけていた。
片側の縫製が外れてぶら下がっており、痛んでいることを示すピンが付けられている。
軍用のデッドストックのセーターだったので、もともと荒っぽい作りなので仕方があるまい。

自分で直そうかと思い、縫製の道具を入れた箱を探した。
このくらいなら自分で出来るだろう。
小学校の家庭科の時間に、糸と針の使い方を習った。

自分の裁縫箱がみつからないので、Mrs.COLKIDのものはないか聞いた。
棚の下の段に入っているというので、引っ張り出してきた。
弁当箱を大きくしたような形の、四角いプラスティックのケースである。

僕のものとほぼ一緒だ。
僕のは白っぽいが、Mrs.COLKIDのものはピンク・・・
小学生の時に教材で買ってもらった裁縫箱である。
何とまあ、懐かしい・・・
ふたりとも、半世紀ほど前に買ったものだが、いまだにそのまま残っており、しかも現役なのだ。

僕の裁縫箱は、油性ペンで僕の名前が平仮名で書いてある。
小学校の低学年の頃に、父親が書いたのだろう。
Mrs.COLKIDのものは、APPLEと文字の入ったリンゴの絵の描かれたシールが貼られている。
もちろんアップル社が出来る前であり、単純に英語のシールがカッコいいと思って貼ったのだろう(笑)

中に入っているものも、多分50年前からそのままのものがけっこうある。
金属製の裁ちばさみなどは、切れ味は悪くなっているが、当時のままである。
消耗品の糸は、流石に新しいものに入れ替わっている。
しかしボタンやホックなど、台紙が茶色く黄ばんでおり、恐らく50年前に箱を買った時から入っていたのであろう。

それにしても、ずいぶん頑丈に出来た箱だな。
箱を作った会社も、まさかこんなに長く使われるとは思っていなかっただろうが・・・
我家のふたりが共に持っているくらいであるから、今でも各家に残っているのではないか・・・
それほど頻繁に針仕事をするわけでもないので、痛みも少ない。
裁縫箱って、ある意味一生ものである(笑)
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