目黒界隈


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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日曜日に目黒界隈を歩いてみた。
JRの目黒駅で東急目黒線に乗り換えて、ひとつ先の不動前の駅まで行った。
子供のころ通った中学校がすぐそばなのだが、今回はそちらへは行かず、近辺のお寺を中心に回った。

さすがに40数年前とは、町並みがかなり変わっている。
当時のままと思われる古い家も、ポツリポツリと残ってはいるが・・・
急な坂が多いのは相変わらずだ(笑)
五反田に住んでいたので、実は不動前にはあまり行かなかったのだが、友人はこの駅の周辺に大勢いた。

今は高架になっているが、あの頃は確か不動前の駅は地上にあって、駅の横に踏み切りがあった・・という記憶がある。
路線名も目黒線ではなく目蒲線であった。
今は線路は上を通っているが、駅周辺は相変わらずゴチャゴチャした庶民的な地域である。



不動前というくらいだから、目黒不動尊(瀧泉寺)が比較的近い。
さすが江戸三大不動のひとつだけあり、盛り沢山で見応えがあった。
何しろ1200年以上の歴史があると言われ、後には江戸城の裏鬼門を守ったという不動尊だ。
江戸時代は観光地のひとつとしてかなり賑わったらしい。
下の画像の狛犬は、都内で最古のものだという。
(ちなみにZ9は狛犬もちゃんと目にピントを合わせてくれた・笑)



とにかく見所満載で、ご利益のデパートみたいなところであった。
お賽銭の小銭をたくさん用意してポケットに忍ばせておいた。
しかしそれでも足りなくなるほどだった。
次回はお賽銭専用の小銭入れを作ろうかと思うほどである。
ガチャガチャにも使えるし(笑)



実は僕はちょうど厄年で、こちらで厄払いをお願いした。
残念ながら次の回のご祈祷までかなり時間があったので、郵送にしていただいたが・・・
後から知ったが、ここは東京でも有数の強力なパワースポットらしい。
頭にすっと何かを感じるのが面白くて、その度にお賽銭を入れて拝んでいたら、そのパワーにやられてヘロヘロになってしまった。
これも精霊写真家になるための試練か・・・(笑)



目黒駅のそばにある大圓寺にも行った。
寺務所で3枚入りの金箔を買って、薬師如来の体に貼る。(上の画像)
自分や家族の体の治癒してほしいところに貼るのだ。
金が手についてしまうので、付属の紙を使って貼るよう説明を受ける。
僕は頭と腰と胸に貼った(笑)



ここは500体以上の石仏が斜面一面にあってビックリする。
何でも江戸三大大火のひとつ「行人坂の大火」(1772年)の火元と言われているそうで、強風にあおられた火が燃え広がり、神田や浅草の方まで焼き尽くした。
延焼が一部江戸城中にも及んだため、その後76年間も再建を許されなかったという。
石仏は大火の犠牲者の供養のためにと、石工が50年もかけて彫ったものだという。



不動前の駅と目黒不動尊の間にある、たこ薬師(成就院)にも行った。
難病を治すという医薬の仏様である。
身体の悪いところをなでると治癒する、おなで石という丸い石がある。
それをMrs.COLKIDのお土産にした。
ヲン コロコロ・・という真言を唱えながら、頭で治癒した状態をイメージしてなでるようにと、ご住職が使い方を丁寧に説明してくださった。

目黒界隈は、予想以上に見所の多い地域であった。
街中に古い神社仏閣が多く残っており、それが近隣の住民の生活と今でも密接に結びついている。
それぞれのスポットに、地元の人たちがお参りに来ていた。
散歩で回るとかなり面白いところである。
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