2足目のマルモラーダ


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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マルモラーダのFG105.26。
貴重なアザラシの革をアッパーに使ったマウンテンブーツだ。
サイズは40。



マルモラーダのマウンテンブーツ(FG105)は素晴らしい。
革が特別なだけでなく、履き心地が抜群なのだ。
多くのブーツを持っているが、マルモラーダは別格と言っていい。
その分お値段も張るので、安くなる年初めのセールを狙っていた。
そして昨日書いた通り、めでたく2足目のマルモラーダをゲットした。(1足目はこちら→2018年1月6日の日記

最初がグレーだったので、今回はブラウン系を狙っていたのだが、残念ながら今年はセール品として出なかった。
自分の足に合うサイズで出ていたのは、このアザラシのブラックのみであった。
ところが試着させて貰ったらこれがカッコいい。

店員さんが鏡の前に立つよう促すので、見なくてもカッコいいのは分かりますと言ったら、それでも一度見て欲しいと半ば強制的に立たされた。
ほら、すごくいいでしょう・・という悪魔の囁き(笑)
どうやら店員さん自身がそのカッコよさに驚いたようだった。
セール会場は人でごった返していたが、その隅の方にひっそりと置かれていたこのブーツの魅力に気付いた人は少ないようだ。
カウンターにいた他の店員さんたちも、箱に詰めながら盛んにこのブーツカッコいいと感心していた。



詳しくは分からないが、アザラシの革は今後は入手が難しいという。
ワシントン条約の絡みで、今度はこの種が規制の対象になりそうだという噂が立つと、メーカーが先に市場にある革を確保しているようだ。
それでも量には限界があり、一種類の革で数足しか作れない事もある。

もちろん捕獲が禁止される前の段階で獲られた革なので違法では無いのだが、動物愛護という観点から見れば難しい面もある。
動物の革自体が世界的に使用禁止の方向に向かっており、僕のような革フェチは根底から価値観を修正せざるを得ない日が来るかもしれない。
もっともワシントン条約自体、いろいろ問題はあるようだが・・・

いずれにせよ、このブーツのカッコよさは本物である。
ソールまで含めて黒々とした精悍な外観は、ブラックのジーンズとよく合う。
独特の皴のある表面の質感は、ヌバック調の起毛仕上げの部分と潰れて光沢のある部分とが混ざる。
市場に少ないためか、アザラシの革(シールと呼ばれる)の手入れ方法を明記したサイトが無く、とりあえず恐る恐る防水ズプレーをかけてみた。

もっとも僕が結婚した20数年前にはアザラシの革の製品は普通に売られており、町のお店で財布などいろいろ買った記憶がある。
当時はワシントン条約で象の捕獲が禁止されており、代用品として開発されたというカバの革を使った高価なバッグを結婚の記念に買った。
時代ごとに法規制の対象が変わり、その影響で市場の製品の価値も変化するのだ。



僕の足にサイズ40は少し大きいのだが、中敷きとしてペダックのVIVAを敷くと程よくなる。
わずかにルーズフィット気味のストレスの少ない履き心地になる。
前回試した時もそうだったが、試しに39のモデルを履かせてもらったところ、前後が短めで少し突っかかる感触があった。
やはり僕には40とインソールの組み合わせがベストのようだ。

芯はしっかりしているのだが、ライニングに厚みがあるのか当たりが非常に柔らかい。
ブーツというとラフさや荒々しさを思い浮かべるが、マルモラーダのマウンテンブーツには高級な革靴を凌ぐほどのしなやかさがある。
FG105のシリーズは本当に魅力的であり、ブーツ好きな方には特にお勧めしたい。
毎年セールの度に買って、さらに揃えていきたいくらいだ(笑)
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