雪上性能


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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冬の奥日光に行くにあたり、当然スタッドレスタイヤを履いていった。
下の日光には雪はほとんど無かったが、奥日光に近付くにつれ雪が増え、戦場ヶ原より上に行くと路面にも積もっていた。
我々の行く数日前にかなり激しく吹雪いたそうで、その残雪である。
正月の数日間は時折雲が出る程度で、日差しがあり穏やかに晴れていた。

今履いているのは一昨年の暮れに買ったミシュランのランフラットのスタッドレスタイヤである。(2017年12月10日の日記
実は白状するとそれ以来タイヤを交換していない(笑)
つまり夏の間も含めて、丸一年そのタイヤで走っていたことになる。

別に意図があってそうしたわけではない。
交換する時間がなかなか取れなかったのと、夏タイヤの方がそろそろ寿命だったので、買い直すのが億劫だったことが理由である。
またミシュランのスタッドレスが意外に普段のドライの舗装路で性能がよく、それほど不満がなかったことも大きい。
無茶な運転をしなければこれで十分であった。

当初はいつものBSのブリザックにするつもりであったが、その時は品不足で入手できなかった。
ランフラットのスタッドレス自体種類が限られるが、ディーラーに問い合わせたらBSかミシュランのどちらかにして欲しいと言われた。
そこで(何とか手に入った)ミシュランの方にした。

昨年雪の中を走った時は、雪上性能はBSの方が優れているように感じた。
ミシュランは時折ズルッとくるので、無神経なアクセルコントロールは出来なかった。
その代わりドライ路面での安定感やしっかり感はミシュランの方が上・・と思っていた。
最新のタイヤ同士での比較ではないが、今まで何度となく履いたBSのスタッドレスの方が、パワーがかかった時にグニャリとなるイメージがある。
またディーラーの話では耐久性もミシュランの方がいいらしい。

ところが今回奥日光で雪の中を走ってみて、ミシュランのスタッドレスの雪上性能が思いの外高いのを感じた。
一度だけ路肩の新雪の積もる中に停めたらスタックしかかったが、それ以外ではほぼ滑ることなく安定して走ることが出来た。
試しに凍結路で強くブレーキを踏んでみると、ABSを作動させながらもしっかり減速してくれて制動力が感じられる。
同じタイヤなのに、新品だった昨シーズンより性能が上がっているような印象を受けた。

その昔スパイクが禁止されスタッドレスなるタイヤが登場した頃、既にノウハウを持っていたミシュランが性能面で独走していた時代がある。
その当時高価なミシュランのスタッドレスを購入し、国産車に付けて乗っていた。
独自のサイプが切ってあり、タイヤの表面が削れることで引っ掛かりが出来て、雪に食らい付くという構造であった。
当時のスタッドレスであるから現在のものより次元は低いが、その頃の国産メーカーのタイヤでは太刀打ちできなかった。

現在のミシュランが今でもその技術を使っているのかどうかは分からない。
しかし一年ドライ路面を走ったことで、何だか一皮剥けて本来の性能が出てきたような印象を受けた。
今回雪の中を走ってみて、ちょっとタイヤへの評価が変わった。
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