雑貨


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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知人の会社の得意先が、店舗展開の縮小を図っている。
今まで全国の主要都市で数店舗、インテリアショップを運営していた。
ところがそのやり方では、だんだんと上手くいかなくなってきた。
広い面積を使ってお洒落な雰囲気を作っても、家賃が払えるほどの売上にはならないのだ。

確かにお店に行ってもお客はまばらで閑散としている。
これでやっていけるのだろうかと心配になるほどである。
かつてはそのやり方で賑わったが、もう通用しなくなっているのだ。
時代がどんどん変化しているということだ。

ではどうするのか・・と聞いてみた。
まずは大物のインテリアから撤退し、売れている雑貨に商品を絞り、店舗の面積を狭めるという。
大きなフロアを借りるのではなく、家賃の安い小さいお店にして、むしろ今までより店舗数を増やして全国に展開するのだという。

それを聞いて、本当にそれで大丈夫だろうかと思ってしまった。
売上が落ちた一番の要因は、ユーザーがネットでの買い物に移り、実店舗を利用しなくなったことだ。
本当は店舗販売をすべてやめてしまうくらいの思い切った戦略が必要なはずである。

とはいえ店舗を展開することでこれまで伸びてきた会社なので、今更その方向に進んでも、自己否定につながりかねない。
自分たちでもどうしたらいいか、掴みかねているのかもしれない。

もうひとつ気になるのは、雑貨に焦点を当てることである。
雑貨というのは「こまごまとした日用品」のことであると、ネット辞書に出ている。
確かに雑貨はそれなりに売れているという話は聞く。

しかしあくまで僕個人の考えなのだが、雑貨ってそんなに必要なものなのだろうか?
ミニマムの生活がよいとされる時代では、当然余分なものは買わないという傾向が強くなる。
もちろんまずは部屋の中で大きな容積を占めるものを減らしていくのだろうが、一方で無駄な雑貨なども部屋が散らかる要因になっている。
なるべく雑貨を買わない・・という考え方が主流になってもおかしくは無いだろう。

家賃を払って店舗を構えてまでして、雑貨を販売するという考え方に、危うさを感じるのは僕だけであろうか?
ああいうお店って、たまたま通りがかって、かわいいから買っちゃった・・というお客が多いであろう。
その程度の不安定な客層を当てにしていて、全国にお店を展開するほど商品が売れるものなのだろうか?
単に「今は雑貨が売れているんだそうだ」的な発想で動いているように思えて不安を感じた。
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