探していた色


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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時々ズボン用のベルトが必要になり購入する。
以前も書いたが、ズボンベルトは靴の色に合わせる必要がある。
今までに無い色の靴を買うと、それに合わせてベルトも買わなければならない。

とは言っても、革の質感や色を完全に合わせてしまうのはかえっておかしい。
他とのバランスを考えながら、程々に同系統の色合いのものを選ぶのだ。
そうしないと、まるでセットでベルトと靴を買ったようで、そこだけ浮き立って見えてしまう。

ところでベルトってそう安くは作れないものなのだ。
幅こそ狭いが、長さが長さなので、原皮もけっこうな大きさが必要になる。
恐らく原皮をすべて短冊状に切って、全部ベルトにしてしまうのが一番合理的な使い方であろう。
コードバンなどはそれだけの面積が得られず、繋ぎ目の入ったベルトも多い。

さすがに靴よりは安いが、ベルトもけっこうな値段になる。
ピンからキリまであるが、まともなものは最低1万円からであろう。
何種類も色や素材を揃えようとなると、馬鹿に出来ない金額になる。

以前より黒や茶色は何本か持っているが、青や緑といった特殊な色のベルトは持っていなかった。
しかし靴はその色のものを持っているので、ずっと合うものを探していた。
ネットで探すと、製品はいくつか引っかかるのだが、バーゲンで安くなっているものは少ない。
特殊な色は需要も少ないためか、定価で売られているものがほとんどである。
かと言って海外オークションで購入しても、送料と税金がかなり取られるので意味が無い。

そんなものかと思っていたが、たまたま地元のデパートで、ワゴンに入れられたベルトを大安売りしているのを見た。
どうやらベルトに関しては、実際に街のお店で購入した方が、安く手に入るようだ。
丸井あたりの紳士服売り場でも、けっこうな頻度でベルトのバーゲンセールを開催している。
まあ黒か茶色がほとんどで、あまり質のいいものはないのだが・・・

それなら一流のデパートを回ってみようと銀座に出てみたら、途中にある老舗の紳士服のお店でセールの文字が目に入った。
店内に入ると奥の方にベルトのコーナーがあったが、すでに売れ残りが数本下がっているだけであった。
期待せずに見てみると、室内の照明で黒っぽく見えるが、濃紺と思われるベルトが1本下がっていた。

「これブルーですよね」
「はい、コードバンですからいいものですよ」
てっきり新喜皮革製のコードバンかと思ったら、ホーウィン製だという。
しかも繋ぎ目もない。
それが何と半額以下の数千円で売っている。

「青とか緑ってなかなか無いんですよね」
「そうなんですよ。あ、そういえば緑色のベルトもひとつありますよ」
そう言って、奥から質のいいブライドルレザーのグリーンのベルトを出してきてくれた。
そちらも半額でいいという。

特殊な色なので、かえって売れ残っていたのだ。
欲しい色が見事に揃った。
しかも安く。
今日は運がいい。
両方買うと言ったら驚いていたが(笑)
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