顔認識


D810 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

大きな画像

同窓会で撮った写真をFacebookに載せた。
大体50枚くらいあった。
もちろん自分の属する同窓生のコミュニティ内部のみでの公開である。

画像をアップロードすると、自動的に顔を認識して名前が表示される。
Facebook上で「友達」の承認をしている人のみが対象であるが、画像からその中の誰であるか判別して名前がタグ付けされていく。
少々お節介な仕組みであるが、かなりの精度でソフトがそれをこなしていく。

同窓生全員とFacebook上で「友達」の関係になっているわけではない。
しかし登録されている人はほぼ確実に判別される。
例えば15人の集合写真だと、そのうち7人くらいが「友達」の誰かと判定されて名前が表示される。
さすがに横向きの顔や、遠景で小さく写っている顔などは難しいが、少し斜めを向いているくらいなら難なく判定してしまう。

驚いたのは、ピントから外れた場所にいて、はっきり写っていない人物まで判定してしまうことだ。
手前の人物にピントを合わせた写真で、数メートル後ろにいてかなりボケて写っていた人物の名前まで自動で判定された。
もしかすると、顔ばかりでなく体形なども判断材料に使っているのかもしれない。

ところが今回ちょっと問題が起きた。
ひとりの人物に間違ったタグが付いてしまったのだ。
同窓生のA君が、まったく関係の無いB氏の名前になってしまった。

そのタグ付けのまま公開されたので、同窓生の間でB氏って誰?という話になった。
A君の写真に、聞いたことの無いB氏の名前が表示される。
まあ内輪の会での出来事で、外からは見えないからいいのだが、何とも困ったエラーである。

しかもどうやらその誤った判断を、修正することが出来ないようなのだ。
いろいろやってみたが、そのタグ付けを削除してA君に変えることが出来ない。
人間と同等の判別率を誇るシステムだけに、間違った時の対処まで考えていなかったのか・・・
自動タグ付けの処理自体をオフにすることは出来るが、それはそれで不便であるし・・・

B氏は確かに僕の親しい知り合いで「友達」認証されているが、同窓生というわけではない。
一方A君はFacebookには登録してはいるが、仕事の都合で知人との友達の認証は断っている。
つまりA君は僕の友達リストには入っておらず、その結果こういうことが起きたようだ。
ソフトとしては、僕の友達のリストの中からもっとも似ている人を選んだだけなのだ。

確かにA君とB氏は雰囲気が似てはいる。
顔の輪郭や目の形は近いし、二人とも似た形の眼鏡をかけている。
だがそっくりという程でもない。
恐らくソフトが騙されるような、二人に共通した要素があるのだろう。
いずれにしても対応のしようがないので、そのまま放置している。
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