くしゃみ


D4 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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この天気なので、外出する気になれず、今日も何もしない一日となった。
もっとも晴れたら晴れたで、花粉症に悩まされることになるのだが・・・

花粉の多く飛ぶ日は、発作が起きたかのように、大きなくしゃみが連続して出ることがある。
鼻がむず痒くなり、くしゃみが止まらなくなるのだ。
その場から動けなくなり、体の他の機能は停止してしまう。
くしゃみをすることしか、出来なくなるのだ。
傍から見ていると面白い姿らしく、苦笑しながら気の毒そうな目で見られる。

ふと昔のことを思い出した。
僕の飼っていた犬が、これとまったく同じ状態になることがあった。
それも極めて特殊なことが、その原因であった。

その状態に陥るきっかけというのが、写真を撮られることなのだ。
近距離でストロボを焚くと、それをきっかけにくしゃみの発作が始まる。
クション、クションと大きなくしゃみを連発し、その場で動けなくなる。
どうした、と話しかけても、応えられないほど酷い状態に陥るのだ。
当時はまだ僕も花粉症の発症はなく、苦笑しながら愛犬のくしゃみが治まるのを待つ立場だった。

目に残った残像がうるさくて、鼻の辺りがむず痒くなり、くしゃみが出るのだろうかと思っていた。
しかしくしゃみ以外何も出来なくなるあの酷い姿を見ると、何か別の理由があるとしか思えない。

そういえば、太陽を見るとくしゃみが出る、という話を聞いたことがある。
強い光を受けることで、鼻の奥か、あるいは脳のどこかが刺激を受けて、くしゃみが誘発されるという特殊なメカニズムがあるのかもしれない。
実際、鼻に強い光を照射する花粉症の治療器具を、僕も持っている。

自分が花粉症で同じ思いをするようになり、今になってあの苦しみを味わっている。
あの時、犬を冷笑した報いなのではないかと感じている。
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