作家・吉村昭の誕生


荒川ふるさと文化館というところで、「作家・吉村昭の誕生」という展示会が行なわれていると、掲示板で教えていただいた。
これは絶対に行きたい。
昨日は晴れていたので撮影日にあて、天気が悪いと予想された今日、出かけてきた。
今日が最終日であった。

南千住の駅から10分ほどの場所にあり、ついでに小塚原でも見学するかと思ったが、Mrs.COLKIDと同行した友人の二人が気味悪がったので、それは取り止めにした。
途中で雨が強くなり、傘を差しても濡れてしまうほどであった。

吉村氏が日暮里の出身ということで、荒川区では氏の作品の研究を続けているらしい。
今回の展示会は、夫人の津村節子氏に寄託された氏の遺品や作品の展示が中心になっている。

氏は僕の亡くなった父親と同年齢で、会場で放映されていたビデオで初めて生前のお姿を拝見したが、雰囲気や考え方が実に良く似ている。
展示されていたメガネも、僕の父のものとそっくりで、そのためMrs.COLKIDまでが非常な親近感を感じており、最近は彼女まで吉村作品を夢中になって読んでいる。

僕は今までに吉村作品は30冊くらい読んでいると思う。
読者なら誰でも感じている事だと思うが、氏の作品は、常に「死」というテーマと密接な関係にある。
若い頃の作品は特にストレートにそれが出ており、「星への旅」はもちろん、「少女架刑」や姉妹作「透明標本」にしても、強すぎるくらいに死の臭いがする。

もちろんそれは、病弱であった氏が、肺の大手術で九死に一生を得たことと密接に関係しているのだろう。
後の、徹底した調査に基づき事実しか書かない、という態度で書かれた作品群にまでも、そのイメージが付き纏うのは興味深いことだ。

若い頃に療養で奥那須に滞在した折の写真も展示されており、いくつかの作品でその頃のことを読んで想像していたイメージと異なり、少々驚いた。
いずれにしても自分の勝手に抱いていたイメージが、今回の展示物でいくつか修正された。
そういう意味でも有意義な展示会であり、雨の一日ではあったが、満足のいく時間が過ごせた。

僕の読んだ範囲では、吉村作品で一番恐ろしいのは、事実をベースに脚色して書かれた小説「羆嵐」、歴史ものでは「生麦事件」あたりが好きだ。
氏の考え方で一番強く印象に残っているのは、「戦艦武蔵ノート」の冒頭で戦争に関して書かれた部分。(この本は現在絶版でプレミアムがついている)
「冷たい夏、熱い夏」も凄い作品だと思う。
短編集では「遠い幻影」あたりがバランスがいい。

まだまだ氏の作品は読み続けるので、さらにいい作品があるかもしれない。
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雨天


一転、今日は雨の一日となった。
久しぶりに強めの雨だった。
午後になって近所に出かけたが、この雨では撮影も思うようにいかなかった。

掲示板で吉村昭氏の展示会が行なわれていることを教えていただき、今日が最終日だというので、それに出かけた。
その後、どこかに出かけようと思っていたが、雨の強さに意欲を挫かれ、スターバックスでコーヒーを飲んで過ごした。
帰宅しようとしたが、買物をする予定であったのを思い出し、ひとりで秋葉原に出かけた。

ちょっと風邪気味である。
明日からまたハードスケジュールなので、夜は家でゆっくりしている。
写真は数えるほどしか撮らなかったが、昨日けっこう撮っているので、まあいいだろう。

D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
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晴天


日本晴れ・・というほどではなかったが、それでも時折雲が見えなくなるほどの快晴であった。
どこに行くかまったく決めずに、レンズ数本と三脚を持って出た。
電車の中で思いついて、東京タワーから芝公園のあたりを歩いてみることにした。

JRで田町の駅まで行ったが、やけに若い人がいっぱいで、三脚を持って歩くのに難儀した。
どうも三田祭が行なわれていたようで、みなぞろぞろと慶応に向かっていく。
こちらは写真目的なので、すぐに脇道にそれて混雑した道を避けた。

ところが東京タワーの周辺も、関連した映画がテレビで放映された直後だったらしく、やはり人でごった返していた。
またも脇道にそれなければならなかった。

考えてみれば、写真というのは随分と変わっていて身勝手な趣味である。
東京タワーの写真を撮るだけで、その場に行こうとはしない。
観光には興味がないのだ(笑)

これはやはり普通の人の休日の過ごし方とはかなり違っている。
常に異端であり孤独な存在であった。
まあ、それが楽しいのだが・・・(笑)

D3 + AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
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シュナイダー


明日はやっぱり雨になるみたいね・・・

今日は通常のニコンのレンズ以外に、シュナイダーのPCスーパーアンギュロン28mmF2.8を持っていった。
以前K師匠からいただいたシフトレンズだ。

初めてフルサイズのD3につけて撮影してみた。
サンプルをここに載せるのは初めてだ・・というか、ネット上に載る事自体が極めて稀だろう。

レンズの外観は2005年11月21日の日記に載せている。
その後絞り羽根が動かなくなり、関東カメラサービスで数万円かけて修理してもらったものだ。

ニコンのPC-E24mmF3.5との比較も行なったので、順次載せていこうと思っている。

D3 + Schneider PC-SUPER-ANGULON 28mm F2.8
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晴れた!


今日は久しぶりによく晴れた(笑)
日曜がこんなに晴れるのは何日ぶりだろう?

天気予報は何だか最近よく外れる。
こんなに晴れると思わなかったので、家を出たのが遅かった。
もっと一日が長ければ・・・と悔やんだが、それでも陽の光が多いと写真が撮りやすいのか、けっこうな枚数の写真が撮れていた。

やはり、はじめに光ありき・・である(笑)

D3 + PC-E NIKKOR 24mm F3.5D ED
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