酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

母から娘に受け継がれるもの~オークスを前に考えたこと

2009-05-24 02:35:50 | 競馬
 関東でも新型インフルエンザが蔓延しそうな気配だ。マスクは入手可能で、お米まで品薄になった神戸ほどの緊迫感はないが、今後のことはわからない。

 高野山決戦を郷田9段が制し、名人戦は2勝2敗の五分になった。4五桂というファンを喜ばせる手を機に棋勢が傾いたが、「羽生名人がどこで間違えたかわからない」とプロ棋士が口を揃える難解な将棋だった。

 さて、本題。今回はオークスの予想だが、これといった穴馬が見つからなかった。回りくどく記すつもりでいる。

 クラシック戦線で幅を利かすのが血統だ。<父が……だから距離は大丈夫>なんて眉唾で、熱心な競馬ファンは母系の方が重要と考えている。対象が馬のうちは角が立たないが、子供がグレたり、成績がいまひとつだったりすると、議論は教育から逸れ、夫婦で血統論を闘わせる羽目になる。

母「あんたの親類、ロクな人いないじゃない」
父「おまえの方こそ、2人の兄貴、地元で評判のゴンタだったろ」
母「今じゃ2人とも、あんたより羽振りがいいわ」
父「俺は頭で勝負する家系の出だ」
母「いい大学出たって、50前にリストラされるようじゃ」
父「……」
 
 競馬もまあ、似たり寄ったりである。

 無駄に半世紀を生きた俺だが、とてつもなく優秀な女性2人と親しくなれたのは幸いだった。アラフィフのAさん、アラフォーのBさんで、ともに高卒だ。俺が学歴に重きを置かないのも彼女たちと出会ったからである。

 Aさんは音楽、映画、芝居、文学の本質をたちまちキャッチする能力の持ち主で、俺が生半可に文化を語るのも彼女の影響大である。Bさんは美的センス抜群だが、芸術肌というより論理力と記憶力に優れていた。議論で圧倒され、ゲーム(花札やトランプなど)で完敗し、唯一の得意分野である大食いまでBさんの足元にも及ばなかった。

 Bさんは独身だが、Aさんは居酒屋を経営するシングルマザーだ。時々足を運んで旧交を温めるが、娘さん(次女)と店で話す機会があり、血統の意味を思い知らされた。波瀾万丈に至るまで母の資質を受け継ぎ、18歳にしてどこか醒めている。とりわけ文才に秀でており、周囲は作家デビューを期待している。志があれば道は開けるはずだ。
 
 オークス出馬表の母の欄には、Aさん、Bさんのような才女が勢揃いしている。生産者が考え抜いた末の配合の成功例だが、思い通りに進まないのは人間と変わらない。結果を出せない良血馬は、栄えある18頭の数十倍にも上るだろう。

 俺がピックアップしたのは⑦ブエナビスタ、③レッドディザイア、⑰デリキットピース、⑮ハシッテホシーノで、⑰と⑮からの馬連と上記4頭ボックスの3連単を買う。オークスは極めて平凡な結論だが、配当的妙味は東海Sだ。前売り9番人気の⑧エスケーカントリー、同11番人気の③ヤマニンリュパンを軸に高配当を狙う。

 来週はマンチェスターUとバルセロナが雌雄を決するチャンピオンズリーグ決勝、ダービーと胸躍るイベントが続く。



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