今の日本に善玉(ベビーフェース)は存在しない。悪玉(ヒール)の代表格は東電、小沢一郎氏、そして反社会的勢力だ。極悪は東電で、政治家、経産省、経団連、労働組合を味方につけ、国民の怨嗟と絶望を糧にヒール度を増している。
元秘書3人への判決に異論を唱える識者は多いが、小沢氏は3・11以降、沈黙を守って東北の人たちを失望させた。代表選で原発推進派の海江田前経産相を担いで敗北し、ヒールから負け犬に転落する危機にある。
ほしのあきとの交際に反対して三浦皇成を破門した河野調教師は、反社会的勢力との交友を理由にJRAから破門された。反社会的勢力を弁護するつもりは毛頭ないが、彼らを使って原発反対派を恫喝した真のヒールは政財界の紳士たちである。
ベビーフェースとヒールの切り分けが困難になった今、個性豊かに自らを表現したレスラーたちを、「トップ50スーパースターズ」(DVD)で満喫した。WWE所属レスラーがオールタイムのグレーテストを選ぶという企画である。
1位は革新性のショーン・マイケルズ、2位は格を誇るアンダーテイカー、3位は衝撃を与えたスティーブ・オースチン、4位は技術のブレット・ハート……。好みの違いはあるが、極めて妥当なトップ4だ。
俺のトップはオースチンだ。ケーブルTVで初めて見た時、「猪木を超える表現者がこの世にいたのか」と感嘆した。WCWの前に崩壊寸前だったWWEは、オースチンを前面に反転攻勢に出て、天下統一を果たす。マクマホン会長がオースチンを「史上最高」と絶賛するのは当然だ。実働期間が短かった〝プロレス界の信長〟の強烈な毒と業は、ブライアン・ピルマン、ジェイク・ロバーツ、オーエン・ハートの悲劇が暗示している。
以下、5~7位にロック、ハーリー・レイス、リッキー・スティムボートの名が並ぶ。8位のアンドレ、9位のレイ・ミステリオの大小コンビに続くのが、生き様でファンの心を捕らえたロディ・パイパーだ。レスラーは師匠や先輩から伝説を吹き込まれているから、旧世代のレスラーも多くランクインしている。
日本に馴染みのあるレスラーでは、正統派のドリー・ファンクが46位、ハードコア路線に転じた弟テリーが22位にランクインしている。ホーガンはレッスルマニア公式本で「みんな合わせるのに苦労するほど下手」と酷評されていたぐらいだから、23位が精いっぱいか。
17位のリック・フレアーは最晩年、若手の挑発に「俺はおまえみたいなひよっこと違う。ブロディやハンセンと闘ってきたんだ」と応えていた。ところが、会場は悲しいほど無反応。ブロディやハンセンの名を知っているのはプロレスオタクだけなのか。
最後に俺自身のベスト10を、以下に記したい。
1位のオースチンと2位の猪木は不動の2トップで、3位は自虐と苦痛を表現したインテリのミック・フォーリーだ。4位は人間風車で少年時代の俺にカタルシスを与えてくれたビル・ロビンソン。5位は無名時代、池袋のビジネスホテルを根城に修業したクリス・ジェリコだ。引き出しが多い親日派で、原爆資料館に何度も足を運んでいる。
6位は命知らずのジェフ・ハーディーで、7位は会場を熱狂の渦に巻き込んだ故エディ・ゲレロ。8、9位は空中戦で度肝を抜いた初代タイガーマスクとレイ・ミステリオだ。10位は日本のプロレス界に貢献大のハンセン、ブロディ、T・J・シン、ブッチャーの4人を挙げたい。
父もプロレス好きだったが、せいぜい40代前半までだった。この年(もうすぐ55歳)まで惰性でWWEを見ている俺は、かなりのガキに違いない。
元秘書3人への判決に異論を唱える識者は多いが、小沢氏は3・11以降、沈黙を守って東北の人たちを失望させた。代表選で原発推進派の海江田前経産相を担いで敗北し、ヒールから負け犬に転落する危機にある。
ほしのあきとの交際に反対して三浦皇成を破門した河野調教師は、反社会的勢力との交友を理由にJRAから破門された。反社会的勢力を弁護するつもりは毛頭ないが、彼らを使って原発反対派を恫喝した真のヒールは政財界の紳士たちである。
ベビーフェースとヒールの切り分けが困難になった今、個性豊かに自らを表現したレスラーたちを、「トップ50スーパースターズ」(DVD)で満喫した。WWE所属レスラーがオールタイムのグレーテストを選ぶという企画である。
1位は革新性のショーン・マイケルズ、2位は格を誇るアンダーテイカー、3位は衝撃を与えたスティーブ・オースチン、4位は技術のブレット・ハート……。好みの違いはあるが、極めて妥当なトップ4だ。
俺のトップはオースチンだ。ケーブルTVで初めて見た時、「猪木を超える表現者がこの世にいたのか」と感嘆した。WCWの前に崩壊寸前だったWWEは、オースチンを前面に反転攻勢に出て、天下統一を果たす。マクマホン会長がオースチンを「史上最高」と絶賛するのは当然だ。実働期間が短かった〝プロレス界の信長〟の強烈な毒と業は、ブライアン・ピルマン、ジェイク・ロバーツ、オーエン・ハートの悲劇が暗示している。
以下、5~7位にロック、ハーリー・レイス、リッキー・スティムボートの名が並ぶ。8位のアンドレ、9位のレイ・ミステリオの大小コンビに続くのが、生き様でファンの心を捕らえたロディ・パイパーだ。レスラーは師匠や先輩から伝説を吹き込まれているから、旧世代のレスラーも多くランクインしている。
日本に馴染みのあるレスラーでは、正統派のドリー・ファンクが46位、ハードコア路線に転じた弟テリーが22位にランクインしている。ホーガンはレッスルマニア公式本で「みんな合わせるのに苦労するほど下手」と酷評されていたぐらいだから、23位が精いっぱいか。
17位のリック・フレアーは最晩年、若手の挑発に「俺はおまえみたいなひよっこと違う。ブロディやハンセンと闘ってきたんだ」と応えていた。ところが、会場は悲しいほど無反応。ブロディやハンセンの名を知っているのはプロレスオタクだけなのか。
最後に俺自身のベスト10を、以下に記したい。
1位のオースチンと2位の猪木は不動の2トップで、3位は自虐と苦痛を表現したインテリのミック・フォーリーだ。4位は人間風車で少年時代の俺にカタルシスを与えてくれたビル・ロビンソン。5位は無名時代、池袋のビジネスホテルを根城に修業したクリス・ジェリコだ。引き出しが多い親日派で、原爆資料館に何度も足を運んでいる。
6位は命知らずのジェフ・ハーディーで、7位は会場を熱狂の渦に巻き込んだ故エディ・ゲレロ。8、9位は空中戦で度肝を抜いた初代タイガーマスクとレイ・ミステリオだ。10位は日本のプロレス界に貢献大のハンセン、ブロディ、T・J・シン、ブッチャーの4人を挙げたい。
父もプロレス好きだったが、せいぜい40代前半までだった。この年(もうすぐ55歳)まで惰性でWWEを見ている俺は、かなりのガキに違いない。
オースチン、ロック、ハルクホーガン辺りが選ばれると思ってた。
時代で言うとWWFだったけど、この三人以外なら、
HHH、カート、テイカー辺りが上位に来るかと思う。