村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

二十五帖・蛍

2019-10-30 18:38:14 | 源氏物語五里霧中

(源氏36歳5月)

玉鬘タマカズラは鬱々として楽しまないが、
源氏は彼女に好意を持つ公達をからかって楽しむ。
弟・兵部卿宮が来訪すると、
源氏は御簾の中に蛍を放って、
玉鬘の美貌を彼に見せつけるのであった。
六条院では五月雨のつれづれに
絵物語がはやり、
源氏と玉鬘が物語論を交わす。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)

さみだれの頃
王朝の姫君たちは読書にいそしむ
本と言うものは
ある程度の身分と財力のある
教養圏に入っていなけらばよめなかったようだ
玉葛は光源氏から六条院に引き取られ
漸く本を読める境遇を得たのだ
幼きを地方に過ごした玉葛にとって読書とは
夢のように読みふけり
また書き写す
必須の教養源だった

源氏が御簾の中に蛍を放つ
これは王朝の美と言われる
「おぼろ」
「うつろい」
「まぎらわし」

「まぎらわし」とは
光源氏が放った蛍の
その後始末を玉鬘に使える女たちが
慌てず騒がず無かったかのように始末した
さりげない振る舞いと所作の美
急な事態にもかからわず
何事もなかったかのようにする
それが「王朝の美」だと言うが
これは茶の湯にも通ずるのでは
慌てず
騒がず

人生にも 通ずか


茶花の写真を送ってくれた
見かえりそう、糸ススキ、なでしこ、水引、数珠サンゴ
Natural様 コメント有難う御座いました

コメント
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