村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

没後90年 鉄斎展

2014-06-29 22:44:57 | 美術館・博物館
山の誕生日
予報では雷雨もありというのだが
青空が広がり銀座は夏
皆さん日傘をさしている

予約した銀座コアビル
楼蘭にてランチ







満足
歩行者天国の銀座は何十年振りだろう



ルノアールでお茶をして
解散

近くまできているのだからと
出光美術館へ誘ったが
二人とも行かない
ではでは ひとりで行こう 

出光美術館 
今日は日曜日だからか
いっぱいだ

展示は
没後90年 鉄斎展
出光美術館のコレクション80件のうち
69件を展示
鉄斎は日本最後の文人といわれた明治大正期の画家、儒学者
1837~1924 90歳没
京都に生まれ18歳頃蓮月に預けられ薫陶をうける
じかに観る69件の鉄斎の絵は
どれも力みなぎり
その前に立つと私も元気になる
良かった お二人も来れば良かったのに


終わって
美術館の窓から皇居方面をぼんやり空を眺めていた
突然 稲妻が光る 
四谷方面の雲から地上の建物へと閃光が走る
一部では明るく晴れた空も見えるのに
向うには黒く大きな雲が広がっている
そろそろ こちらも危ない
美術館を出て有楽町の方面へ向かうと
急に大きな雨粒が落ち始めた
傘をもっていない人達が駆けだし
道は急に賑やか
やっと駅に着くと
傘のない人たちが
改札口の前に並んでいる
掻きわけてスイカをタッチ
ホームに着くと
始めはよかったが ドンドン
雨は強くなり吹き込んでくる
ホームの奥へと逃げるが
それでも結構濡れてしまった
到着した電車に
急いで乗り込むものの
その何秒かの
もの凄い雨に
またまた濡れた
あとは
電車とタクシーに乗れば
濡れることなく
自宅まで無事に着いた

やれやれ



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天下三舟 天下五舟

2014-06-28 21:55:18 | 紫廼茶話会
今日は紫兎先生の稽古場で
七事式の会 

且坐、三友之式、濃茶付花月
欠席者なし
非常に賑やか
いや 
五月蠅い ウ ル サ イ

花がたくさんあり
花寄せは楽し

写真の花入は
松本舟の写しとの

吊花入れに活けるは
難しいからか
今日も最後に残る
まだ花もあるが今日は
下がる花が無い
いつもながら
里庵さんが 
上手に生けた
さすが

南蛮サハリの釣舟花入に
天下三舟がある 
松本舟、針屋舟、淡路屋舟の三つ

ほかに茜屋舟、平田舟を加えて
天下五舟という と話題に上る




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堆朱十作を 言いまする・・・

2014-06-28 00:09:03 | お勉強
風炉の時
炭斗菜籠に
かね火箸
ぬり香合に
白檀をたけ

風炉の香合は 塗り香合だとあるが 
私はまず 唐物の堆朱がいい

先日の
茶の稽古で
先生がおっしゃった

「堆朱十作を言ってみて」 と

はい 
すっかり遅くなりましたが

堆朱十作を
言いまする・・・

張成、楊茂、周明・・・堆朱三作
張源、銭珍、呂甫、王円、金甫、王賢、員堆・・・堆朱十作

以上十名
中国の十人の漆工家、作品
とのこと
こんなに似た名前では
とても暗記は 無理 



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清少納言 夏は夜

2014-06-27 01:00:05 | 村雨庵 稽古 
木曜日
昼間は茶碗研究会へ行った
2ヶ月休み
久しぶりにお目にかかったS先生
必死に講義をなさっておられる姿を拝見すると
泪がこぼれた
七月八月は夏休み
九月は休めない
先生にお目にかかるのだ
必ず


木曜稽古は
夜のみの稽古になる

待合には
清女図とある歌仙画を掛けよう
清少納言である 
筆者は
江戸後期の絵師の喜多武清筆 
表具は近くよると
書き表具だと言うことがわかる

枕草子
春はあけぼの だが
夏は・・・

夏は夜
月の頃はさらなり
闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる
また、ただ一つ二つなど
ほのかにうち光りて行くもをかし
雨など降るも をかし


成程 そうでしたか
平安時代の夏も夜がいいのですね

夏は夜なのよ
月があるともっといいけど
でも
新月の闇でも それも又いいわ
蛍がたくさん飛んでも幽玄よ
少しが あやかに飛んでも 風情あるのよ
もちろん 雨が降っても 
夏の夜は 素敵だわ

てな ところでしょうか


これを見よ
うへはつれなき夏草も
下はかくこそ
思ひみだるれ
清少納言(続千載1073)


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雨洗風磨ウセンフウマ

2014-06-26 00:23:02 | 村雨庵 稽古 
村雨庵の水曜稽古
軸は
日本史学者の
芳賀幸四郎先生の画賛

20年以上昔だが外苑前の梅窓院で
芳賀先生の禅語の講義があり
何年か通った
特徴のある文字は
ちらっと見てもわかる


雨洗風磨ウセンフウマ
翆色転鮮スイショクテンセン
洞然賛トウネンサン


雨に洗い風に磨けば
翆色スイショク鮮アザやかに転テンず


確かに





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宗旦むくげ

2014-06-25 00:45:33 | 茶の事
茶歴が深くなればなるほど
点前の種類も増える
考えてしまうと
細かい手続きの場面に
迷いがおきる

迷えば 私は
まず本にさがす
案外答えが書いてある
または
よくよく理屈を考えて解決するか
それでも解らねば
さらっと
信頼する先輩や
尊敬する先生にお訊ねする

さて
奥伝の菓子のこと
数を縁高に盛る時
真ん中に上用饅頭、なければ金団、
菓子は手法の違う菓子を用意する
水菓子以外の他の菓子は特に決まった場所はない
上用饅頭も必ず用意するものとは言えない
と不明は解決

今日の稽古場の花は
宗旦ムクゲ


わが家のムクゲはまだまだ咲かない



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失せ物 あらわる

2014-06-24 00:16:14 | 懐石・料理
最近探し物が多くて 
困る
貯金通帳だったり
玄関のカギだったり
結構 重要なものが多い
必死に探し探すと
疲れ果てた頃に何とか見つけ出す
案外身近にある事が多い
失せものは 出てくるのだが
それまでのストレスは
とてもキツイ
出てくるまで落ち着かない

先週の火曜日は料理の日だった
いつもの庖丁を持参して
稽古へと向かうのだが
所定の場所にはない
先月休んだのできっと
置きっぱなしにしてあるのだと
そう思って
暢気に出かけたが そこにも無い
ひと月前どこかに置いてきたのかもと
考えに考えたが
どうしても記憶がない
無なのだ
自分の記憶の希薄なこと改めて
あきれるばかり
それでも探さずにはいられない
家の中のありそうな場所をさがし
行きそうな珈琲屋を思い描くが
料理の稽古日の動向さえ不明
その日に使ったタクシーの領収書を見つけ出し
電話をした
庖丁だと言うと
えっ 庖丁ですかと驚いた風だ
料理教室の帰りでしたのでと疑問を解く
ないですね 
庖丁だったらすぐ話題に上りますので
とあっさり 
ノー
まあいいや
家には稽古で使う庖丁は何本もある
稽古に持っていく
正本の庖丁セットは買えばいいのだ
と負け惜しみ
だが 
気持ちがすっきりしない

今日も料理教室
庖丁は
先日買ったばかりの
大きな正本の27センチの柳刃
家の稽古で使っている出刃と薄刃の三本を持って行った
やはり庖丁が見つからないのです
セットで買うと 今どれほどでしょう
と伺うと
先生がふと閃き
奥の方をゴソゴソなさり庖丁を見つけて下さった
大事に奥の方へ仕舞われたのだとか
昨日まで
庖丁が見つかる夢まで見たのだが
あら こんなに簡単に出てくるとは
ああ よかった
失せもの 必ず現る


写真は
イサキの葛打ち碗
イサキを三枚に下し、塩をする
骨切りしてカタクリ粉を刷毛つけ
霜降り 
舞茸と丘ひじきを飾り
清し汁を張る
眼の覚めるほど 美味し



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梅雨にお似合い

2014-06-22 22:23:58 | 茶の事
雨が降っている
和菓子教室は行かない事にして
眠った 
起きたのは午後二時で
驚いた


写真は
enosima beer
ギターにヤシの実のラベルが
いい


積んである下の本を取ろうとしたら
山積みの本が崩れてしまった
日本古典全集の梁塵秘抄

舞へ舞へ蝸牛カタツブリ 
舞はぬものならば 
馬ムマの子や牛の子に蹴クゑエさせてん 
踏み破ワらせてん 
実マコトに美しく舞マうたらば 
華の園まで遊ばせん 
〔梁塵秘抄巻二〕


かたつむり 蝸牛 でんでんむし
平安時代にはもういたのか 
梅雨にかたつむり
お似合いである 



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行の点前

2014-06-22 00:56:50 | 村雨庵 稽古 
土曜日
今日は許状の引次
軸は
土佐光孚トサミツザネ画の利休坐像
賛は鵬雲斎大宗匠
もっとも・・・ 印刷だが
その前に 三具足に菓子と茶碗 を飾る
花入、香炉、燭台
菓子、台茶碗

今日の点前は行の行台子
行は
行の道具で 行の点前をする
行の道具が何か
行の点前とは何かが解ると
台子がとても面白くなる
奥伝は道具本位の点前
解ればわかるほど
点前の組立も道具組も面白い
と私は思う

菓子は五つ
菓子部で少し小さめに作ってもらった
写真では色が良く撮れないが
真ん中に 桃色の練りきりの 常夏
左上に上がり羊羹 星の願い 星形の金箔がのっている
右上にういろうの 山百合 胡麻が入り中餡は赤い
右手前は錦玉の 岩清水 水色に染めた道明寺入りだ
水菓子は キュウイ

私は
水菓子は 手前の下座に置くと 習っているので
左の端に置いているが
色々のようだ

縁高への菓子の盛り方を見て
菓子の順があったような気もするが・・・
不確かなので 調べておこう
今回は上用饅頭をつくらなかったのだが
必要だったかもしれない
これも 同じく調べておこう

生菓子は形や製法の異なるもの、水菓子を含め
草は 三つ、
行は 五つ、
真は 七つ

個人的には
多いほど嬉しい



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鰈カレイと𩺊アラ

2014-06-21 00:23:33 | 懐石・料理
今日は自宅で料理
生徒様は2名
集合は10時だが
お持ち頂いた掛軸を
掛けたり外したり
写真をとったり
道具の話は楽しい
それやこれやで
料理を始めたのは11時45分
さあ 頑張って

今日の魚は 鰈と𩺊

左ひらめに右カレイ

写真は鰈カレイ だ
五枚に下し 薄造り 

それと アラ を三枚に下す
漢字では魚偏に荒 だとか
𩺊 
アラは スズキ目ハタ科アラ属
別名、イカケ、オキスズキ、ホタ

刺身には日本酒で
ちょいと一杯 
あると嬉しい




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江戸紫

2014-06-20 00:06:47 | 村雨庵 稽古 
木曜稽古
半日休暇をとり
午後二時にデレラ嬢が稽古に来た
台子の初炭、後炭と行の行台子
稽古回数の少ない割には
充分良く出来る
安心した

昼の稽古の方がゆっくりできるが
それぞれの事情がある
茶事も茶会もまた茶の稽古も
無理しないでそれなりに
行こうではないかと
まず今年後半の予定を立てる
8月には小さな茶会をするぞと 
自分のスイッチを押した



これやこの江戸紫の若なすび 宗因 

夏野菜というと茄子を思い浮かべる
料理でも茄子の鴫焼きや
ぬかみそ、味噌汁に焼きナスなど
写真は「
茄子の揚げ浸し白酢和え」

揚げて
煮て
裏ごしした豆腐に
甘酢で味を付けて掛ける
手が掛っている


茄子と言うと何となく夏 と思うが
季語を見ると晩夏
茄子の掛軸を掛けたが 
もう少しあとに しよう



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松の下影

2014-06-19 00:57:38 | 村雨庵 稽古 
六月は
何と言っても「雨中の茶」だ
だから私めは「水」に因む道具をつかう

今日の掛物は

水風涼しといふことを
    従三位 雅之

かよひくる
風ひややかに
おぼえけり
清水流るる
まつの
したかげ




筆者は江戸中期の公卿 飛鳥井雅之 

和歌を読むだけで涼しくなる

といっても
今日はそれほど暑くない
一日中冷房をかけていたが
換気のために窓を開けると
外の方がはるかに涼しい




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逆勝手後炭手前 間違い二か所

2014-06-17 23:54:45 | 紫廼茶話会
今日はお茶の稽古

床は蓮月の短冊

いちじるき 
神のみいつの男山 
調べも高き 
峰の松風  蓮月

花は紫陽花





写真は逆勝手の後炭手前

風炉 雲華
釜 筒 長野烈造
炭斗 藤 唐物
羽 白鷹
火箸 宣徳
鐶 時代
香合 団扇

ああ 二か所の間違い
枝炭の位置が違う
組釜敷を忘れてる




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竹取物語

2014-06-16 23:06:46 | お勉強
今日は「文の会」
会員は三名
本来は茶人の消息を読む会
三回も同じ本を勉強したが
ちっとも理解できず
情けなくもあり
また 正直飽きた

少しお休みして「竹取物語」を原文で
ホンの少しずつ読み始めている
原文で順番に読み それを適当に読み下す
今日は「石作の皇子」と「庫持クラモチの皇子」の話しを読んだ
「石作の皇子」の話しでは和歌が入っていた
日本最古の物語にすでに和歌が挿入されている事に 
ちょっと感動した

よもやま話をひと通りして
そろそろお帰りの時間近いから
ちょっと読もうかという具合なので
読むのはほんのちょっとだが
発見はあるものだ

作者は不明である
ウイキュベディアには
『作者像として、当時の推定識字率から庶民は考えづらく、
上流階級に属しており、
貴族の情報が入手できる平安京近隣に居住し、
物語に反体制的要素が認められることから、
当時権力を握っていた藤原氏の係累ではなく、
漢学・仏教・民間伝承に精通し、
仮名文字を操ることができ、
和歌の才能もあり、
貴重であった紙の入手も可能な人物で、
性別は男性だったのではないかと推定されている。

以上をふまえ、
源順、源融、遍昭、紀貫之、紀長谷雄、他に文章博士などを歴任し、
仁和2年(886年)から仁和6年(890年)まで、
竹取の翁の名・讃岐造と同じ讃岐国の讃岐守に遷任したことがあり、
自身の出生も余呉の羽衣伝説で語られる菅原道真
など数多くの説が提唱されている。』

とある 

謎ある事が
面白い



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水無月羊遊ぶ会 

2014-06-15 22:37:16 | 茶事 茶会 
羊の遊ぶ 六月
お洋服でどうぞとの御案内に
甘えて伺う
窓からの緑一色の景色がまずご馳走

掛物は小田雪窓筆
竹 清風起こす

細めの軸が涼しい

今日の客は六名
正客は松風様
主客参加とのこと炭は早めに初炭所望
松風様のお弟子様が炭をつがれた
他流なので風炉中拝見も興味深く
仔細に拝見した
香は香盆を持出し聞香 羅国を焚かれたとのこと
香道からも暫し離れ
さて六国を聴きわけようとしても
脳が働かず決定するだけの力がなかった

点心は五目御飯の物相と
向付はタコの三倍酢
煮物椀も見事なだしが引かれ
感動した
預け鉢の白い大皿に数々の焚きあわせ
梅の甘煮
菓子は羊金団
中立のあと
席入り 加茂川籠に花は半夏生と額あじさい



薄茶の菓子は
州浜のホトトギスと豊島屋の松の落雁

茶味をたっぷり味わった





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