村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

茶筅花チャセンバナさく

2020-02-29 23:04:03 | 短歌・俳句の事
古庭に茶筅花さく椿かな 蕪村

茶筅花とは 
調べると=
植物。
ナデシコ科の多年草,
薬用植物。
ナデシコの別称
とあるが
そうだと意味がおかしい
椿には茶筅に似た花を咲かせるものもある
胡蝶侘助もそんな感じだ

“茶筌”で始まる語句
茶筌髪
茶筌首
茶筌髷
茶筌丸
茶筌頭


今日はバスに乗って
のんびりと
紫兎先生のところへ行く
手土産はヨックモックと狐の瓦煎餅
それと庭の椿をいくつか切って
紙袋に詰めた
先生と待ち合わせ
お茶を飲む
デニッシュと珈琲
あれ
昨日の店と同じメニュー
同じチェーン店だった
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袖はぬるとも

2020-02-28 23:54:21 | 茶事 茶会 
春雨の
ふる野の道の
つぼすみれ
摘みてをゆかむ
袖はぬるとも
 藤原定家フジワラサダイエ

別名は京極殿、京極中納言
氏族は
藤原北家 御子左ミコヒダリ流
父は藤原俊成だが
母は五条局ゴジョウノツボネ
平安後期から鎌倉初期の女房・歌人。
美福門院加賀ビフクモンインカガとも呼ばれる


今日は古志ちゃんと散歩
いつもは右だが
今日は左へ行こう
違う道を歩くのも面白いものだ
知らぬ間にひと駅歩き
お菓子と雛あられを買い
珈琲店でひと休み
お腹空いてたせいか
パンと珈琲
思いのほか美味し

Naturalさん写真が同じことを
教えて下さって
ありがとうございました
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春ともしるく

2020-02-27 23:22:53 | 村雨庵 稽古 
 大伴家持オオトモノヤカモチ
うち靡ナビく
春ともしるく
うぐひすは
植木の木間コマを
鳴きわたらなむ

「春ともしるく」の
「しるく」は
著シルくと書く
著しいと言う意味で
はっきりしてること
はっきりくっきり春が来た

鶯が木の間を鳴き渡っているのを見ると
待ち望んだ春が
いよいよやって来たのだ
間違いないね

自分は解釈

二月のお稽古も今日が最終
今日は村雨庵木曜稽古
濃茶はいつも
三名分を練る稽古をしているが
昨日からは各服点カクフクダテ
お一人様ずつの
濃茶を練る稽古にした
会得するまで案外難しいはず
二月は大炉に逆勝手や八炉の稽古
頭を使う点前ばかりだ


写真は
押し絵の猫とねずみ
十二年前に頂いた
ネズミ年の押し絵だ
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絶えて桜のなかりせば

2020-02-26 23:53:35 | 村雨庵 稽古 
今日は二月最後の週
水曜稽古
掛け物は慈円の和歌だ

 大僧正慈鎮ダイソウジョウジチン
春の心 
のどけしとても
何かせむ 
絶えて桜の
なき世なりせば  

慈円とは
ジエン
1155~1225
平安末期から鎌倉初期の天台宗の僧。
歴史書『愚管抄』を記した。
諡号シゴウは慈鎮和尚ジチンカショウ、
通称に吉水僧正ヨシナガソウジョウ、
また『小倉百人一首』では
前大僧正慈円
サキノダイソウジョウジエン。
父は摂政関白・藤原忠通、
母は藤原仲光女加賀局、
摂政関白・九条兼実は同母兄にあたる。
《ウィキペディアより》


「…絶えて桜の…」
とよんでいくと
英語の先生のソノさんが
業平の和歌の本歌取りですねと
教えてくれた

古今和歌集の在原業平の和歌
伊勢物語の第82段にも登場する
有名な和歌だ
伊勢物語を文の会の
音読会で二周も勉強したのに
殆ど頭に残っていない
トホホ

有名な和歌だけに
これを本歌取りした派生歌が
いくつもあったようだ
ネットを見ると
派生歌の例として
慈円のこの歌が出ていた
派生歌としても有名だったようだ

和歌は墨流しの色紙に
書いてある 
筆者は不明である  
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小倉百人一首歌番号六

2020-02-25 23:41:35 | 短歌・俳句の事
小倉百人一首
歌番号六

かささぎの 
渡せる橋に 
おく霜の 
白きをみれば 
夜ぞふけにける
  中納言家持


中納言家持チュウナゴンヤカモチ
大伴家持オオトモノヤカモチ 718?~785 
大伴旅人の子。
奈良時代の歌人。
三十六歌仙の一人。
万葉集の編者とされ、収録数は最多。
越中守をはじめ地方・中央の官職を歴任。


七夕の夜になると
かささぎは翼を広げて何羽も連なり
天の川に橋をかけて、
織女を牽牛のもとへ渡すとされた
そのかささぎがつくるという橋
その橋ハシと同じく階ハシがある
宮中の階キザハシに
一面白く霜の降りている
空気はキリキリと冷えてきた
夜も更けていくほどに
あまたの星は輝きを増していく
なんと綺麗な空だろう
清浄の空だ
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龍も出そうな

2020-02-24 23:06:10 | 食事会
赤椀に
龍も出そうな
そば湯かな
一茶

今日はお茶碗研究会だったが
新型コロナウイルスのニュースを聞くに
あまり出掛けない方が良いからと
研究会は二ヶ月おやすみ
予定が無くなったので
サカチカさんと食事会
銀座七丁目の蕎麦懐石を予約

その前に近くなので
草履のぜん屋へ行った
履いている草履は
前に茶会で間違えられた草履
元々の私のとは違うからか
その草履を見るたびに
なんかピンとこない
その鼻緒を今日は自分好みのと変えた
鼻緒をすげかえるには
底を剥がすので一日位かかるとか
草履を預けて
明日取りに行くことに決めた
そう決めたら振り向いて
ウインドの草履を買って履き替えよう
二色ですっきりしている草履
その間サカチカさんは
お洒落な折り畳傘を買っていた

取りあえず二人とも買い物して満足しつつ
近くの蕎麦懐石へ
前菜
お造り
煮物
揚げ物
お蕎麦
デザート
珈琲他の飲み物
満腹だ
銀座は祭日で歩行者天国
でもすいている
タクシーで高島屋
帰りは大丸イノダの珈琲でケーキセット

結果
銀座日本橋東京を一巡り
コビットは心配だけど
東京は楽しい
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梅の花笠

2020-02-23 23:52:44 | 短歌・俳句の事
鶯の笠にぬふてふ梅の花
折りてかざさむ
老かくるやと
古今集 源常

柳の葉を片糸に撚って
ウグイスが縫うという笠は、
梅の花笠、
という

今日は
3月の茶事の道具出し
午後からお二人お弟子様がお手伝い
まずは掛け軸
寄付と本席の二幅
茶入と棗
茶杓に水指
この位までは楽勝だったが
そのあと
干菓子盆に茶碗と懐石の鉢類を出す
手渡しで道具の入っている紙袋を渡すと
あっという間に畳いっぱいにひろがって
文字通り足の踏み場も無い
何だか分からない箱をあけて
当日使うものを決める
濃茶の茶碗をひとつ
薄茶茶碗を三か四

向付は未定
焼物鉢
預け鉢
進肴の鉢
香鉢
どれにしたっけ
これらを出すと疲労困憊
空腹で動けず
時間は夕方六時近く
三人でいつもの中華屋へ
生ビール
蒸し鶏の葱油
春巻き
餃子
酢豚
お焦げ
合計五千円でおつり少々
久しぶりのビール美味し
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MOA光琳茶会

2020-02-22 22:04:26 | 村雨庵 茶事茶会
今日は熱海
MOA美術館にて光琳茶会に参加した
令和二年の光琳茶会は
22日と23日の二日間披かれる

花の茶屋を待合に
しばし待つと
寄付へ案内される
寄付は光琳屋敷書院炭道具や
箱などが飾られて
説明を受けながら拝見
隣の五畳半のお部屋でお菓子を食べ
濃茶を各服点てにて頂戴した
光琳屋敷の青々庵

道具は素晴らしく
眼が喜んでいる
楽しかった
満足だ

写真はお昼のお弁当
美味しかった
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春の寒さ哉

2020-02-22 00:12:40 | 短歌・俳句の事
池田より炭くれし春の寒さ哉 蕪村

池田炭とは
兵庫県川西市の
一庫(ひとくら)付近で作り、
大阪府池田に出荷した
クヌギの木炭。
一庫炭ヒトクラスミ。
(大辞泉より)

炭は茶道具屋さんに頼むのだが
炉の丸毬打マルギッチョの炭が
無いらしい
丸毬打マルギッチョだけが欲しいので
単品を頼んだ
来るにはきたが割毬打ワリギッチョだった
丸毬打マルギッチョは箱の組
炭に先にセットするから
単品にはまわらない
とのこと
仕方なく組炭を三箱買った
丸毬打はすぐ無くなってしまう
心配なので
また頼んだ
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しづかにあゆむ

2020-02-21 00:42:51 | 村雨庵 稽古 
猫やなぎ
薄紫に光りつつ
暮れゆく人は
しづかにあゆむ
   白秋

今日は木曜稽古
椿がたくさん咲いていたので
今日は小習の花所望
亭主
花台に花を乗せ
床前勝手付に置く
茶道口に戻り
所望する
客は 
花入を拝見
花を見積もり入れる
花を整え自席へ戻る
亭主
お礼を言い床前

お水を
亭主
水を入れて
花台を下げる
花を入れた客以外は
床前へ進み
花を拝見する

茶事が終わり退出の時
花を入れた客は
花入から花を抜き
切り口を懐紙で包み
床の下座に置いておく
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伊豆のお山の玉椿

2020-02-19 23:52:57 | 村雨庵 稽古 
ちはやぶる
伊豆のお山の玉椿
八百万代ヤオヨロズヨモも 
色はかはらじ
   金槐和歌集キンカイワカシュウ 
   源実朝 

今日は如月
村雨庵の水曜稽古
九時頃お菓子屋さんが
届けにきた
今日の菓子は
雪割草と桜餅
今日は庭の椿が満開だ
胡蝶侘助コチョウワビスケ
紺侘助コンワビスケ
あけぼの
明石潟アカシガタ
赤角倉アカスミノクラ
金魚葉白椿キンギョバシロツバキ
香り姫カオリヒメ
それと
加茂本阿弥カモホンナミ
どれも咲いている

裏の方に
茶毒蛾にやられて
今年は咲かなかった
糊ノリこぼし
白羽衣シロハゴロモ
白侘助シロワビスケ
もう花はお終いの
本白玉ホンシラタマ
太神楽ダイカグラ
3月4月の
これからの花がない
春咲き椿が欲しい

「古事記」では ”都婆岐(つばき)”、
「日本書記」には ”海石榴(つばき)”
の字で 登場する。
”椿”の字は
 「万葉集」で初めて登場する。
「椿油」は、 頭髪用
椿の灰は、 紫染めの媒染
・花びらは、てんぷらにして
 食べられるらしい。
・薬効   切り傷
・薬用部位 葉
(季節の花300ヨリ)

写真は日比谷東宝のゴジラ
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奥山に

2020-02-18 23:17:14 | 短歌・俳句の事
百人一首歌番号五
奥山に 
紅葉踏み分け 
鳴く鹿の 
声聞くときぞ 
秋は悲しき

猿丸大夫

猿丸大夫サルマルダユウ
三十六歌仙のひとり
生没年不明

天武天皇の子
弓削皇子とする説や
道鏡説、
また民間伝承では
二荒山神社の神職
小野氏の祖である
「小野猿丸」とする説
など諸説ある。

哲学者の梅原猛は、
著書『水底の歌-柿本人麻呂論』で
柿本人麻呂と猿丸大夫は同一人物
であるとの仮説を示しているが、
これにも有力な根拠は無い。
とのこと(ウイキペディアより抜粋)

実際にいた人物かどうか不明
謎の人だ

明日は二月の稽古日
大炉と逆勝手
またこの時に八炉の
稽古もする
大炉の点前が一通りが済んだら

四畳半逆勝手
濃茶薄茶と初炭後炭
それが済んだら
台目も逆勝手
向切とそれの逆勝手
隅炉とそれの逆勝手
それほど難しくないから
一度すれば良いとしよう
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雪は降りつつ

2020-02-17 23:58:27 | 短歌・俳句の事
百人一首歌番号四

田子の浦に
うち出でて見れば
白妙の
富士の高嶺に
雪は降りつつ
 
山部赤人
ヤマベノアカヒト

【山部赤人】ヤマベノアカヒト
奈良前期の歌人。
三十六歌仙の一人。
万葉集に長歌・短歌50首を残す。
史書に名が見えず、
下級官吏であったと思われる。
自然美を詠じた作に秀歌が多い。
後世、柿本人麻呂とともに
歌聖と称された。
生没年未詳。
(デジタル大辞泉より)


テレビは毎日のように
新型コロナウイルスの話題がのぼる
何となく怖い
用もないのに
うろちょろしないことにした

土曜日から今日で三日間
一歩も外へ出掛けず
静かにテレビを観たり
昼寝をしたり
確定申告の用意をしていた

確定申告は
会計事務所さんにお願いするのだが
それまでの用意も結構大変だ
昨年は手術をして入院した
病院にもよく出掛けた
その領収書と交通費
会計事務所に届けるように
ちゃんと一年まとめる
書類は1箇所にまとめてないので
さがさないとならない
するしかない

カレンダーの今日の分に
人生で最も恐ろしいことは、
「やろうとしないこと」
いつだってやってみないとわからない
と書いてあった
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あしびきの

2020-02-16 23:17:12 | 短歌・俳句の事
百人一首 歌番号③

あしびきの
山鳥ヤマドリの尾の
しだり尾の
長々し夜を
ひとりかも寝む

柿本人麿
『拾遺集シュウイシュウより』

拾遺和歌集とは
シュウイワカシュウ
「三代集サンダイシュウ」の一つ
古今和歌集コキンワカシュウ・
後撰和歌集ゴセンワカシュウ・
拾遺和歌集シュウイワカシュウ

第三番目の勅撰和歌集チョクセンワカシュウである
二つの勅撰集と違い、
和歌所ワカドコロが置かれなかったという

前にF先生から
拾遺抄シュウイショウと
拾遺集シュウイシュウのお話しを
伺った事があった

二つの勅撰集に
漏れた秀歌を
拾い集める
という意味の「拾遺シュウイ」

藤原公任フジワラキントウの
私撰和歌集シセンワカシュウ『拾遺抄シュウイショウ』は
名前が似ているが別物


今日は雨
写真は
金曜夜の日比谷だ
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まだものめかぬ

2020-02-15 07:35:31 | Weblog
ものの葉の
まだものめかぬ
余寒かな    
  千代女

ずっと家にいた
外は暖かいとも言うが
わが家の中は寒い
このところ毎日用事があり
家の中がごちゃごちゃだ

今年から和歌を勉強しようと軽く
決めた
取りあえず
小倉百人一首
歌番号②
持統天皇
春すぎて
夏来キにけらし
白妙シロタエの
衣ほすてふ
天アマの香具山カグヤマ 
有名
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