村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

古郷の昼寝

2023-07-23 22:54:55 | 懐石・料理

蠅いとふ身を古郷の昼寝かな 蕪村

ぼーっとテレビ観てた
日曜美術館のアートシーン

墨田区のすみだ北斎美術館の展覧会
「北斎 大いなる山岳」
2023年6月20日(火)~8月27日(日)

北斎が描いた山々
それを通して
その時代の
人と山の関わりと
北斎の魅力をさぐる展覧会



その北斎の山の浮世絵の中に
崖に生えてる岩茸をとっているところを紹介していた

岩茸イワタケは
向付の添えに使ったことがある
また酢の物や天ぷらでも食べるが
昔から幻の高級食材だ
栄養価高く
薬用でもある

イワタケ(岩茸・石茸)は、
深山の岩壁に着生する地衣類の一種。
東アジアの温帯に分布
とあり
岩茸を取っている
歌川広重の浮世絵が
ウィキペディア載っている

成長スピードは極めて遅く
1年間に1mm程度
20㎝にまで成長するには
100年以上かかる
高い山の岩場亀裂部分に
張付いて生える
取るのは
命がけだ

今日は
何もない日
ぼーっとして
頂いたクッキーを食べる

特に幸せ

その写真だ

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青梅に眉あつめたる

2023-06-17 22:41:01 | 懐石・料理

青梅に眉あつめたる美人哉 蕪村


昭和十年発行の「茶料理」に
小吸物のことが書かれている
「昆布仕立は
 水三合に昆布二寸
 昆布の味が付かない位で昆布引上げ
 少量の鹽シオで加減
 昆布の味や香が、
 はっきりしては
 箸洗の目的に適せず
 この急所をよく
 心得て置いて頂きたい」


この時の実は
衝羽根ツクバネと
契チギり梅
衝羽根の姿の良く一つ整ったのを
椀に盛り汁を注いでから
梅干を加える
先に梅をいれると
椀の底に喰ひ付いて
離れ難いことがあります
とあった

今日は土曜日
予定では朝9時24分
踊り子3号に乗って
お弟子様のお茶事に出かける予定だったが
家庭の事情で行けず
つらいところだ

朝から見事な晴天
私は
一日中そうじ片付け昼寝付

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸にたまぬく春雨ぞふる

2023-03-18 23:21:32 | 懐石・料理

 源実朝
あさみどり
染めてかけたる青柳の
糸にたまぬく
春雨ぞふる

今日は御弟子様のおうちで
月いちの茶事教室
出しをひき、
みそ汁と煮物椀の汁を取る
みそ汁は芽キャベツ
向付は少し早いが
用意の魚が鯵
添えを切り
鯵を下ろし三杯酢にする
山葵をすって盛付る

茶懐石の向付には
大葉を敷いたり
大根のケンを立てたりはしない事

煮物椀は筍しんじょ
生身をすり鉢で擂る

すりが足りないと
口ざわりが荒くなる
頑張って擂る事

できたら流し缶に入れて蒸す
しんじょは菜の花と椎茸でかざる
焼物は生鮭の照焼
一汁三菜はここまでだが
預けに若竹煮
進肴にれん草のお浸し
今日は五菜になった
小吸物は山葵の葉
八寸は茶巾唐墨とスナップエンドウ
香の物は沢庵と生姜
お菓子はとらや

生徒さんは三名
初めての方もいて
だいぶ時間がかかったが
お料理はどれも美味しく出来上がった

金曜日に
チコちゃんに叱られるで
懐石と会席と発音が同じでも
内容が違う事を放映していた
懐石は禅僧の食事
会席は…何だか 忘れました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

霜こそ雪にまさりけれ

2023-01-15 23:00:00 | 懐石・料理

 藤原定家
さびしさは霜こそ雪にまさりけれ
峯のこずゑのあけぼのの空

人生には
「ハレ」と「ケ」がある
「ハレ」の日は非日常
特別な日だ
また「ケ」とは
「ケ」は普段の生活、
日常ということ
と私は理解している

日本はいにしえより
山や海、樹木にも火にも水にも、
いやこの大気にも
神様が宿っていると思う。
森羅万象に神を意識し、
八百万の神々を信仰してきた。

日常にトラブルがあり、
順調にいかなくなったら、
それを祓うために神仏に祈る。
又そうならないように祈る。
そして、ならないことに感謝する。
神仏を祀マツり祈る特別な日と
そうでない何でもない日

茶事の取合せも
格調高いハレの日があり、
時期やお客様によっては
普段の軽い茶事もある
一月は
新年を祝うハレの月
次の二月は昔の囲炉裏を模した大炉で
ケの茶事をしよう

今日は

お弟子様のおうちでの稽古茶事
懐石は一汁三菜
お弟子様も慣れた様子。
下ごしらえが済んだら茶事がはじまり、
茶事に集中する。
集中するから終わったあとは必ず、
心身ともに解放されて、
いい気分になるはずだ。

写真は霜が降りている某所

この葉っぱは二輪草か一輪草かな

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懐石のみそ汁は

2022-12-29 01:15:55 | 懐石・料理

北窓をひらきしときに雌猫がもの探すさまに入りてきたる 篠弘

懐石のみそ汁は
いつもふくさ味噌。
二種類の味噌をつかう。
結婚式などおめでたい席で出される。
縁起が良いみそ汁だといわれる。
特長が違う味噌を合わせると、
それぞれの味噌の良いところを引出し、
カドの取れたまろやかな味と風味やコクが出るそうだ。

季節によって白味噌の配分を変えるという。
白味噌は炉のはじめが一番多く
色も白めで少し甘め。
それがだんだん赤味噌を増やしていく。
風炉になると味噌汁の色は赤味噌の色になるが
私は必ず白味噌も入れている。
ただ真夏だけ八丁味噌を使うと白味噌を入れず
赤味噌を合わせる

味噌汁の実は
生麩や野菜をつかう
炉は
大根、かぶ、いも類、
風炉は
茄子、小芋、南瓜、冬瓜
無季のものとして
麩の類は色々あり
季節の生麩は便利だ
焼豆腐、胡麻豆腐、ゆばなど

最後に耳たぶのやわらかさの
落とし辛子をのせることが多いが
他に胡椒や山椒それに七味、ひねり胡麻もある

今日は木曜日
のこすはあと二日
寅年の今年も終わり
従姉が来るので
布団をだし
部屋を掃除しておかないと
茶の間をかたずけしないと
初釜の準備をしないと

しなければならないこと
がたくさん
どこへも外出せずに
家にいて
掃除を頑張ってはいるが
すぐ疲れてしまうので
休んでばかりだ
そのだびにお菓子を食べてばかりでは
どこもかしこも散らかったままで
片付かない

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒餅カンモチ 寒雀カンスズメ 

2020-01-26 23:38:38 | 懐石・料理
雨戸樋アマドイに
大きな音や
寒雀カンスズメ 
  星野立子

星野 立子ホシノタツコ
1903 - 1984
昭和期の俳人。
高浜虚子の次女。
四Tと称された女性俳人の一人
外は中村汀女・橋本多佳子・三橋鷹女

今日は
うちで久しぶりに
懐石料理教室
それも基本に返る初心者向けのそれだ
初めての人が三名と
ベテランが一名

足が痛かった間は
立っていることが出来ず
料理をすることも
料理を教えることも
出来なかったから
今日それが出来たことが
凄く嬉しい
生徒様達
懐石を習いにきてくれて
ありがとう
生徒様がいないと
懐石料理教室は存在しないから
さて
今日は基本
出しのひき方
ご飯の炊き方
一文字
懐石の味噌汁
山葵ワサビ
辛子カラシ
懐石に必ずする仕事をする
他にサクで買った鯛で
向付の盛り付け
そのうち鯛を
普通にさばける
ようになろう
それから いくつか作って
三時頃完成
お猪口チョコにて乾杯し
それを食事して
片付けすると五時になった
「同じ釜の飯を食う 」
苦楽を分かちあった事
今日はこれだね

写真は寒餅
頼んであった
お餅が届いた
海苔ノリと胡麻ゴマと豆
夜に切り始めたが
ベタベタとして切れない
諦めて途中でやめた
あとは明日
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほうきぼし

2019-07-28 23:54:13 | 懐石・料理
打水や空にかかれる箒星 虚子

今日は茶事の懐石の水屋担当
サカチカさんちでのお茶事
懐石料理の下拵えは
サカチカさん本人が済ませて
私は当日切ったり暖めたり
器に盛ったり洗ったりを
タイミングを計る

今日の味噌汁は夏用に
石野の京桜赤出し味噌を主に
石野の西京味噌少し
赤味噌も加え
三種類の合わせ味噌にした
種は焼き山芋

ご飯は炊けたらすぐ
飯椀に一文字に盛り
蓋をしておく
汁椀に山芋に味噌汁を張り
山椒を振り
辛子を落とす

向付は味噌汁のあと
完成させて冷蔵庫へ
今日は鰈カレイの刺身
切り重ねて盛る
山葵と水前寺海苔と穂紫蘇
加減酢をかける

飯器 汁替
煮物椀
焼き物
預け鉢
進肴を二つ
小吸物八寸
湯桶 香の物

いつも思うのは
茶事の懐石は一種のスポーツ
頭も体もくるくる
回転させて
それが楽しい
おもしろい
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

筍 たかうな

2019-03-21 23:25:40 | 懐石・料理
懐石で使う材料
特に筍がまだ揃わない
この辺の筍の旬は4月5月だが
1月でも日本料理屋では筍がでる
鹿児島とか福岡産だ
3月だと九州だけでなく静岡や京都
関東物も出てくる
今は
まだ形が小さく
お惣菜には向かないのか
品物がお店に少ない
でも
築地へ行けば必ずあるはず

tomoちゃんに
筍を買いに行ってもらった
ところが
今日は祭日で
食べ物屋しか開いてなかったそうだ
駄目なら仕方ない
築地をやめて
小さなお店をいくつか歩き
ようやく二ヵ所のお店で
買いそろえる事ができたという
まだまだ小さい筍
小さくても大きくでも
私は筍が大好きだ
とにかく
美味しい
たくさん食べたい


源氏物語や大鏡では
筍のことをこう呼んだそうな

たかうな
たかむな
たかんな

なんと呼んでも
美味しそう

写真は火曜日の
原宿駅前のタクシー乗り場から
撮った

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒餅

2019-01-18 23:24:09 | 懐石・料理
乾鮭も空也の痩も寒の中 芭蕉

小寒から寒の入り
大寒を経て立春で
寒の明けとなる

寒の最中についたお餅を
寒餅というが
なまこ餅とかいう
豆や胡麻の入っている
あのお餅が私め
大好きなのだ
でも肥るから
今年はどうしよう
頼もうか
止めようか
電話しようか
どうしよう

そう思っていたところに
今日
去年も頼んだお餅屋さんからの電話
外出してたら
とれなかったのに

「今年は如何しましょうか」

早速
胡麻入りと海苔入りと大豆入りをお願いします

気分よく頼んだ
何事にも
タイミング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風薫る

2018-05-04 01:43:12 | 懐石・料理
風薫る羽織は襟もつくろはず 芭蕉

薫風の五月
今日は三日
天気はまあまあ

昨日KEIKOちゃんが遊びに来て
今日帰る
朝ごはんを食べて
お昼はいつものイタリアンにしよう
朝が遅かったからお昼過ぎて
電話した
いつも女性が出るのに
オーナーの声
今満席だという
では一時半位に行くと予約した

注文したのは
タコのサラダと
たらこピザと
二色ドリア
満足

明日はKEIKOちゃんの誕生日
おめでとう
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白魚や

2018-04-23 22:47:21 | 懐石・料理
藻にすだく白魚やとらば消えぬべき 芭蕉

白魚と言えば
金曜日に行った一文字の白魚
塩味とレモン味のその白魚の
素晴らしく美味しかったこと

以前料理教室を開いていたとき
なんといっても春は白魚
その透き通ったツルツルした魚を
一本揚げや
白魚を筏にして蒸し
筍と新ワカメや木の芽とともに
白魚椀を作ったこと
思い出した

でも
春ももう終わりだけれどね
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アフタヌーンティー

2016-08-19 23:12:30 | 懐石・料理
きりさめの空を芙蓉の天気かな 芭蕉


凜さんとの鈴の会
今日の食事は
パレスホテルで
夏のアフタヌーンティーをオーダーした
塗りの重箱に綺麗に詰めてある
色々楽しいもの

ガスパチョ トマトの冷製スープ、
うなぎと胡瓜の手毬寿司、
コールドビーフとスモークサーモンのサンドウィッチ、
フィッシュバーガー、
プティガトー、
マンゴプディングとグレープフルーツのジュレ、
和菓子 ほか
¥4,000
グラスシャンパン付 は¥5,800
提供時間:1:00p.m.-4:30p.m. (土・日・祝日は2:00p.m.よりご提供)



ドリンクは何種類も頼めば飲めるのが
嬉しい
ゆっくりお喋りするのに
最適



茶の湯・茶道ランキング
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戻り鰹

2015-09-11 22:13:49 | 懐石・料理
久しぶりの懐石料理教室
戻り鰹を
しおりさんが下ろす

戻り鰹は下り鰹ともいい
秋に東北から北海道から南下してくる鰹

歌舞伎の梅雨小袖昔八丈、通称・髪結新三のだしものに
初ガツオを魚屋がおろす場面が出てくる
目に青葉 山ホトトギス 初鰹

初鰹は春から夏
黒潮に乗って北上する鰹
江戸時代には鎌倉や小田原で取れた鰹を珍重したようだ
鎌倉を生きて出けむ初鰹  芭蕉

今日使った器
お椀はむぐら椀と箱にあり
秋に使う



茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀座エスペロ

2015-06-22 22:09:24 | 懐石・料理
山とasanoと三人
幼馴染と毎度の誕生会
六月は山の誕生月
今回はスペイン料理だとか
「本場のスペイン料理を味わう
銀座のエスペロ」
ランチのコースをasanoが予約した



サラダにパン
肉か魚かどちらかと
それにパエリア
スイーツと飲み物
量は充分
味も満足

平日は1,020円でもランチがあるが
今日の値段は2,400円
会計になると消費税がそれについた
まとめて支払った私が消費税は出すからいいわ 
というと
それはいけないと ちゃんと手渡す
ああこの友達は昔からそうだった

だんだん混んできた



パエリア美味しかったし
また来よう



茶の湯・茶道ランキング



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心ときめく六月

2015-06-06 22:21:19 | 懐石・料理
赤坂アークヒルズの37階
今日はF先生のパーティだ
パーティ?
何を着る
着るドレスがない
いやいや
外出用の靴や洋服だってないのだから
着物だ
そうだ
いつでも着物でいいのだ
着物で行こう




先生はお洒落な着物を召され
お人形のように綺麗だ
出席された皆様はそれぞれ
素敵なドレスを召されて
華やかで若々しい
着物の方も何名もいらっしゃる

普段のわたしめには全く縁のない
華やかな席
参加できることが嬉しい
着物は良い
少々太っても
たくさん年を重ねても
たとえ安い色無地でも
紋がついていれば
安心して表に出ることができる
お茶を習っているお陰


大都会の真ん中六本木の37階の景色はビルばかり
真下にホテルオークラが見える
近々に東京タワーその後ろに東京湾が見える
晴れやかで気持ちがよいが
景色を眺めてばかり
写真を撮るのを忘れた
そこでパチリ
フランス料理のフルコース
まだ何もきていない
オリーブ油だけ注がれたところ


六月は酒を注ぐや香を撒くや春にまさりて心ときめく 与謝野晶子

心ときめく六月の異名
(弥涼暮月)いすずくれづき、
(炎陽)えんよう、
(風待月)かぜまちづき、
(建未月)けんびづき、
(水月)すいげつ、
(涼暮月)すずくれづき、
(蝉羽月)せみのはつき、
(田無月)たなしづき、
(旦月)たんげつ、
(常夏月)とこなつづき、
(鳴神月)なるかみづき、
(晩月)ばんげつ、
(伏月)ふくげつ、
(松風月)まつかぜづき、
(水無月)みなづき、
(陽氷)ようひょう



茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする