村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夜をのみ待つ夕顔の花

2024-07-14 20:50:40 | 文の会

 寂蓮
山賤の契のほどや忍ぶらん
夜をのみ待つ夕顔の花

今日は文の会
会員のバイ様は先週金曜日に
熱中症になり
救急車で運ばれたと
たまたま電話をしたところ
具合の悪そうな声でそう言う

友達を一人失くしてしまうかと
恐ろしかった
今日はもう元気
おつまみを頼んでワインで乾杯
パスタをシェアして
いつもと同じ
いつもと同じがいい

 



お喋りして気づいたら三時半
急いで伊勢物語を音読
四時過ぎまで
ちょっと読んだ
それで終了
いつもと同じ

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あやめ草ふくや皐月のながきひに

2024-05-05 21:00:39 | 文の会

 藤原定家
あやめ草
ふくや皐月のながきひに
しばしをやまぬ
軒の玉水

今日は端午の節句
鯉幟コイノボリは
『碧巌録』の第七則にある
「三級浪高魚化龍」
三級浪高うして魚龍と化す。

中国の夏王朝を開いた禹(う)が
黄河の治水をした時
上流の竜門山を三段に切り落と
三段の瀑布ができた
これを「禹門(竜門)三級」と称し、
多くの魚が竜門山下に群集し
竜門三級を登る
登りきった魚は、
竜となり天に昇るという。
「登龍門」の故事があり

江戸時代から、
鯉幟を飾るようになったらしい
戦国時代に
「菖蒲」が「尚武(しょうぶ)」につながり
端午の節句は
男子の武運と成長を願う行事。
今は
子供の成長を願う祭日だ

そして今日は文の会
だったらしい
ゴミ出しもなく
何も用事がない
ゆっくり寝てよう

朝ご飯、お昼ごはんのあと
ゴロゴロ寝ていた
ピンポンが鳴ったので
宅急便かしらと出てみると
画面に映ってるのは
なんと
バイ様
そういえばちょっと前に
見知らぬ携帯が二回かかってきた
家電がなって留守電になっても何も聞こえない

バイ様はいつものイタリアンで
私が予約した席で
おつまみを頼んで
わたし目を待っていたと
いつまで待っても
来ないので
パスタを頼んでお昼を食べてきたという
何かあったかもしれず
とりあえず家に来てピンポンしたとのこと

もう
もう言い訳は聞かない
わたしが約束を
忘れたのだ
すっかり
忘れてしまった
予約はとったのだが
勝手に来週のだと思っていた

こういうこと
以前にもあった

バイ様に申し訳ない
珈琲を飲んで
お煎餅を食べて
インスタントだが珈琲をのんで
そこいらにあるお菓子をボリボリ
お喋りしてボリボリ
夕方までお喋りした

とほほの一日だ

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人もなき宿に匂へる藤の花 

2024-04-22 20:29:16 | 文の会

 紀 貫之
人もなき 
やどに匂へる 
藤の花 
風にのみこそ 
乱るべらなれ

今日は文の会
いつものイタリアンで待合せ
おつまみにグラスワイン
パスタを二種類
満足だ

家に戻れば
珈琲を飲んで一休み
ちっとお喋りのあと
お持たせのロールケーキをカットし
紅茶を沸かす
あまおうが入っているが
生クリームもカステラも
甘くない
甘くないにも程があるだろう
淡白過ぎて勿体ない
なんて
食べてばかり

伊勢物語を少しだけ音読
声がかすれて
出ない
結局食べてばかりだった

写真は
都内の公園の藤棚
友人の板子さんが撮った
きっと藤の花の
香りもしたであろう

藤の花の香りには、
筋肉の緊張を和らげ
疲れを癒し
痛みを和らげ
頭をスッキリさせる
作用があるそうだ

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若紫のすりごろも

2024-02-25 23:02:50 | 文の会

春日野の若紫のすりごろも
しのぶの乱れ限り知られず 在原業平

今日は文の会
イタリアンで待ち合わせ
グラスワインとおつまみにパスタ二種

お腹を満たしてから雑談にお勉強を少し
昔は桑田忠親の
『茶人の名書簡』を教科書にしていた
そのあとは文はやめて
竹取物語
伊勢物語
大和物語
そしてまた今は
伊勢物語

金曜日の光琳茶会
立礼席の主茶碗は黒楽
16代楽吉左衛門作
初めての個展の作だ
とのこと
銘は「うひかうぶり」

それは伊勢物語の「初冠」だろう

初冠とは元服して、初めて冠を着けること。

伊勢物語に
「むかし、をとこ、
うゐかうぶりして、
平城(なら)の京、
春日の里にしるよしして、
狩に往にけり」
とある

日曜日は大河ドラマ
紫式部の物語だ
文の会のバイ様とおしゃべりで盛り上がった

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うたた短かき日となりぬ

2023-12-01 22:33:57 | 文の会

柿落ちてうたた短かき日となりぬ 夏目漱石

日暮れの早いこと
今日の日没は16:28
今日は文の会
いつものイタリアンで待ち合わせ
写真のワインとおつまみ
パスタ2種類をシェアして
満足
帰りにコンビニでスイーツ買って
家で食べる
しあわせ
二人で噛み締めた

今日は伊勢物語八十段まで読んだ

八十段 (衰えた家)
むかし、おとろへたる家に、
藤の花植ゑたる人ありけり。
三月のつごもりに、
その日、
雨そほふるに、
人のもとへ折りて奉らすとてよめる。

ぬれつつぞ
しひて折りつる年のうちに
春はいく日も
あらじと思へば

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夕されば 

2023-10-21 21:51:02 | 文の会

 源俊頼
夕されば 
はぎをみなへし 
なびかして 
やさしの野邊の 
風のけしきや

秋の美の凝縮され和歌だ
作者は
源俊頼ミナモトノトシヨリ
平安後期の歌人。
源経信の子。
はじめての組題百首《堀河百首》を
企画・成功させるなど,
王朝和歌に新展開をもたらす
精力的な歌壇活動を展開し,
のちに藤原俊成を通して
中世和歌へと引き継がれる,
歌道の文芸意識,
批評意識を高めたとされる。
5番目の勅撰集《金葉和歌集》を編む。
自撰家集《散木奇歌集》のほか,
歌論書《俊頼髄脳》を著した。


今日は土曜日
忙しい土曜日
午前中に病院二件へ
薬を貰いに行った

そのあとは
文の会
いつものイタリアンで
バイ様と待ち合わせ
少し私が遅れたので
早めに頼んだと
写真のおつまみとワイン

パスタは
サーモンとアボカドと
いくらのクリームパスタ
それと
ベーコンとキノコのアラビアータ
満足

文の会は伊勢物語を少し読み
そのあとは髪をカットに予約した美容院へ

嗚呼 忙し

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禅定ゼンジョウの僧

2023-08-12 21:59:23 | 文の会

禅定ゼンジョウの僧を囲んで鳴く蚊かな  夏目漱石

わが庭は草ぼうぼう
蚊がたくさん
昨日は蚊取り線香の大箱を2つ買った

今日は文の会
写真は
いつものイタリアン
グラスワインとおつまみ
このあと
パスタが
二皿が来る
帰ってから珈琲と
凛さんから頂いた葡萄をたくさん食べた
秋の味覚だ
その後ゆっくりのんびり
「伊勢物語」を読むが
声がかすれてる
近頃は歌も謡いも
何もしてないから
だろう

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夕闇にめづる

2023-07-22 23:30:00 | 文の会

夕闇にめづる怪体や煽風機 龍之介

めづる とは
愛するという意味

「虫めづる姫君」と言うのもある
平安後期の物語集『堤中納言物語』の
中にある短編物語。
虫好きなお姫様のおはなし

怪体ケタイ とは
奇妙なさま。
不思議なさま。

夕闇に動いている扇風機が
涼しい風を送ってくるものの
生き物のような
ヘンテコな形
だったのだろう

今日は文の会
いつものイタリアンでバイ様と待合せ
グラスワインとおつまみ
ランチのサラダ付のパスタ2種類をシェアする

あとはうちに帰って
水菓子たべて
珈琲飲む
お煎餅ボリボリ
欲望は止まらない

掛けてある軸の読み
二人で読み下す
テレビの話し
来年再来年の大河ドラマのことなど
など
そろそろ帰られる時間になって
ちょっとだけ伊勢物語を読んで
今日の文の会は 終了

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むらさきと白と菖蒲

2023-05-27 23:29:23 | 文の会

 与謝野晶子
むらさきと白と菖蒲は池に居ぬ
こころ解けたるまじらひもせで

今日は文の会
いつものイタリアンでランチ
土曜日は予約しないと席はない
グラスワインとおつまみ
パスタを二種類
ランチなのでサラダが付く
お腹はちょうど良い
家に戻って
夏みかんとカステラ
珈琲2杯
和菓子ひとつ
お薄二服

おしゃべり
止まず
文の会の伊勢物語を読むは
ほんの少しだけ読んだ

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朧の夜

2023-04-22 22:10:43 | 文の会

朧の夜 五右衛門風呂に うなる客 漱石

いつものイタリアンで待合せ
バイ様と
ワインとおつまみ
パスタを2種頼んでシェアした
けっこう満腹

今日は伊勢物語の音読
ちょっとお腹に力をいれないと
声が出ない
内容を考えながら読むが
読み下しを読まないと
何なのか理解できない
文字を見て
声を出すことが 眼目

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いつまで嵐ふきの塔

2023-02-19 23:05:29 | 文の会

にがにがしいつまで嵐ふきの塔 宗鑑

 山崎宗鑑 ヤマザキソウカン
室町後期の禅僧、連歌師。
俳諧選集「犬筑波集」の撰者。
氏名、出生など諸説があり未詳。
出家して禅林に入り、
諸国を遍歴行脚し、
晩年は山崎に庵を結び閑居したと伝えられる。
生没年未詳。
天文八年(一五三九)以降に
七五歳以上の高齢で没したらしい。

昨日のお料理の焼物は
寒鱒カンマスと蕗の薹フキノトウの天麩羅テンプラ

 


それを食べた後
蕗の薹の苦味がずっとずっと残っている
今も感覚が残っている
春は苦味を盛る
すごく美味しいと思うのは
大人になったんだ
いや間違いなく老人だけど
老人でも今までどおり
楽しいこと
けっこう有る よ
若者よ安心したまえ

今日は文の会
いつものイタリアンの店で
バイ様と待ち合わせ
席は満席
予約してあったから
良かった
赤ワインとおつまみ
パスタを二つ
それにサラダ
など

ランチを食べてから家で伊勢物語をお勉強
あとはゴロゴロ
テレビ見てる
幸せな一日だ

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目離メカるとも 

2023-01-28 21:44:18 | 文の会

行く蛍 
雲の上まで 
いぬべくは
秋風吹くと 
雁に告げこせ

暮れがたき 
夏のひぐらし 
ながむれば
そのことゝなく 
ものぞ悲しき
「伊勢物語45段.行く蛍」
 
目離メカるとも 
おもほえなくに 
忘らるゝ
時しなければ 
面影にたつ
「伊勢物語46段.うるはしき友」

目離メカる→しだいに会わなくなる。

今日は久し振りの文の会
いつものイタリアンで
おすすめのパスタ二つ
赤ワインとおつまみで
一人の料金は2,700円

家に戻って珈琲に
お持たせのミスドのドーナツ
止まらない食欲とお喋り
そろそろお勉強しましょうか
と時間を見ると
4時少し前
大変
ちょっとだけでも
お勉強せねばね
伊勢物語を45段と46段の二段だけ読んで
今日は終了
日付メモを見ると4回目
何度読んでも
ボーッとしてるだけなので
ちっとも身につかないけれど
まあそれで充分

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誰が通ひ路

2022-10-23 02:30:52 | 文の会

今日は文の会
もともとは昔の手紙を読んだが
このところは古典を読んでいる
今は伊勢物語
今日は四十二段から
原文をよみ
読み下しを読む
今日は四十五段まで
ほんのすこしだけれども
無理はしないで
お喋りお喋り

四十二段
 昔 おとこ 
色好みと知る知る 
女をあひいへりけり 
されどにくゝはたあらざりけり 
しばしば行きけれど 
なほいとうしろめたく さりとて 
行かではたえあるまじかりけり 
なをはたえあらざりける仲なりければ 
二日三日許障ることありて 
え行かでかくなむ 

出でて来し跡だにいまだ変らじを
誰が通ひ路と今はなるらん

写真はいつものイタリアン
二人ワインで乾杯

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君はつれなし秋風は

2022-09-17 22:42:58 | 文の会

 よみ人しらず
たのめこし君はつれなし秋風は
けふよりふきぬわが身かなしも

今日は文の会
いつものイタリアンでお昼
それから家に戻ってお勉強のはずが
お喋りだけで
お勉強はなし
怠け者だ
まあそういう時もあるでしょう

写真はいつものイタリアン
今日は
ビールにおつまみ
アラビアータとたらこクリームパスタ

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寛平御時カンピョウノオオントキ

2022-05-08 23:02:34 | 文の会

寛平カンピョウノ御時オオントキ
后宮キサイノミヤ歌合ウタアワセ
 紀秋岑キノアキミネ
夏山に
こひしき人や
いりにけむ
声ふりたてて
なく郭公

寛平御時后宮歌合とは
寛平元~五年
(八八九‐八九三)の間に、
光孝天皇の后(当時皇太夫人)
班子女王ハンシジョオウが主催した歌合。


今日は文の会
バイ様と二人で伊勢物語を読んで
色々お喋りする会
お昼はいつものイタリアンの店で
グラスワインに四種のおつまみ
サラダとパスタ二種をシェアして
満腹

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