村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

掃葉夕陽僧

2015-10-31 23:51:28 | 紫廼茶話会
今日は
月に一度の
七事式の稽古日

貴人清次濃茶付花月と
仙遊と二回した

床には立花大亀老師の
掃葉夕陽僧の一行

一人の老僧が
溪のほとりで落葉を掃いている。
悠々閑寂の妙景。
夕陽は老境の喩
  禅林句集より


食事の合間に
何かしらを食べるのが癖だ
ちょうど手元にチョコがある
冬の生チョコレート
先日ラムレーズンのチョコと一緒に頂戴した
ラムの方はひと箱をあっという間に食べ
わが食欲に危険を感じ
生チョコは見えないところに置いたが
見えないが 覚えていた
チョコレートは美味しい
これでは
痩せないはずだ




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利休居士三十五嫌忌14・かき茶碗

2015-10-30 23:53:08 | 利休居士三十五嫌忌
利休居士三十五嫌忌
14・かき茶碗
茶碗の底を
茶筅の先でゴリゴリ
するのは止めましょう


テレビで現在の渋谷駅前が映っている
大勢人が集まり
ハロウィンの仮装も多い
みんな元気だ
お菓子は色々あり楽しい
頂いた
ヨックモック





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定家

2015-10-29 23:28:10 | 村雨庵 稽古 
木曜稽古は夜のみにして
昼はS先生の月に一度の研究会へと出かける
色々の勉強会や研究会もだいたい月に一度
その一度が
案外すぐにやってくる

10月なごり月のお稽古も
今日で終わり
11月の炉開きの
したくもせねばと思っているが
半年毎の炉開きや初風炉も
これまた
すぐにやってくるのだ
んん だから年中忙しい
せめて
明日はゆっくりしようかな


写真は三夕のうた
秋の夕ぐれで終わる古今集の和歌 三首
そのうちの定家の画

虫食いも多いが
近くで見ると
腰の帯のようなものは
赤と紺に白とで華やかに
または刀には
黒漆に金の金具や白の
刀のこしらえが綺麗に描かれている

掛軸は繰り返しその季節に掛けることが多いが
じっくり見る事はなく
見落とすことが多い
いままでも見ていただろうに
新しい発見をすると
嬉しいものだ
今回は
定家のかんむりの垂れにも
模様が入っていることに気がついた

筆者は江戸後期の画家
高 嵩嵺 コウスウリョウ
(寛政11年1799 ~ 明治8年1875)
のち高嵩谷コウスウコクの二代を名乗る

データーの流用ではないが
二年前もそっくり同じような写真を載せた
繰り返す季節の巡りに出会うと
また
同じ軸を掛けて
変わり映えのしない同じような感想を持つようだ

年はとって段々老けていくが
感性はわりと ふけないのか





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三夕のうた

2015-10-28 23:03:56 | 村雨庵 稽古 
今日は村雨庵水曜稽古

掛物は
三夕の歌の軸を掛ける

新古今和歌集より
西行「心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮」
寂蓮「さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮」
定家「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」

西行は1118年生まれ
寂蓮は1139頃生まれで西行とは21歳の年の差
定家は1162生まれ西行とは44歳の年の差


待合の絵の題は
「竹林将霙」

霙が降ってきたというところ


夕方から雨が降ってきた
それも音を立てて
でも
最後の生徒様がお帰りの
10時半を過ぎたころには
すっかり雨はあがり
狭い露地はしっとりと濡れ
清らかに見えた

人の世も
雨降る後の清らかさ 




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深雲

2015-10-27 21:06:44 | 禅語・禅
月に一度の茶の稽古
床の掛物はさて
何と読むか
よおく見ていると読める

深雲古寺鐘
シンウンコジノカネ

調べると
対句になっているようだ
流水寒山路。深雲古寺鐘。
山中幽深の妙趣。
現実がそのまま
悟りの妙ということらしい

悟りの妙
うーん それも難しい
どういうこと





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観月

2015-10-26 22:32:12 | 村雨庵 茶事茶会
いよいよ明日は満月
月が綺麗だ

昨日の待合の軸も月を見ている

月を見る 公卿

筆者は梶田半古
かじた はんこ、1870~1917
明治から大正にかけての日本画家
本名は錠次郎(ていじろう)。
初め英洲と号す。
二度目の妻は尾崎紅葉門下の閨秀作家北田薄氷




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華甲の茶事・森金さん還暦記念

2015-10-25 23:47:00 | 村雨庵 茶事茶会
森金さん華甲の茶事
昨夜は木枯し一号が吹いたというが
今日は晴れ
空がとても綺麗である
寒くも暑くも無い
爽やかな茶事日和だ

茶事の道具の取り合わせは二人で考えた
主な道具はほとんど森金さんの道具を使う
懐石道具などは昨日決めたので覚えられないのもあったようだ
今日のお客様は五名様
席中は楽しそうにおしゃべりが弾んでいる
道具の拝見は炭道具の釜かんや灰匙、火箸
蓋置、水指などご希望があれば なんでもお出しした

還暦は赤い色を使うとか

お菓子は森金さん手造り
主菓子は赤白金団 
お土産は赤それも真っ赤の金団
干菓子は味噌最中と俵の和三盆
それと別に和三餅








庭師の青木さんが来た後で
いつもよりずっと綺麗になっている
いままでは卯の花とトクサで
ごちゃごちゃとなっていた
それらを取り除き新しい野草を植えてもらい
すっきりした

茶事が終わり皆様を門口までお送りする
今日は13夜だとか
片付けを終えたころ
すでに外は暗いが
天空の月は煌々と輝いていた


「紅葉せば
赤くなりなむ
小倉山 
秋待つ程の
名にこそありけり」
大中臣能宣

このうたにも
赤が入っている



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明日は茶事 森金さん華甲の茶事

2015-10-24 22:27:48 | 茶事 茶会 
明日は茶事
懐石の向付は薩摩の色絵
菊の籬が描かれている
茶事は楽しいが
とても大変でもある
若い時はその大変さが面白かったが
だんだん辛くなるが
茶事の楽しさは益々増える

亭主は森金さんは羊歳
今年で還暦
還暦の華甲の茶事は二回する
11月に帝国ホテルで
10月は村雨庵で


森金さんは稽古場案内で
10年くらい前に村雨庵に入門した
S先生の研究会の帰り
私の友人の松籟庵様と
喫茶店で一緒になった
その時お互いにわかった
森金さんの先生が
松籟庵様とが同じ社中だったそう
偶然とはいえど 
世間は狭い
ご縁があったのだろう
今回はご正客様
松籟庵様はいつも見事なご正客振りだ
明日が楽しみである


玉に貫く
露はこぼれて武蔵野の
草の葉むすぶ
秋の初風
    西行



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源氏の会

2015-10-23 22:38:02 | お勉強
宮城野の
露吹き結ぶ風の音に
小萩が本を思ひこそやれ 
       源氏物語桐壷より


今日は源氏の会
源氏物語の原文を
声を出して読み上げるだけ
という会である

会員は三名
これ以上増やさない
源氏物語原文を一度読み終え
そのあと伊勢物語を読み
「伊勢の会」に名前を変更したこともあったが
また源氏物語に戻った

前に書いたが「源氏の会」で茶会をする
たまたま三渓園の茶室の予約がとれたので
12月に「源氏の会」主催の茶会をする
今日はその打ち合わせ
本を読む時間はなくなった
また来月の源氏で打ち合わせ

写真はお持たせのデザート
またも食欲の秋だ





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新米

2015-10-23 00:50:23 | 村雨庵 稽古 
菊の花咲や石屋の石の間 芭蕉

今日は木曜稽古だが
植木屋の青木さんが来てくれた
先週に一度来たが一日では終えず
仕事は途中で帰った
どうせ来るなら茶事の前にきてほしいと願ったが
間に合った

茶事の前に来て庭を綺麗にし
つくばいの掃除も済ませてある
茶事の亭主も水屋の二人も風邪をひいている
庭の掃除も大変だから
ひとつ用事が済んだ
懐石の買物は妹に頼んだ
築地で海老芋、合鴨他を買ってきた
これで二つは安心した
茶事の支度は土曜日

写真は
新米
アイテラ氏が自分で作ったお米だとか
月曜日から炊いている
綺麗なお米で美味しい
ありがたい
八十八の手間がかかっての今である
感謝しつ
ご飯お替りした









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積善余慶

2015-10-21 23:04:19 | 村雨庵 稽古 
積善余慶という言葉が易経にあるという
意味は
善い行いを何度も行った家は、子孫にもその恩恵があるということ。
「積善」は善い行いを積み重ねること。
「余慶」は子孫にも幸福が及ぶこと。
「積善の家には必ず余慶あり」
出典は
『易経』「坤卦・文言伝」


今日の掛軸は
積善余慶有り
朝比奈宗源筆の一行だ

たまたまだが 
この積善余慶という題詠の和歌の掛物
ほかに
積善余慶と漆書きのある菓子椀十客を持っている
いにしえの人々に
この言葉が好まれたのだろう

さて
朝比奈宗源とは
1891~ 1979
臨済宗の禅僧。
静岡県出身。
鎌倉・円覚寺住職。臨済宗円覚寺派管長。
水戸黄門、大岡越前など、題字を書いた
日本大学宗教専門部卒。
京都妙心寺、鎌倉円覚寺で修行。
1942年円覚寺貫主。
1945年円覚寺派管長。
1963年に賀川豊彦、尾崎行雄らと
世界連邦日本仏教徒協議会を結成、会長となった。
駒澤大学教授。
《ウィキペディアより》







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ふじわらのながとう

2015-10-20 23:32:41 | 中古三十六歌仙
いちおう短歌を詠んでいるので
三十六歌仙、中古三十六歌仙、女房三十六歌仙は
覚えないと
と思っている 
のだが


心憂き年にもあるかな二十日あまり九日といふに春の暮れぬる  藤原長能

中古三十六歌仙の1人
藤原長能 フジワラノナガトウ ナガヨシ
945~1009
平安時代中期の歌人。
藤原北家長良流、伊勢守・藤原倫寧の子。
母は源認の娘。
姉に藤原道綱母。
子に実正。
姪に菅原孝標女がいる。
官位は従五位上・伊賀守。

花山院歌壇で活躍し、
勅撰和歌集『拾遺和歌集』の撰定に関与したと考えられている。
門弟である能因法師が撰した『玄々集』には
最も多い10首が入集している。
『拾遺和歌集』以下の勅撰和歌集に51首が入集。
家集に『長能集』がある。
《ウィキペディアより》

写真は
従姉のガゼータさんからの母のお見舞い
成城アルプスのパイだ
ちょっと前にひどくお腹がすいたが
誘惑されないように
見えないところに隠した
ガゼータさんは以前より痩せたとかで
すっきりしている
食事をいつもの半分の量にしているとのこと
できる かな
無理 無理



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きのうの茶会の短歌を詠んだが

2015-10-19 22:05:56 | 茶事 茶会 
橋を渡り
門をくぐる
延べ段を少しあるいて
右に曲がると玄関だ



孤蓬庵の露地の風景いくたびも写真で見しと比べて立てり

小堀遠州の建立されし孤蓬庵かの有名な露地を前にす

孤蓬庵の廊下に座り薄茶席の順を待ちおり秋の日ざしに

京の名席その三つに入るとう扁額「忘筌」の扁額の文字まず確かむ

「忘筌」とう茶席の床に月の和歌冷泉為村の軸うつくしき

沢庵の「雲関」軸の意味を言う孤蓬庵主の穏しきまなこ

床の間に江雲宗龍の軸かかる遠州の子なるとう伸びやかな文字

孤蓬庵のひらく茶会にふさわしく国宝の茶碗にまみうるならん

枇杷色にろくろ目強くかいらぎあり指し示したる喜左衛門井戸

思いのほか手取り軽しと喜左衛門とう茶碗を両手に乗する庵主は

国宝の喜左衛門井戸その茶碗のぞき込む面きびしかりける

窓からの秋日に枇杷色の喜左衛門の茶碗明るむ孤蓬庵主も

村雨庵


おそまつ




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この橋を渡ると 孤篷庵

2015-10-18 23:37:31 | 茶事 茶会 
この橋を渡ると

大徳寺の塔頭
孤篷庵
今日はここで茶会だ

朝の新幹線で京都へ
東京は曇りだが京都は晴れ
陽がさして空が明るい
タクシーで まっすぐ大徳寺
橋を渡れば孤篷庵だ


茶会は12時席入り
濃茶席は 直入軒にて
寄付は 瓢箪之間
展観席は 山雲床
薄茶席は 忘筌席

孤篷庵は
1612大徳寺156世江月宗玩を開祖とし
小堀遠州の菩提寺として建立


濃茶がすみ
展観席に移る

喜左衛門井戸を
間近にて拝見することができた
国宝である
勿論手には取れないが
じかに陽の光で拝見
その後は
有名なる忘筌席の露地を前にして
のんびりと廊下に座り
薄茶席の準備を待つ
その
しあわせを味わう


寄付床は 小堀宗本
本席床は 江雲宗龍
展観席は 沢庵
薄茶席は 冷泉為村

今回は初めての
京都日帰り茶会
すこぶる 楽しかった
着物での日帰りで
疲れるかとも思ったが
案外 楽だった
これで
風邪は完治 だ




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14・かき茶筅

2015-10-17 20:17:04 | 利休居士三十五嫌忌
雨が降っているからもあるが
風邪がなかなか治らない
医者から貰った薬ももうない
売薬の風邪薬を飲むことにした
飲むと眠くなり眠った
明日は京都の茶会へ行くのだから
安静が大事だと昨日今日は何もしない
ただ寝ていた


利休居士三十五嫌忌
14・掻き茶筅

茶筅を必要以上に茶碗にあてて点てる事をいう

茶筅にも茶碗にも悪い
茶筅が折れたりする
掻き茶筅は茶を点てる姿も良くない
点前は優雅にということか








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