村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

美ささ苑 特別茶会

2011-07-31 23:39:17 | 茶事 茶会 
小雨降る日曜日
八王子に朝10時頃五名で待ち合わせ
今日は美ささ園での茶会へ向かう

待合でお湯を頂き
濃茶席と薄茶席、立礼席そして点心と
順に巡る

濃茶席の待合は光悦の消息
本席は白紙画賛
大綱和尚など時代が下がればよく見かけるが
宗旦四天王の藤村庸軒の筆とは
この頃の時代のものは初めて拝見した
あとで調べると白紙賛はこの庸軒や沢庵が始めたとある
表具は仏画仕立と言われる真の表具
表補絵ヒョウホエともいうもの
これを見ても いかに庸軒を敬っていたかが表装でもわかる
他の道具も素晴らしい
後日書きたそうと思うのだが・・・

雨のそぼ降る中 傘をさして茶室を巡るも
心静かにして落ち着く
全ての席をまわった後
一献頂いて食事するも幸い

七月の晦日 真夏の盛り
思いがけなく風情ある一日となった



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勉強会は楽しく

2011-07-30 23:14:05 | お勉強
夕方六時
まず生ビール小を三つ注文
餃子二枚、蒸し鶏、五目おこげ、海鮮焼きそば、ビーフン
五人でちょっといつもの中華屋に寄った
ここは何食べても美味しい
満足 満足

今日は勉強会 
以前からミカワ様としていた焼物の勉強会を
今日は希望の人を誘って 一緒に勉強した
内容は「茶碗を勉強しよう」だ
集合は午前11時
集まったのは六名
昼までには時間がある
お腹が膨れると集中力がなくなるからと
まずは始めた

本を相手にひとりで勉強するとして
何時間できるか
せいぜい一時間か二時間
今の自分は15分もしたら
飽きてしまうだろう
でも誰かと一緒にすればもっと長く出来るはず
今日は中間で食事の休憩があったがそれを含めて
四時に終わったから五時間
自分的には すごい
理解できたかどうかは別にして
こうすると勉強も楽しい
次回もまた頑張ろう 
乾杯



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買い忘れの多いこと

2011-07-29 23:40:00 | 茶の事
家で料理教室
今月三回目の稽古日である
生徒は変われど献立は一緒なのであるが 
ついつい材料を買い忘れる
今日は葱とサヤエンドウを忘れ
近くの商店街にちょっと買いに行く
ついでにサラダ油と西瓜とビールを買った
その重たい事 腕に掛けたスーパーの袋が跡をつけた
家に着くともうひとつ買いものあり
小麦粉も買わないと足りない
また出かけた
やれやれ
買い物はなんと疲れる事か

写真は鮎肝の茄子煮こみ
鮎を三枚におろして天麩羅にする
骨は風干しして二度上げする
肝を練り味噌に加え白髪葱を天盛りする
お魚は鯒を洗いにする
四寸の皿にガラスの簾をひいて
つまを添えて盛り付けた

夜はバイ様が見える
今日もまたお話だけで本を読む勉強はしなかった
お互いかたづけが出来ない事の愚痴を言い合った
目が覚めたら綺麗に整理整頓されていれば嬉しいが
そうはいくまい何事も



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銘は「潮騒」

2011-07-28 23:01:56 | 茶の事
月一回の茶の稽古
乗る時間が朝のラッシュに重なる
着物で荷物を持って乗るのだが
通勤の車中にそぐわないし
少し迷惑そうだが 仕方が無い
座れないままじっとドアの隅に立つ
若い時は毎日この電車で通勤した
八重洲に一番長く勤めていたので
東京駅までの車窓の景色はなじみ深く
飽きることなく良く眺めたもの
もちろん時代は移り風景は変わりゆく
以前は普通の住居もありその生活の様子もほの見えたが
今は人の気配の無いビルばかりが林立している
不思議だ電車では大勢の中なのに
自分の時間を持つ事ができる、動く書斎でもあった
その空間で若い時は若いなりに、中年どきはそれなりに
人間関係の悩みや諸々のトラブルをどうすればよいかと真剣に考え
流行りの本や好きな作家の小説を読み、飽きたら眠る 
また淡交や茶の本を読み、稽古の帰りはノートに今日の点前を忘れないうちに書きとめる
でも最近は携帯をすぐ開く
メールを見て、ゲームをしている
味気ない事だが まああ いいか


写真は
こなしのお菓子
こなしは
餡に小麦粉を入れて蒸すので
成形がしやすいようだ
写真はあおぞら菓子部での創作菓子
波をイメージして菓子部で作ってもらったが
餡を包み波の筋を入れるのが難しく
下手をすると
蟹もどきや餃子のようになる
色もすごい 形もどうだろう
この位ならゆるせるか ゆるせないか
中の餡を白餡にすれば 何とかなるかも
貝のようだったり波のようだったり
銘は「潮騒」とつけた
こんど菓子の茶事をするので
ちょっとそこいらのお椀に入れてみたが
お椀にも合わないし
どうもしっくりこない
菓子作りは楽しいが
思い通りには作れない

餅屋は餅屋
馬は馬方
刀は刀屋
酒は酒屋に茶は茶屋に

なにごとも精進し
わが道のみを進む のだ




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なでしこ・・・・!

2011-07-27 23:28:16 | 村雨庵 稽古 
七月最後の茶の稽古日
昼にはさわわさんが歯が痛く休み
夜はアイテラさん野望用で今日は休みますとメールがあった
野望用とは?野暮用の事か
野暮とは世情に疎い事、垢ぬけしない事
粋ではない用事ということで、社用や言うほどの事ではない
大したことではない用事ということだろう
野望用というと、勿論打ち間違いだろうが
字面を見る限り、ちょっと楽しそうな感じがする
もしかしてアイテラ氏に何らかの望みがあって・・・かもしれぬが

今日の菓子は今はやりの撫子の花をかたどる
銘は常夏
撫子は秋の七草に入っているかと話しになり
口ずさんでみれば ちょっとアヤフヤ
撫子は入っているだろうが 朝顔もあるような無いような
万葉集には
萩の花
尾花
葛花
瞿麦の花 ナデシコノハナ
姫部志オミナエシ
また藤袴
朝貌の花

アサガオの花は今の桔梗のようだ


夜の九時過ぎにうらちゃんが来た
点前はしない陰点てでも
残業の後のお菓子とお抹茶
疲れているほど ほっとするはずだ

先だってうらちゃんに貰った便せん
京都の裏具という店の便箋だが
その包装してある紙の店名
裏具という文字も良く読めない
ネットで見てみると
京都宮川町のおしゃれな文房具屋さん
細い道を奥に入って
その奥にひっそりと暖簾が掛っている
知っている人だけの店
今度行ってみたい



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風をいたみ

2011-07-26 23:55:15 | 懐石・料理
床には歌仙切が掛っている

風をいたみ
岩打つ波の 
おのれのみ 
くだけてものを 
思うころかな

源重之
清和天皇の曾孫
源兼信の子
三十六歌仙の一人
村上、冷泉、円融、花山、一条の五朝に仕えた
三十六歌仙の事もっと勉強した方がよさそうだ

花入はサハリの松本舟
サハリの舟花入に天下の三舟がある
淡路屋舟、針屋舟、松本舟
ヒラタ舟と茜屋舟を加え天下の五舟
稽古に出かけると点前よりも
掛物や菓子が気になる



夜は料理の稽古に出かける
帰りは遅い
夜11時半を過ぎた

今日の一日は
あっという間に過ぎた


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かにかくに

2011-07-25 22:40:17 | 茶の事
かにかくに
祇園は恋し
寝る時も
枕の下を水のながるる
           吉井勇

今日は香道の稽古
稽古は月に二回
頂いた香木をみんなに分配しようと昼間に切り
今日焚いたが六国のどれかは
良くわからなかった
難しい



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葛のお菓子

2011-07-24 23:31:28 | 菓子
予定では
朝 五時二十分に起き
七時に四谷
八時からの茶会に一番乗りの
予定であった
一番の席に入らなければ
その後の和菓子のお稽古に間に合わない
前日も携帯目覚ましを確認
ところが何となく目が覚めると
びっくり すでに六時半
携帯の目覚ましはマナーモードのまま
チラとも鳴らなかったのだ
待ち合わせたサカチカさんへ
遅れますとメールをするが
返事が無い もう電車の中か
急いで駅へと向かうが
途中で今日の和菓子の流し缶を忘れた事に気がついた
取りに戻る
仕方ない今日は取りやめ
現地待ち合わせの飛び姫に連絡
返事の無いサカチカさんもなんと寝坊してまだ家らしい
森金さんからも今日は不参加とメールがあり
結果
参加者は飛び姫一人だった
予定通りに中々行かないもの

今日のお菓子教室では
葛のお菓子
涼しげで美味しい

葛はマメ科の植物で秋の七草のひとつ

線路際の日当たりのよい場所はほとんど葛の葉で覆われているのを
電車の中から見るのも楽しい
葛の成長は逞しいが 低木の木々に巻きついて害をなす
葛は別名 裏見草
とは はじめて知った




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江岑棚コウシンダナ

2011-07-23 23:33:02 | 紫廼茶話会
今日は
東貴人且坐
且坐
貴人清次花月

写真は
江岑棚 
水指は宋白磁
茶入 古伊万里
薄器 朱金蒔絵平棗

江岑棚は
寄せ木で 檜、樅、杉 江岑好
三木町棚ミキマチタナとも言い
江岑 紀州三木町に在せし時
下僕の手細工にて出來たものより思ひ付て好む 桐 原叟好み

引出しのある棚から
棗を出す
仕覆をしまう
それを見るのもするのも楽しい


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慎ましくして 奢らぬよう

2011-07-22 22:48:42 | 茶の事
若い時 
有名な文章を暗記したりした
古今和歌集の仮名序や
南方録の覚書
そして村田珠光が古市播磨澄胤にあてた心の文
今は
もうすっかり忘れてしまった

心の文に
此道、第一わろき事は、
心の我慢我執也。
功者をばそねみ、
初心の者をは見下す事、
一段無勿躰事共也。

一番に悪いのは
慢心と自分勝手
嫉みと人を見下す事


今日は金曜日
某研究会へ行く
二つ前の席の後ろ姿は
エム先生のような
違うような
エム先生は83歳
後ろ姿はもっと若そうだし
休み時間
近くに行って確認
エム先生だった
以前より若い 
ますます
お元気そうで
嬉しい


武野紹鴎は
侘びとは
正直にて
慎ましやかに
おごらぬさまなり


今日は研究会
里庵さんにも会った
偶然に会うと
ホントに嬉しいものだ
二人で帰りに小田急でパスタセットを頼む
パスタとサラダとワッフルと珈琲
嬉しい


慢心もせず
自分勝手でも無く
慎ましやかで
おごらぬもの

昼顔が一輪咲いている



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夏草や

2011-07-21 23:39:24 | 村雨庵 稽古 
木曜稽古
外は台風一過 風は秋のよう
涼しいというより
少し寒いくらいだ
でも風炉に釜をかけると
だんだん熱くなる
窓に少し隙間をあけ
さっと涼しい風が入れる
開けたままだと寒い
閉めると暑い
閉めたり開けたりを
繰り返す
なんでも丁度いいのは難しい

明日 また暑くなるのか



夏草や
我先達ちて
蛇狩らん   芭蕉



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台風六号 

2011-07-20 23:12:57 | 村雨庵 稽古 
今朝ほど雨が降っていたようだ
庭がつやつやと濡れている


台風なので休みますと言うメールが二件あったが
どうも台風はそれたよう
他の生徒は台風もなんのその
通常と変わらず稽古にやってきた

八月の第一日曜に飯後の茶事をする事にした
亭主は飛び姫
正客は清秀庵
客は今のところ
さかちかさんと
さわわさん

今年三月の茶飯釜が地震の関係で中止
それ以降茶事も茶会もしていない
する気分にならない
茶事が出来るように部屋を片付け
使う道具を出さないとならないが
暑いのに茶事の支度は辛い
では支度の簡単な飯後の茶事の稽古茶事なら良いかと
日と配役を決めた
亭主は飛び姫
続き薄茶の稽古をし、
つかう道具を決めよう
軸から茶入、香合、炭斗
思いつくまま次々と道具を出す
亭主役の飛びちゃんが箱を開く良く道具を見てメモをする
飯後といっても懐石道具が簡単なだけで
炭道具と濃茶薄茶の道具が必要
ひとつずつ書きだしてあと二週間で覚える
亭主は大変だが
楽しい

自分的には
毎月何回か懐石教室で食器を取りあわせてお料理をしているが
まるで茶事をしたかのように
案外達成感があった
でも自分だけだったよう
反省

やはり茶事をしよう





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空飛び鯛

2011-07-19 23:03:35 | Weblog
今日は夜にお料理のお稽古があり
午後から出かける予定だったが
台風が来るというので取り止め
来週に変更だ

茶会を催すに
何か月前に
まず日を決め
場所をとるのだが
私はいつも台風が気になった
台風と重なったら
茶会は出来なくなる
自分が思うには
8月は少ないが
9月にはよく来る
たまに10月になっても台風は来る
でも案外七月に上陸する台風は少ないと思っていたが

明日はお茶のお稽古がる
大型で強い勢力の
この台風
明日はお稽古が出来るかどうか


写真は福們に飾ってあった
空飛び鯛だ




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帝国ホテルで・・・

2011-07-18 23:12:08 | 懐石・料理
月曜日
帝国ホテルで
四名で食事
松風様、松籟庵様と想望庵さまの四人
今日は
想望庵様にご馳走になった
分不相応であるが
単純に
しあわせであった













鴨肉を切ろうとしたが
全く切れない
じたばたしていると
ナイフが逆ではと言われ
良く見たら背の方で切っていた

これでは切れる筈がない
肉を切るナイフは
曲線のラインが洒落ている
ジャンデュボというメーカーの蜂がトレードマークだそう





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冷やし甘酒

2011-07-17 23:49:46 | 短歌・俳句の事
七月の風に吹かれて若き日に還れるわれが海を見つむる

ひらひらと黄色のリボンなびかせる麦藁帽子の写真を手にす

膝抱え砂浜に何かを待ちている少女のわれの呟きを聞く

真緑の三浦半島コトコトとバスにて向かう海の家へと

三戸浜とう鄙びた土地に夏過ごす海に焦がれし少女の日あり

潮風に髪なびかせて口ずさむ「愛の渚」をいまに忘れず

引きてまた繰り返しくる漣の砕くるを飽かずひと日眺めき

水風呂につかり悲鳴を上げつつも日焼けし肌の楽しかりしか

寝返りをうつばかりなる眠れざる夜に昂りのきざす寂しさ

木々の葉を透かし朝日の輝けり水撒くホースのしぶき浴びつつ

疾風の通り抜けゆく細道に幼馴染の住みし家あり

坂道の多かる町にわが育ち道はなだれて海風香る

たった今 出来たての七月の短歌


今日は月々会
この炎暑の中をやってくる
さぞさぞ暑かろう
先日 松風さんから頂いた冷やし甘酒
まず召し上がれ 冷たく うましぞ

甘酒は夏の季語

甘酒や雷鳴遠くなるを聞く 村雨庵

俳句は難しく
良くわからない
季重ねかもしれぬ




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