村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

一位の団扇

2014-07-31 00:43:27 | 村雨庵 稽古 
七月最後の水曜稽古
今月の水曜は5回あった
でも
都合で
8月は休みにした

稽古も茶会も
出来る時には
出し惜しみせずにするもの だと思う


写真は紫兎先生の香合
一位の木でできた団扇である

一位の木は
昔、貴族の持つ 「笏(しゃく)」を
 飛騨の位山(くらいやま)にある この木で作り、
 朝廷から官位の「一位」を 賜ったことから
 「一位」の名前になった。

 一位とは
聖徳太子が推古天皇時代に定めた、
朝廷官人の序列を示す位階のうち
最高位つまり正一位のことである。
仁徳天皇時代に
正一位の貴人が持つ笏(しゃく)を一位で作らせたので、
それからこの木を
イチイと呼ぶようになったと言われている。
古くから
尊い木とされ御神体や仏像に彫刻されている。
とのこと



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水の宿り

2014-07-29 20:53:32 | 紫廼茶話会
紫兎先生の稽古日
秋海棠の絵の軸と
会津八一の短歌が掛る

道具畳には
八角の鬼面鐶付唐金風炉 
釜は畠春斉の切子釜
棚は木地糸巻棚
水指は唐物 葉茶抹釉は清
薄器は青白磁 宋時代だ

主菓子は虎屋の棹物
銘は「水の宿ヤドリ」





いいね!! だね





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七月、八月の雅名

2014-07-28 22:34:02 | 茶の事
七月の雅名
文月フミツキ、フヅキ
秋初月アキハジメヅキ
七夕月タナバタツキ
文披月フミヒラキヅキ
常夏月トコナツツキ

八月の雅名
葉月ハヅキ、
雁去月ガンサリツキ、
女郎花月オミナエシツキ、
秋風月アシカゼツキ

風流だね




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涼しい しつらえ

2014-07-27 23:14:28 | 茶の事
新幹線に乗って
出かける
三島へ

伺ったお宅は玄間から洒落ている
子細に拝見しながら
中に入ると掛物が掛っている
高嵩谷の画賛だった



小上がりがあり座布団に腰かける
根来の盆に美味しいお茶を頂いた



用事がすんでも
回りをキョロキョロ見て



飽きない
帰りは
三島の駅にある
魚がしで寿司を食べて帰る
満腹


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朝顔の会

2014-07-26 20:16:06 | 紫廼茶話会
今日は隅田川花火大会だが・・・
月に一度の七事式の稽古
外は暑いが茶室は
涼しい 
お道具を拝見すると 
なお涼しさが増す

朝顔の取合せ


寄付の軸は 
かにかくに祇園は恋し寝る時も枕の下を水の流るる
吉井勇の有名な短歌だ

本席は
朝顔の絵 
棚は香挟間棚に
水指は時代の色絵の薩摩焼である
濃茶器は ガレ 仕覆はサリー それも嫁入衣装だとのこと
薄茶器は 宋の白磁 

菓子器はギヤマン
菓子はアサガオ

夏だ



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牽牛花

2014-07-25 23:48:37 | お勉強
今日は源氏の日
相変わらず中華屋で待ち合わせ
生ビールで乾杯
今日は
今年初の猛暑日とか
只ただ暑いのだ
よってビールの
その美味い事
言わずもがなである

よもやま話しのずっと後に
源氏物語 桐壷を読む
二度目なので意味も入りやすい気がするが
相変わらず読むのは難しく舌がまわらない
人物描写などは千年前とは思えないほど
表現が新鮮で
みんなで改めて驚く




掛軸は朝顔の絵を掛けた
筆者は奥谷秋石オクタニシュウセキ
日本画家。大阪生。名は常次郎。
森寛斎に学ぶ。
早くから橋本雅邦・川端玉章を主領とした青年絵画協会や
日本絵画協会等に出品し受賞を重ねた。
また家塾を開いて門弟の養成に尽くし、
明治・大正・昭和初期の京都画壇に重きをなした。
昭和11年(1936)歿、65才。《美術人名辞典・思文閣》



箱には牽牛花と書いてあった
淡々斉の絵の師匠だ





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金魚すくいを どうぞ

2014-07-25 00:39:07 | 村雨庵 稽古 
月曜日の茶事

薄茶の菓子は
ガラスの菓子器に亭主
森金さん手造りの団扇とゼリー製の干菓子

写真は もう一種の菓子
時代のギヤマンに、摺り琥珀の金魚
それを取るのに
金魚すくいの 
ポイを作ったらどうかと言うと
早速、森金さんは
銅線に硫酸紙でめったな事では
穴のあかないポイを作った

お客様は大層、面白がられたらしい・・・


今日は木曜稽古
夜7時頃か
ものすごい雨が降ってきた
その雨音を聞きつつ
茶の湯の稽古も おつなものだ



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岩もる水

2014-07-23 23:28:42 | 村雨庵 稽古 
朝顔の絵
筆者は楢崎鉄香ナラサキテッコウ

明治31年(1898)山口県生。
画を橋本関雪に学ぶ。
帝展に出品する。京都住。《思文閣美術人名検索より》

水色のやわらかそうな花が涼しげだ


今日の菓子は
「岩もる水」岩より沁み出る清水


小夜ふけて岩もる水の音聞けば 涼しくなり ぬうたたねの床
(式子内親王 玉葉集夏)

山の井の岩もる水に影みれば淺ましげにもなりにける哉
(右兵衛督伊通 金葉和歌集)


掛軸を・・・見て涼しく
お菓子は・・・食べて涼しく
和歌は・・・読んで涼しい


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瓜図

2014-07-22 23:19:04 | 村雨庵 茶事茶会
昨日の茶事

待合は瓜図
青墨で描いてある
筆者は尚信

狩野 尚信カノウナオノブ
慶長12年10月6日(1607年11月25日)― 慶安3年4月7日(1650年5月7日))は江戸時代初期の狩野派の絵師。
狩野孝信の次男で、狩野探幽の弟、狩野安信の兄。
子に狩野常信がいる。
通称は主馬、自適斎と号した
(ウィキペディアより)

長板に菱馬の水指は
手塚祥堂造






午前中は病院
そのままお料理へ出かける

ちょっと具合が悪かったが
動いているうちに
自力で元気になった
料理も大勢でワイワイ作っている時は
実験室のようで 楽しいものだ



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夏を楽しむ・正午茶事

2014-07-21 23:42:04 | 村雨庵 茶事茶会
正午茶事
亭主は森金さん
水屋は二名 クマショウさんとサカチカさん
お客様は五名様

挨拶のあとすぐに懐石
風炉はすぐ懐石ゆえ
ご飯の炊きあがりに合わせて動く事が必要だ
お客様がそろったらガスの火を付けて
ご飯を炊く
見切り発車だから
待合ではゆっくりできない
挨拶もサラッと 行こう

懐石の後、初炭
初炭所望で正客のキミさん 
表千家だが快諾 
香は香盆を出し、翠香先生から頂戴した
伽羅「日吉野」を焚く
久しぶりの伽羅の香は 
さすがに良いもの
菓子は亭主森金さんの手造り
葛製「水牡丹」
菓子器は明の染付 
兜鉢の小さなもの
ピンクに青色が綺麗だ



あさ早かったので
この辺にして
明日書こう




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外山夏月・明日は茶事 

2014-07-20 23:34:41 | 村雨庵 茶事茶会
明日の茶事
今日は亭主他水屋二名で明日の用意
それぞれにわかれたが
水屋が二名でちょっと大変だったようだ
焼物はイサキだが10匹、八寸の鮎は5匹
計15匹を下した ようだ
御苦労さま

明日の掛物は
江雲宗龍筆の詩短冊
題は外山夏月

山接村邊帯月帰脱風吹落透単衣
慇懃欲向素娍怡 挍是乗涼上翠微
何となく雰囲気はわかるが
ちゃんと読めない
一文字だけ読んで繋げてみるが
文字の読みも確かではない

山に接する村の辺には月を帰カエし
脱ぐ風吹き抜けて単衣を透トオりすぎる
真心が籠っていて礼儀正しく欲しがりむかうが、
もとより、かよわい、こころがなごむ、
くらべれば是涼さに乗り上げ 翠は微かだ

おそまつである


外山は=
奥山、深山の反対、人里に近い山、端の山、はずれのやま

外山の夏の月は 涼しくて気分が良いです
ということだろうから
まあ、それでいこうと・・・
で 天気はどう




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天下の三茄子

2014-07-20 00:35:55 | 茶の事
天下の三茄子は何か
九十九茄子、松本茄子、となに茄子?

答えは富士茄子
名数のクイズにあった
お茶をしてない人が
答えられるのだろうか
信長の野望のゲームに登場して
知っているのか

九十九髪茄子ツクモナスは、
室町幕府の三代将軍足利義満が所有した唐物茶入。
その後、戦国時代の武将松永久秀に渡り、
現在は東京の静嘉堂文庫美術館に保存されている。
松永茄子、九十九髪、九十九茄子、作物茄子、付藻茄子などとも呼ばれている。
また天下三茄子の一つに入り、その中でも最も高い評価を得ている。
《ウィキペディア》
藤重親子が漆で修復した事が有名だ


月曜日は森金さんの正午茶事だ
雨が降るとお客様の着物に触る
庭の伸びた木々の枝を切らねば
蹲の上までおおいかぶさるニッサという中国の木
低地でも紅葉するからと庭師の青木さんが好んだ
お客様の頭にあたらないように
切る
切る 
切る
急に左手に激しい痛み
イタイイタタタタ 何だこれは
したに緑のイガイガが落ちた
何と毛虫に刺されたのだ
生まれて初めてかもしれない 

緑のイガイガの黄緑の毛虫
急いで水で洗って消毒薬をシューッとつけた
大丈夫 まだ大丈夫
また知らん顔して 切る 切る
ずっと気になっていた木戸のそとの卯の花も
切る 切る そこでも
イタタタタイ 毛虫
同じ 全く同じ毛虫だ
またまた 消毒薬
それから椿の所で
またもう一回 計三回毛虫に刺された
刺された時は赤く腫れた
細い剣山が刺さったみたいに痛かったが
シューとすると何とか忘れる
そのうち何でもなくなった

毛虫に勝利はしたものの
次は 軍手をするぞ



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名水とは

2014-07-19 01:28:27 | 茶の事
名水の茶
名水点の名水とは たとえば
宇治橋三の間の水・・・太閤秀吉がたびたび汲ませた
佐女牛井サメガイの水・・・紹鴎、利休が愛用
柳の水・・・珠光や今日の茶人が好んで用いた

大阪では・・・天王寺の水、亀の水。
江戸では・・・お茶の水、井伊の水。
富士山頂の金明水、銀明水。
利休が汲んだと伝える・・・椿の井戸。
北野の・・・三斎井戸。
いずれも折紙つきの名水である。
そうした有名な水を用いてする茶の湯をいうのである。
《佐々木三味著・お茶事》より

かつて名水点の茶事をしたことがある
南アルプスの天然水だったかな・・・


今日の用事はキャンセルしたので
何もないが
鍼治療だけ行った
鍼は痛くないというが
私めは場所によっては痛い
痛いのに何故行くかと言うと
その後膝や腰の状態が驚くほど良くなっている
結果がすぐわかるので
痛いけれど仕方ない我慢する
鍼のあと筋肉を押したり延ばしたり
先生は色々治療するが
先生の力とわたしめの筋力とのせめぎ合い
始めはう―とか いたいー
と言っているのが
濁点がつき始め要所、要所では
ギタイ、ギターイーデス とか
ガガガー、ググググー と唸る
漫画の効果音のようだ
そこで先生が
「レディ」とおっしゃるので
しかたなく
わたしめは「ガガガガー」
もういちど先生は「レリイ」
わたしめ「ゴゴゴウー」
少しは痛さも
忘れるか



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かたはらに

2014-07-18 00:57:03 | 茶の事
かたはらに 
君に良く似し歌麿の絵がねむりゐる
京の闇かな    吉井勇

歩くのが大変つらい
腰痛だ
いつも突然来る
困った
今日は月に一度の茶の稽古があったのだが
行けない
午前中に鍼と整形外科で痛み止めの注射をし、
薬をもらってきた 
それさえ やっとだ
夜は森金さんが茶事の最終稽古に来る事になっていたが
メールが来て今日でなくとも良いと
先へ伸ばした
明日は料理の予定だったが
それもキャンセル

わが腰痛のせいで
あちこちに迷惑をおかけした
申し訳ない
注射をしたから
明日は治るだろうと先生はおっしゃった

大丈夫 
安静 
気持ちも安静


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般若心経

2014-07-17 00:26:27 | 村雨庵 稽古 
今日は木曜稽古
お盆の送り火をいつもは15日にするのだが
昨日はとても遅くなり、今日送り火をすることにした
稽古が終わり皆がお帰りになり
片付けをすますと夜11時を過ぎた
家のものはグーグー寝ている
仕方ない
生まれて初めてだが、
自分一人で送り火を焚いた

新聞を丸めて種火にし
オガラをバキバキ折り、
筏のように組みながら積んでゆくと
思いがけず大きな火になった
勿論、回りは危なくないが
その火の赤々と燃える様に
原始の人のように
火を崇アガめ、火を怖れる気持ちが沸き上がり
また身も心も清められた ような
あくまでも、ようなだが 
ともかく その時は清められたのだ

掛軸は
般若心経
筆者は菅原曇華
菅原曇華スガワラドンゲ1867~1956
臨済宗の僧。建長寺派管長。建長寺住職。新潟県生。
名は時保。号は曇萃軒、道号は寿仙。
円覚寺の今北洪川に学び、のち島地黙雷から印可を受ける。
昭和31年(1956)寂、90才。《美術人名辞典》


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昨日中野、荻窪とでかけ
疲れたのか朝起きるとひどい腰痛
明日は鍼に行くが どうなる事か
腰は大事だ




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