村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

都内某所にて茶の稽古 3月 

2010-03-31 23:25:44 | 茶の事
和気兆豊年ワキホウネンヲキザス

天候が和順であれば
豊年満作が期待されるということ
なごやかな心、
和らいだ気持ちが充ち満ちてこそ、
豊かな暮らしに恵まれるのである とある

三玄院 長谷川寛州老師筆

花は利休梅と永楽椿
花入は白磁 敷板は矢筈板


炭手前は釣釜にて初炭
釜は雲龍釜
炉縁は遠山蒔絵
香合は一文字 
 竜安寺つくばい文 九谷焼


点前は
台天目と盆点と和巾をする

私は点前はしないが
点前ごとの亭主は
あらかじめ予習して
当日は真剣に点前し
先生にご指導頂く

あんがい本人より
周りで拝見している方が
よくよくわかるものだ
今日は伝物の点前ばかり
やはり茶席が緊張するようで
終わったあとは心地よい疲れを感ず
まずは充実した一日だった
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桜さくら

2010-03-30 23:47:53 | 紫廼茶話会
青漆金蒔絵の花見弁当
瓢のとっくりに
銘々皿とお重が揃っている

写真はその中の花形の重箱
一番上には
さまざま桜が
他のそれぞれの段にも
桜に因んだ菓子が入る

待合は光廣の桜の詠草
本席は尊純法親王の和漢朗詠集


点前は吉野棚で水指は仁清
貴人点の濃茶と薄茶 
貴人清次の薄茶 
茶通箱などを他の方がたがなさるが
私は大円の草をお稽古させて頂く

さくらも
まずは茶室から開花し始めたようだ
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香道の稽古のあと

2010-03-29 23:37:19 | 香道のこと
5ヶ月ぶりの茶碗研究会
今月から唐物
曜変天目茶碗から河南天目茶碗までの勉強
手に取る茶碗は手取りの軽いの重いのあり様々である
来月は青磁 楽しみだ
今月から月曜日の受付を担当
受付にいるとニコニコとサカチカさんも来た
帰りには小腹がすいたと一緒に
東京駅の駅ナカへ
まだ夕食には早いが回転寿司では六皿
勉強のあとの回転寿司
満足 満足

その夜は
これまた久し振りの香道
香のかおりを聞き分けるのが香道
わたくしめは只今のところ
心もお腹も満たされている
いくら香炉に近づいて聞いても
はて何のかおりかなどとは
全く頭が働かない

ただ香のかおりは
心地よく
深く息を吸えば今も
身のまわりにほのかなる香が ただよっているらしい

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月々会花冷え後炭所望

2010-03-28 23:09:17 | 村雨庵 稽古 
月々会
利休様にお菓子と天目茶碗にてお茶を差し上げ
今日の稽古が始まる
花冷えとはいえ
ひどく寒い
炭手前は後炭所望を

後炭所望
①炭斗で総礼 半がかりに座る 釜を上げる
初ばきし 炭斗にのせ
炭斗を道具畳に動かす
②焙烙
持出し炭を上げる
炉中二、三度ほど清め
灰掻きあげ下火を入れる
焙烙持ち帰る
③灰器を持ち出す
④炭斗を元の位置 羽を斜め
炭斗動かし 灰器を置く場所をあける しめし灰をまく
⑤中ばきし炭斗に羽をのせ灰器の繰り上げ
⑥茶道口へ下がり炭の所望
⑦客は炉の前 すぐ羽斜めに下ろし 炭をつぎ 後ばきし 炭斗に羽をのせる
⑧茶道口でお礼 炉の前で互いに挨拶
⑨勝手付けにまわり 灰器を元に戻し 釜を寄せカンを下座に置き 灰器もち帰る
⑩水次 水を釜に次ぎ 茶巾で釜を清め 帰る
⑪釜をかけ 炭斗で下がり 茶道口にて総礼

後炭所望は
寒の頃するもののようだが
二月は大炉や逆勝手
わが庵の稽古は三月にする
寒い冷たい
赤い炭の美しいこと
見惚れる


久し振りにミリさんが来た
二人の小さい男子の子育て中
二時間だけだがその時間を茶の稽古にあてる
わずかでも茶は積み重ねだ
何かは残る たとえばお菓子 
食べたことのある菓子はあんがい覚えている
お菓子は
ふくやの求肥練切製黄身餡仕立
銘は ひとひら

菓子は五感だ
その色形や銘その味
美味ならばなおのこと
よく覚えてるものだ

美味しいものを食べると
嬉しい気分になる
今日は
ミリさん手作りのパンを持参
食パンみたいだがまわりがボロボロとして
メロンパンみたいになっている
あとで切ってみんなで食べたが
美味しい
とても美味しいから
また嬉しい気分になる

ミリさん有り難う

ふくやさん
ありがとう
コメント (1)
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伊勢物語を 

2010-03-27 23:31:57 | お勉強
土曜日 今日は文の会
予定通り11時にわが庵へ集まる
まずはやきもの 
今日は天目茶碗の話しを少しして
昼は中華へ
五品とり五人で取り分ける
ビールをとり昼からちょっとリラックス
午後も気を肩の力を抜こう土曜日

午後はバイ様が今回おられず
思案の後に伊勢物語を少し勉強することにした

まず初段 初冠
おのおの原文を筆ペンで書く
無言のときが流れる 
 
お習字を勉強しないと
と強く思うのは
こういう瞬間
書いたものを
お習字の先生だったミカワ様に朱の筆を入れて頂く
それぞれ真剣に聞く
書いたあと
三ツ木徳彦著の伊勢物語精釈を順によむ
とまあこれを繰り返し
四段までで 
来月へつづく

ああ 楽し
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すはまの作り方

2010-03-26 23:59:01 | 菓子
源氏の会
紫兎庵様と松風庵さまと
源氏物語を読む会
声を出して原文を順に読む

目で見、声を出し、耳で聞く
初めよりは上手になったと
紫兎庵様におほめ頂く
また早く読むことも重要とのお言葉
次からは
下手でも読もう
早く読もう

今日は浮舟を読んだが
長いので又来月へと  つづく



雨が降り出した夕方
干菓子を作った

材料を買い
今日は
すはまを作る

材料
きな粉 50g
上白糖 45g
水飴 25g
水 25cc
色粉 少々

①水飴を水でのばして蜜を作っておく
②ボールにきな粉と砂糖を混ぜ

③蜜を加えて混ぜる

これで一応すはまが出来た

材料の四倍をつくり
半分は赤色で色をつけたが
蜜で湿ると
きな粉の色が濃く黄土色になる
手で丸くしそれを三角にして
切れ込みを入れ
桜の花びらを作ったが
黄土色に赤が混ざりなんと小豆色のはなびらだ


残り半分は
七ミリ厚にのばして葉の型でぬいた
色が黄土色ゆえ
鴬のきな粉に砂糖と抹茶を混ぜ
すはまの上に密を塗りのせた
これはなんとか緑になった


さて味は…

今度の日曜日の稽古につかい
皆の感想を聞くとしよう
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泪の茶杓 その写し

2010-03-25 23:15:42 | 村雨庵 稽古 
古今名物類聚の茶杓の筆頭に
「利休作古織所持なみだ尾張殿」とある
利休が切腹に際し
茶杓を二本削り
織部にはナミダと銘した茶杓を与えたという
織部は
その茶杓の筒の内外を真塗にし
中央に窓をあけ
外部から茶杓がのぞかれるように仕立てた
豊公の目を盗み
生ける師利休に仕える心構えで
日夜礼拝したのであろう

桑田忠親先生の茶道辞典にはそう書いてある

写真はその有名な「泪」の茶杓の写しである
こんなにも華奢で繊細なのかと思うほど
少し短めであるが細く美麗である
写しゆえ筒は同じように黒塗りで窓をあけ
箱は大徳寺の孤篷庵 小堀卓厳老師の箱
その上 溜塗りの二重箱に入っている
ずいぶん前に新物道具屋でもとめたが
確か大した値段ではなかったと思う
世の中にもたくさん出回っているものだし

本物のなみだの茶杓は
昭和11年名古屋の三傑会でただ一度だけ使用されたと
同じく桑田先生本にのっていたが

この写しの泪の茶杓は
利休忌の茶事や普段の点前に使っている


昨日に続き
またも写し 複製の道具なのがサビシイ
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村雨庵 利休忌

2010-03-24 23:57:17 | 村雨庵 稽古 
利休忌の石の膚えの冷たさよ  石橋秀野
利休忌のわが庭一塊の石もおかず  山口青邨
利休忌や死も亦道の大いなる  松根東洋城



東博の長谷川等伯描く利休居士の前は
大変混んではいたが
なんとか近くまで進み
ガラス越しに有難く拝見した
実物は迫力があり
何よりも
お目にかかり嬉しかった

ご存じのとおり
利休居士は天正19年旧暦2月28日自刃

新暦ではだいたい3月28日に利休忌をするが
はや今日の村雨会の稽古には利休像を掛けた

土佐光孚トサミツザネの画
鵬雲斎大宗匠賛
ただし 複製ではあるが
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碧巖録

2010-03-23 23:34:50 | 禅語・禅
午前中
散歩に行く
遥か向こうに桃色の桜が見えた

そこまで歩く
近くへ行き写真を撮った
ヒヨドリがたくさんいる
花の枝から枝に飛び移る
そのたびにギィギィと鳴くのだ

さくらも鳥も
今まさに生きている


美刻の会
月に一度だが
本を音読して
ますみ様より操体をうける
テレビの音の聞こえない
ゆったりした時間が過ぎる


喫茶去キッサコ
日々是好日ニチニチコレコウニチ
山花開似錦サンカヒライテニシキニニタリ
看脚下カンキャッカ
話尽山雲海月情ワシツクスサンウンカイゲツノジョウ
紅炉上一点雪コウロジョウイッテンノユキ

碧巌録の中
茶掛としてよく登場する禅語だ

臨済宗では尊重され
宗門第一の書といわれる 碧巌録ヘキガンロク
雪竇重顕セッチョウジュウケンが「伝灯録」を中心に選んだ百則の公案に頌(じゆ)をつけ
圜悟克勤エンゴコクゴンが
垂示(総評)・評唱(講釈)・著語(短評)を加えた
公案集の代表的作品だが

本棚に
岩波文庫の上中下の三冊があるはず
買ってから一度も
開いてもいないが




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そうだ上野へ行こう東博の長谷川等伯

2010-03-22 23:50:35 | 美術館・博物館
写真は帝国ホテルのロビー
そこからすぐ
帰るつもりだったが
空も青いし
ご馳走を食べたから
少し散歩
そうだ上野に行こう

先日も行った長谷川等伯展
今日は最終日
まだただ券があるから
上野へ行こう

ロッカーに荷物を入れた本館からは行けず
平成館の前に入場制限されつ

仏画
秀吉の好みの金碧画
利休像
月夜松林図
国宝松林図屏風

ちゃんと見た



前回偶然会った石川さんに
またもや偶然に会った

その偶然が面白い
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帝国ホテルのレ・セゾン

2010-03-22 23:17:45 | 懐石・料理
帝国ホテルのレ・セゾン
想望庵様のご招待で三人一緒に招かるる
四名予約しているはずが
なぜか午前中に一人キャンセルあったとか三名の予約ですと言われた

時間が過ぎたのに当の想望庵様はまだ来ないし
何か事情があってキャンセルしたのか
それにしても連絡あるはずよのと
ひたすら
待つこと数分
急ぎ足で見えたる想望庵様

キャンセルは他のグループだったようだ

みな安堵
席へ案内された


フランス料理のフルコースのハーフ
色々を少しずつやってきては
滞る事無く口に運ぶ
すべからく完食し
フランスチーズを食べ
その後珈琲とプチケーキがいくつも出て来る

そのあたりで写真のケーキ
三人分の蝋燭に火を灯してある
お誕生日おめでとう
互いに言い合う
不思議な会であった

想望庵様
感謝
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畠山記念館あさ一番

2010-03-22 23:08:43 | 美術館・博物館
目黒駅あさ九時半まちあわせ
松籟庵様と歩いて畠山記念館へ
今日までだが
畠山記念館は懐石のうつわー向付と鉢を中心に


昭和26年畠山即翁の古希の茶事
その会記になるべく添い懐石道具を展示とあった
今日までだ

畠山の隣
般若苑だったところの境に塀がずうっと出来ていた
だからなんだか景色が悪い

展示品の懐石道具も良いが
誰もいないケースの前で見る
一休の墨跡
抱一の立雛の絵
松花堂の福禄寿
香紙切 と堺色紙
ゆっくり見れて良かった


さあこれから
次は
帝国ホテルへ
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初さくら

2010-03-21 23:12:52 | 菓子
現今
主菓子は縁高に
もることも多いがが
縁高は
慶長年間よりすでに
主菓子の菓子器に使われていたという
他に
菓子碗や陶磁器の鉢もつかう


写真は銘

初さくら

ふくもと製の金団である

菓子もさながら銘々皿も七宝で美しい

よく見ると

黒文字に
はなびらが一枚落ちている 

まず
このはなびらを食べてみる・・・

この一枚がまた
美味この上ないのだから
なんとも
憎い







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紫廼茶話会春の彼岸

2010-03-20 23:51:33 | 紫廼茶話会
そとは風が強い
昼間も凄い風がふいた

今日は
彼岸のうちゆえに

寄付の光琳の白描画は
僧正偏昭

本席は会津八一の一行
仏身清浄常寂滅


風炉先は経切や古今集の貼りまぜ屏風

棚は香狭間棚
水指は宋天目 釉薬は黒というより紺の深い色
濃茶は丹波の内海茶入
薄器は蔦の金輪寺



菓子は大徳寺弁当におはぎが詰められ
赤膚焼の瓦の銘々皿にとりて頂く


七事式は
東貴人且座を二回と濃茶貴人清次をする


茶は良いのである
脳にも
体にも
心にも
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ふくもと

2010-03-19 23:27:24 | Weblog
文の会の日であったが
バイ様より
突然ご招待あり
ふくもとへ招かるる

美麗
なお
美味なるものを
食べることの嬉しさ
染み入る
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