村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

除夜釜

2011-12-31 23:58:37 | Weblog
想望庵にての
除夜釜へでかける

午後二時半に席入
初炭のあと一汁三菜にての懐石
ご亭主お一人で全てもてなさる

日頃は自然の美しさ
花鳥風月をめで味わっているのに
今年は三月の震災で自然の恐ろしさを
いやという程知った

何事にも表と裏
陽と陰
プラスとマイナスがある
いつも
良いことばかりは続かないそして
悪いこともいずれ良くなる

本席の掛け物は

「無事」


どうぞ
良いお年をお迎え下さいませ




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大晦日の画賛

2011-12-30 23:26:32 | 茶の事
12月30日
明日は大晦日

みかえれば
今年もおなじ
大みそか 秀山

鰯と柊 の画は 楽天

秀山は初代中村吉右衛門、
1886年(明治19年)3月24日 - 1954年(昭和29年)9月5日)

楽天とは北澤 楽天のこと
1876年7月20日 - 1955年8月25日
漫画家 

大正壬戌 とあるから1922年 大正11年のこと
今から89年前である



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袋もの宿題

2011-12-29 23:13:43 | 茶の事
袋もの
今は中次の仕服と
香合の御物袋を作っている
またも私の作業が遅れて
二人の足を引っ張っている
1月の袋ものに間に合うようにと集まった

お昼から夕方7時位までかかったが
中次の仕服の紐のつがりを終えた
あともう少しで完成
ようやく
足並みがそろった
今回から緒もつがりも初めて自分で組むのだが
つがってみると組んだ紐が少し太かったり短かったりたり

飛びちゃんは中次の仕服の緒のつがり
紐がからんで苦労していたが完成
サカチカさんは
その間に古袱紗を6枚
綺麗に完成
袋物は
出来上がりが見えるから
やりがいがある 

すすはきは
年くれ竹の
ははき哉 季吟

大掃除をしないと・・・



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香席は源氏香

2011-12-28 23:02:55 | 茶事 茶会 
茶道会館でのおおつごもり茶会
今日はサカチカさんと二人だ
早めに着き、まず香席へ
二席目の整理券をもらったが
一席目に時間がかかり
一時間半くらい待った 
わたしの前を
市様がすうっと通り過ぎる
確かいまは神戸にお住まいの市様
お声をかけると
毎年おひとりでこの茶会にいらしているとのこと
それではと
香席と年越しそば
薄茶席をご一緒に

香席の待合
料紙の上に
明時代の文房具の飾り

掛け物は
冷泉為恭の「紫式部石山詣籠図」
安田靫彦箱



おかおが美しい

香席は源氏香
五種類の香を五包みづつ合計25包みをうち混ぜて
中から適当に五包み取り出し
その香の同じものをつなぎ
香の図をつくる


 お答は「明石」
さそら、スモンタラ、羅国、羅国、マナバン

お腹もすいていたし
集中もした
ひょっとしたら当たるかと期待したが
私めは「空蝉」
簡単に外れた
香道の普段の稽古が
役に立っていない
もっと精進し
集中力を鍛えねば



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餅花手に蕎麦饅頭

2011-12-27 23:03:17 | 茶の事
写真は今日の菓子器
瑠璃釉が美しい 餅花手という
呉須の中、白釉で文様を描いたものを餅花手と言う
餅花手には柿釉のもの、白いものもあった
白い文様がほのぼのとしている

これに蕎麦饅頭が盛られた

餅が出たり蕎麦がでたり・・・
いよいよ師走も押し迫ってきたか




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うすあま煎餅

2011-12-26 23:44:53 | 菓子
今日は上用粉をつかったお菓子を作った

上用粉はうるち米の粉で
他に上新粉もある
米を洗い乾かしてから石臼で挽き
ふるって乾燥したもので
荒いものを並新粉
細かいものを上新粉
特に細かいものを上用粉というようだ
団子や柏餅などには上新粉を
上用饅頭には上用粉をつかうとか

その粉をつかって
お菓子を作った
山芋の煎餅
ヤマイモを摺り
砂糖を入れ良く練り
上用粉をいれて
焼く

サカチカさんが
猫や犬、ベル、千鳥など素敵な型で作ったのを貰い
あまりの美味しさに
あっという間に食べてしまったが
確か私にも自動車と飛行機の型がある
あれで作ろうと型を探したが
山積みの荷物の中に紛れ
見つからない
やむを得ず
一度丸い球状にし、それを平らの煎餅にして
フライパンで焼いた

これが薄甘く美味しい
出来たてを何枚も何枚も食べ、
見えるところにおくと、
ついつい手が出る

危険な煎餅 薄甘煎餅 村雨庵製



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今日は春星忌

2011-12-25 22:18:54 | 茶の事
ゴロゴロしていたらメールが来た
松風庵様から12時56分
題は
今 青松園にいます
内容は白紙

あれ 明日じゃなかったっけ
25日の月曜日
えっと25日は・・・
日曜日だ!
すっかり忘れた

焦って松風様の携帯に電話したが
通じない じゃお店に電話しようとすると
00333とか掛けてしまった
違う違う とジタバタしていると
携帯に電話があった

そう今、家なのね じゃ又ね
と言うような具合

申し訳ありませんでした
お目文字したかったのに
残念 良いお年を

今日は蕪村忌
12月25日 三代俳聖の一人 
与謝蕪村(1716年~1783年)の命日である
春星忌ともいうようだ

磯ちどり
足をぬらして遊びけり  蕪村



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メリークリスマス

2011-12-24 22:23:54 | 懐石・料理
懐の会の忘年会
場所は月曜に行ったのにまた
京料理のふくもと

まずは生ビール小で乾杯
そのあと日本酒を少々


風炉吹き大根と蕗の薹
器は南蛮金彩馬上杯



蓋つきの杉箱に 鮟鱇の肝、鴨ロース、鮨、金柑にいくら、金柑も食べられる
山桃、翡翠豆、松笠烏賊、しんじょ


煮物椀は時代の朱の椀に蟹しんじょ、早筍、水菜、松葉柚子



お造りは ぶり、鯛、海老、鮪トロ、帆立


焼物代わりに 牛肉のフライと鴬菜をたくさん 辛子とソースで食べる


それから 蟹雑炊と香のもの


クリスマスイブ 
今日の為のツリーの菓子と雪輪
それにお薄

それになんと 今日は皆様にご馳走になった 
ありがと
う れ し

それになんと 来年もしましょうと
鬼が笑う来年の忘年会の話し
それでも う れ しい

クリスマスイブ
夜はそれぞれ



胡桃など
割つてひとりゐ
クリスマス 山口青邨


めりぃ くりすます



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菓子は内製

2011-12-23 23:59:14 | 村雨庵 稽古 
北風が寒い
山は雪だろう

とお山も乃原も見えず雪はげし 松風庵


「寒いですね」の挨拶で
社中が次々とやってくる
今日は真台子と行台子の引継



真の菓子は七つ
行は五つ

七つの菓子
今回は
水菓子、金団、練切、上用、黄身羽二重、こなし、棹物は蒸菓子にした


水菓子は林檎
縁高の左前に置く
赤い皮を少し見せた方が良かったのでは・・・

菓子は
社中の菓子部で作った

まず金団  
銘は「甲赤」先日の出懐石の時の菓子
今回も飛姫製 けっこうこれ迫力がある
金箔を乗せる役はアイテラ氏
利休様へのお菓子に竹串でそっと一つか二つのせる
そっと金箔を乗せるのだが
静電気がおきて乗せにくかったようで
最後にお下げして私が頂戴したが10片はのっていた
迫力ありかつ豪華 
でも金箔の乗せすぎはくどいと思うが・・・
なにしろ静電気が・・・(アイテラ)

練きりは「寒菊」森金製
朝いちばん起きてすぐお菓子だけ届けてくれた
その後前髪をおろし紋付に変身して登場
菓子は可愛らしい
菊の花弁の付け方が三角棒が無いせいか
いかにも素人ぽい まあそれが売りかな

上用饅頭は「笑顔」飛び製
頂いたつくね芋で初めて作った
中には栗餡


黄身羽二重は「老松」サカチカ製
菓子部である木型は松竹梅
緑色が欲しいから 松にした
木型が大きいので幾つかに切る
色がきれい

こなしは「木枯し」サカチカ製
落葉が風に舞う 丸まって吹きだまる
紅葉の色が褪せてちょっと○○のようだ
現場では言ったが○○は絶対言えない

蒸菓子は「初雪」
サカチカ製 浮島というお菓子だ
蒸した結果すこし背が高い 

お菓子の大きさをいつもより小さく
38グラムで作るように依頼したが
次回はもう少し小さくしよう
蒸し菓子の高さも調節できるのだろうか
出来たら背を低くしよう

明日は懐の会のメンバーと忘年会
お菓子のyosie先生と
暢々庵、ゆりももさんに
今日のお菓子をお持ちいたします
今は修行中 未熟ですが
どうぞお召し上がり下さいませ
では 明日
クリスマスイブに





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今日は冬至

2011-12-22 22:24:42 | 村雨庵 稽古 
飯喰ふて
暇にしてみる
冬至哉 
    太祇

作者は 炭太祇 タン タイギ
1709~1771
江戸中期の俳人で江戸の人
蕪村とも交流があったと聞いた

今日は冬至 
柚子湯の日

写真は
「冬至もち」 ふくや製


10月に茶道文化検定の1級の試験を受けたのだが
その結果が送られて来た
今回から合格証明書が入っていた



結果は一級 合格
二回目の挑戦だったが 
やっと合格した

受験者数は1560名
合格者は276名 
合格率は17,7%

80点が合格なので
去年は74点で不合格、
今年は85点でなんとか合格した
来年もまた受けるつもりだ


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知ろう会 四郎会勧誘の件

2011-12-21 23:09:02 | 村雨庵 稽古 
写真は月曜日にマネ先生から頂いた
クリスマスのパン シュトーレン
マリアージュ ドゥファリーヌと言うお店のらしい
いま真夜中だが構わず食べてしまった…

今日は水曜稽古日
来るはずのお菓子がなぜか届かない
しばらく待ってはみたが気になり電話した
すると 
「あれ今日もお稽古あるんですか、てっきり先週で終わりかと思った」
と言われた
すぐお届けしますとのこと 良かった
お菓子は「雪華」
二段になった棹物で
下は羊羹で上はカルカンの様な白の蒸しものに
雪の結晶の焼き印が押してある

お菓子がきてドアを開けると
木戸あたりに人がいる
外注修理部かな
昨日の夜 木戸を閉めようとしたら
うむむ きつい全然動かない
レールから外れているのだ
だから戸がちゃんと閉まらない
ジタバタしてやっとのことで閉めた
閉まるともう開かない
たぶん誰かがドンとぶつかり
そのはずみで外れたのだ
うちの木戸は一度外れたらもうレールには乗らない
カギを締めようとしたが 外れているからかからない
困った困った
例の処に電話しようか
時間は午後五時を少し過ぎたばかり
ちょっと申し訳ないと
昨日は鍵をかけずに開けたまま

今朝悪かなと思いつつ
村雨庵外注修理部へおそるおそる電話した
お願いすると 速やかに来て速やかに直し
木戸は前より調子よい
感謝である 
その感謝を表して
来年から勉強会を始める事にした
会の名は「とりあえず知らない事を四郎会」
略して「四郎会」
会員は外注修理部の三名と本人の希望あればウエストさん
四名で知ろう会と言う意味もある
講師は村雨庵 一回目の内容は当日発表する
来年一月23日の月曜日
夜六時ころ村雨庵に集合
酒気帯び現金 いや厳禁だ
新しい事まずは始めてみるのだ諸君
ものは試し
馬には乗ってみよ
人には添うてみよ と言うではないか

求めよさらば与えられん



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雪ふりつむ

2011-12-20 23:21:20 | 茶の事
急に思い出した
そうだ今月の短歌を作っていない
昨日は食事会
そのあとの夜中に思いだした
詠むしかない
三時近くまで悩みながらも短歌を12首作った
今朝はそれを清書
こうして無理やり作るから
いつまでたっても駄作しか詠めない
いつまでも上達しない
お恥ずかしい

三好達治の軸が掛っていた
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ

詩集 測量船から
題は雪


決して南極大陸の太郎次郎ではない
日曜日はこれみて 泣いた泣いた




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松葉蟹

2011-12-19 23:31:40 | 懐石・料理
くみあげ湯葉


口取り八種
ぶりの吸い鍋
お造り


松葉蟹
鰊そば
主菓子
お薄
アイスクリーム
もっと他に何かあったかも
思いだした今日の献立だ

いつもの京料理
久し振りの嬉しい食事
今日は先日の出懐石先の
マネ先生とこしらえ隊の面々
合計六名で出懐石の打上会
あの日も騒がしかったが
今日もウルサイ
瓶のビールでまず乾杯
そのあとワインの赤と白を空けた
しゃべる、食べる、飲む
またもや 忙しい
もっとゆっくりゆっくり
味わって食べよう

マネ先生 今日のこの賑やかさに
さぞ、びっくりなさった事でしょうが
どうぞお許しを




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鹿尾菜藻

2011-12-18 18:24:43 | お勉強
部屋にいても何となく寒い
エアコンとホットカーペット
それにガスストーブをつけた
でも何となく寒い
風邪かもと
またゴロゴロしていた

昨日のつづき

伊勢物語第三段
ひじき藻

ひじきは よく食べるひじき
料理の時漢字で書く 
鹿尾菜とかいた
それを贈るというはなし

第四段は西の対
この段には有名な歌が登場している

月やあらぬ 春や昔の春ならぬ 我が身一つは元の身にして

何も用の無い日曜日
いや片づけの予定があったはず・・・



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むかし おとこ

2011-12-17 23:02:02 | お勉強
久し振りの源氏の会改め伊勢の会
いつもの中華屋で
まず生ビールと蒸し鳥
それからマーボ豆腐
もうひとつ
メニュを良く見ないで頼んだので
嫌いなレバー炒めを注文してしまった
初めてだ何でもちゃんと見ないと

伊勢物語は久しぶりなので
また一段から始めた
原文を私と松風さまがよみ
紫兎さまが読み下しをお読みになる
源氏の原文はほんとに読みにくかったが
伊勢物語は比べようもない位に易しい
どんどん進んで よい気分だ

一段 初冠

みちのくの
しのぶ捩ぢ摺りたれゆゑに 
乱れ染めにし我ならなくに
源融の歌の本歌取りをして

春日野の若紫の摺衣 
しのぶの乱れ限り知られず  

と言う歌を詠んだという


今日は十三段の武蔵鐙まで


下手な絵と歌だが
面白がってかいた






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