村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夜ぞふけにけり

2019-10-03 17:59:52 | 短歌・俳句の事
9/23
サントリー美術館へ行った
桃山の茶陶の名品が並ぶ
ある展示品の
説明を読むと
気になる本の名前が書いてあった
それは「あふきの草紙」

その本を
持ってるぞ

織部や志野などに色々な模様が書いてある
つるし柿
亀甲
鷺とか
その展示品のひとつ
「志野織部傘鷺紋向付」
そのままでは無いが
説明文によると
見込に書いてある傘と鷺の絵は
「あふきの草紙」などを参考にして
書いたものではないか
歌の判じ絵のようだと

中納言家持
カササギの
渡せる橋を置く霜の
白きを見れば
夜ぞふけにけり

写真左下がそれ

扇の草子は
何種類かの原本があるようで
それぞれが原本で
断簡もあるらしい

一枚ずつの便面に
絵と歌がかいてある
昔から歌も絵も
皆に好まれていたのだろう
愛らしい漫画のような絵と
書き慣れた和歌
紙の色も色々で清潔
私のは残念
原本ではなく影印
つまり複製だ
なんだかわからないが
取りあえず
買っておいた

漸くどんな本かがわかり
また
これから焼物の絵柄を見る時の
楽しみが増えた
本を捨てないで 
良かった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする