村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

葵傾く五月雨

2022-05-31 23:31:44 | 茶事 茶会 

日の道や
葵傾く
さ月あめ  芭蕉

今日は茶事へ
午前中は雨降り
御一緒のお仲間のひとりは
晴れ女とご自分で仰るとおり
どんどん晴れて傘はいらなかった。
今日の茶事は
後段つきの真之茶事とのこと
真之茶事
楽しかった
いやいや勉強になった
今日は早く寝るので
あとで記録しておこう
写真は
新聞の広告を見て買ってしまった
黄色い万年筆のおまけ付きのサライ
アマゾンで買った
インクも入れてないが
とりあえず満足

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出光美術館

2022-05-30 23:49:31 | 美術館・博物館

昨日は出光美術館へ行った
会員なので予約をしなくて良いそうだ
出光美術館は
隣とちょっとでも話していると
係の人が矢のように飛んできて
慇懃に注意をする
昨日もされた

現在の展示は
2022年4月23日(土)~6月5日(日)
国宝手鑑「見努世友」と古筆の美

「古筆」とは
平安・鎌倉の古人の
優れた筆跡、絵画のこと。
歌書、写経、物語、懐紙、短冊、日記、書状など。
古筆は断簡として掛けものにしたり。
鑑賞や蒐集を目的として
手鑑にしたりする

手鑑テカガミとは
古筆切を貼り込んだ
スクラップブック、アルバム。
今回は国宝手鑑「見努世友」を
ずらっと長く広げて展示されて
あまりよくは分からないが
じわじわと拝見する

まず展示室に入ると
「大般若経 巻第九十四(薬師寺経)」
「扇面法華経冊子断簡」
「高野切第一種」
「継色紙」
「中務集」
「久松切倭漢朗詠抄」「石山切」は三幅並んでる
鎌倉時代中期の伏見天皇
(1265 - 1317)
筑後切
後奈良天皇
(1496-1557)
後陽成天皇
(1571-1617)
本阿弥光悦
(1558-1637)
烏丸光廣
(1579 -1638)

最後の部屋には
東山御物「瀟湘八景図巻」
のうちの一図
山市晴嵐図サンシセイランズ
南宋時末 - 元初の筆者
玉澗(1180頃 -1270頃)

利休や少庵の茶杓
光悦の香合
井戸茶碗
漢作唐物
古芦屋釜
与次郎丸釜
など
名品が並ぶ見ごたえがあった

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今日も今日 アヤメもアヤメ

2022-05-29 23:04:29 | 食事会

 伊勢大輔
けふもけふ
あやめもあやめ
変らぬに
宿こそありし
宿とおぼえね

どんな意味か
去年と同じ月日には
同じく菖蒲アヤメが咲いている
住まいも同じなのに
離ればなれになった仲間は今はいない
どうしているのだろうか
てな事か

今日は食事会
パブリックスクエアの2階の
グリルうかい
先週火曜日に来たばかり
献立は一緒だが
席が窓際で
使われた食器が変わったり
美味しい
二年ぶりか三年ぶりに
ビールを飲んだ
美味しい

帰りに出光美術館へ
二名予約して行ったが
会員は予約しなくとも
よし
見努世友を拝見した
帰りは銀座をうろちょろ
そんなことも
できるようになった
元気だ

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明日は知らねど水色に

2022-05-28 23:32:03 | 茶事 茶会 

 樋口一葉
飛鳥川
あすは知らねど
水色に
今日はにほへる
あぢさゐの花


今日は晴れ
茶会に出かける
知り合いが習ってる宗徧流の先生の茶会
濃茶薄茶と立礼の三席
時間指定12時の席だ

一緒に行くサカチカさんと
待ち合わせは11時15分
近いので
あまり早く支度してもねと
ゆっくりのんびり
たまったビデオを見たりして
気がつくと10時45分
待ち合わせの時間に
あと三十分
まだ着物も着てないのに
焦る

着物も適当
帯の二重太鼓も適当
出してあった紗のコートは着るのを止め
タクシーをGOで呼ぶと
三分で着きますと返事があり
着きましたと画面に出たが
タクシーが回りにみえない
そういえば
目の前の道を曲がって行くタクシーを見かけた
あれが私のタクシーかもと
追いかけ
着物で二十メートル位走った
やはりそうそう私のタクシー
運転手さん私よ私
私のタクシー
運転手さんが言う
この辺はよくわからないのでね
大丈夫わたし分かりますから

サカチカさんに少し遅れるかも
とライン
サカチカさんお待たせして
タクシー降りる

水屋見舞のお菓子を買い
今度は駅のタクシー乗場へ
けっこう分かりにくい場所なのですがと
運転手さんに住所を言うと
なんとまあ
さっきと同じ運転手さんだった
 とほほ

写真は茶席の近く

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はつこゑの きかまほしさに 郭公 

2022-05-27 23:19:24 | 美術館・博物館

 よみ人しらず
はつこゑの 
きかまほしさに 
郭公 
夜深くめをも 
さましつるかな


火曜日はグリルうかいでランチ
そのかえりに
近くの出光美術館へ寄った
三大手鑑のひとつ
国宝「見努世の友」を観た
三大手鑑テカガミとは
京都国立博物館の「もしほ草」
出光美術館の「見努世友ミヌヨノトモ」
MOA美術館の「翰墨城カンボクジョウ」の三つ


写真はグリルうかいの天井をパチリ

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袖はひとへにかはりぬるかな

2022-05-26 23:33:43 | Weblog

 藤原定家
花の色を惜しむ心はつきもせで
袖はひとへにかはりぬるかな

今週末に他流の茶会に出かける のだが
天気はどうだろう
六月も近いし
合わせは暑いから
一重ヒトエにするかも
なんて考えるのも
茶の楽しみのひとつだろう


今日は木曜稽古
主菓子は棹もの
むらさめ製の銘は緑蔭
それと道明寺製を笹でくるんだ笹餅
季節の移ろいを和菓子で知る
目もお腹も嬉しい

写真はうちの猫
ミーちゃん

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薫風自南来

2022-05-25 22:05:31 | 禅語・禅

今日は水曜稽古
今月まだ掛けてなかった一行
薫風自南来クンプウジナンライを掛けた

唐の皇帝文宗(809-840)が、
五言絶句の起句と承句を詠んだという
 五言絶句は
中国の唐代に完成した近体詩のひとつ
五言の句が4句 起承転結からなる漢詩
 人皆苦炎熱
 我爱夏日長
人は皆 炎熱に苦しむが
我は夏日の長き事を愛す

それを
書家の柳公(778-865)が、
転結を付け加え絶句を完成させたという
 薫風自南来クンプウジナンライ
 殿閣生微涼デンカクビリョウヲショウズ


「三世の諸仏の悟りの境地とは如何」の問いに
  雲門文堰ウンモンブンエン禅師は
「東山水上行」
  圜悟克勤エンゴコクゴン禅師は
「薫風自南来 殿閣生微涼 」と答え
これを聞き大慧宗杲禅師が大悟したという

圜悟克勤禅師が答え
大慧宗杲禅師が悟った

 圜悟克勤エンゴコクゴン禅師は北宋から南宋の禅僧
碧巌録ヘキガンロクの大成者。
国宝印可状(流れ圜悟)の墨跡で有名
大慧宗杲禅師の師匠

 大慧宗杲ダイエソウコウ(1089-1163)は南宋の禅僧
臨済宗公案禅の大成者
正法眼蔵の著者。
圜悟克勤エンゴコクゴンの法嗣(あとつぎ)である

かの大慧宗杲がこの絶句で真理を悟った
そのことが
絶句の逸話の内容より肝心で重要とされて
禅語の一行物として掛けられているのだろう

圜悟克勤や大慧宗杲の墨跡は国宝指定
東博や畠山所蔵など
拝見する機会があれば
季節を問わず
薫風自南来クンプウジナンライ
殿閣生微涼デンカクビリョウヲショウズと
私は呟こう

写真は昨日のランチのコース
玉ねぎの冷製スープ
美味

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芭蕉渡るや蝸牛カタツムリ 

2022-05-24 23:41:48 | 食事会

筋違スジカイに芭蕉渡るや蝸牛カタツムリ 
   夏目漱石


今日は従姉のKEIKOちゃんの誕生会
五月生まれなので
今月二回目のKEIKOちゃん誕生会
なのに今日は
ご本人からご馳走になった
嬉しい限りだ
今度は誕生会ではなく
普通の食事会へ行きましょう

写真はそのメイン料理

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蕗の廣葉哉

2022-05-23 23:06:37 | 茶の事

卯の花のこぼるる蕗の廣葉哉 

今日テレビのクイズ番組を見てたら
五名で一文字ずつ答える
正解は(しんにょう)だった
私はいつも(しんにゅう)と言うのだが
どちらでも正解だった


しんにょう(しんにゅう)は
道や歩く事に関する意味を表す
漢字で書くと「之繞シンニョウ」

「之シ」が「辶」となり
「繞ニョウ=巡る、ので」
之繞シンニョウが部首の漢字は、
「辺」「送」「道」「

○「之」が「走」になると
走繞(そうにょう)で「超」「越」「赴」。
「麦」になると

○麦繞バクニョウ
「麺」「麹」など。

鬼キニョウ「魅」「魁」

風カゼニョウ「颱」「颶」など。
  
写真はうちの「カタバミ」
ピンクが、綺麗だ
この後平らにしたけど

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交野カタノの御野ミノの五月雨のころ

2022-05-22 23:20:06 | 茶事 茶会 

 藤原為家タメイエ
あまの川
とほきわたりに
なりにけり
交野カタノの御野ミノの
五月雨のころ
(続後撰和歌集)


今日は茶事へ
二日続く茶事の客
幸せだ
待合は伊勢物語の東下り

昔、男ありけり。
その男、
身を要なきものに思ひなして
「京にはあらじ、東の方に住むべき国求めに」
とて行きけり。
もとより友とする人、
一人二人して行きけり
道知れる人もなくて、
惑ひ行きけり。
三河の国、八橋といふ所にいたりぬ

という場面だ

本席は
京極為兼筆の時鳥の和歌三首

京極為兼タメカネ、タメカヌとは
建長六~元弘二
(1254-1332) 
鎌倉後期の歌人
藤原定家の曾孫である

藤原定家の二男為家の
嫡男為氏タメウジは二条家
三男為教タメノリは京極家
為相タメスケは冷泉家
それぞの家の祖となる
その京極家為教の子が為兼らしい
ちょっと複雑
記憶として残しておきたいが
すぐ忘れてしまうだろう

写真は今日の薄茶の菓子
お礼の手紙は明日にしよう

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紫陽草や

2022-05-21 23:05:54 | 茶事 茶会 

紫陽草や藪を小庭の別座鋪 芭蕉

今日はお招きを頂いて
正午茶事へ
初めてのお宅

2ヶ月ほど前に
コロナ禍でお茶事もないお茶会もない
つまらないからどこかないかしらと
厚かましく尋ねると
お知り合いを
ご紹介頂けるとの事だった

暫し開催されてない様子で
ではと
ご自宅のお茶事にお招きを受けた
ワクワクの起床後
あれこれして着物を着て
家を出ると小雨だ
もたもたと雨コート取り出し
出掛けるが
のんびりしてると
遅れるかもしれぬ

初めてのお宅なのに
JRから乗継東急線
時間配分はピッタリで
無事到着
建築雑誌の
グラビアに載るような
モダンなお住まいインテリアの
洒落たお茶事その上
四つ椀懐石の水屋はプロ級
その都度興味深いお道具のお話を伺う
茶事を堪能した
また伺いたい
写真はないが帰りの電車で
忘れぬうちに会記をメモした
いくつか思い出せず

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雨に音なしカキツバタ

2022-05-20 23:38:49 | 覚えよう

宵々の雨に音なし杜若   蕪村

なかなか複雑
楽家の事

初代は長次郎
二代は常慶だ

常慶の父、田中宗慶
常慶の兄、宗味
常慶の長男、道入
常慶の子で道入の弟、道楽

常慶の孫で道入の長男、一入

一入の娘婿、宗入は雁金屋三右衛門の子。
    尾形光琳の従弟。
一入の庶子、一元は玉水焼初代

ここら辺は系図にしないと
分かりにくい

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三木町棚ミキマチタナ

2022-05-20 03:00:00 | Weblog

今日は木曜稽古
棚は何を使おうか
最近使ってない
三木町棚ミキマチタナにした

三木町棚
天板と地板は 杉材、
柱は 檜材、
天板と中棚の間に 樅材の引出、
竹の摘み、
底四隅に足。

三木町棚は、
表千家四世 逢源斎 ホウゲンサイ 江岑宗左 コウシンソウサ、
和歌山城下の三木町に居たときに好んだ棚で、
「江岑棚」コウシンタナとも。
江岑は、紀州徳川家に茶頭として出仕
和歌山城下の三木町に屋敷を賜わり
江岑がこの屋敷滞在中に若党に作らせたという。
三木町棚は、
①同所に樅・檜・杉の残材を寄せ木にして
棚を好んだという説と、
②紀州家より樅の折箱を拝領したので
これを引出しにし、
既にあった残材を用い、
寄せ木にして棚に好んだという説あり。

三木町棚は、
表千家六世 覚々斎原叟宗左が桐木地で好む。

わが家の棚の材質は
桐のようなので
覚々斎原叟宗好み

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雲無心出岫クモムシン ニシテ シュウヲ

2022-05-19 01:55:01 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古
掛けものは
雲無心出岫クモムシン ニシテ シュウヲいずる
この言葉は対句になっている
雲無心以出岫、鳥倦飛而知還。
雲は無心に
岫しゅうを出いで、
鳥とり飛とぶに倦うんで
還かわえるを知しる。
これは対句
《陶淵明「帰去来辞」から。
「岫」は山の洞穴の意》何事にも束縛されず、
自然に従って悠々と生活することのたとえ。

陶潜【とうせん】
中国,東晋,宋の詩人。
字は淵明。
若くして官についたが,
《帰去来兮辞》を賦して
彭沢(ほうたく)の令を退いた後,
官界の汚濁をきらって田園に閑居した。
隠士的相貌(そうぼう)の裏に、
人生体験や政治的抱負を秘めた
理想主義的自然詩を書く。
自然詩人の先駆として,
後世に与えた影響は大きい。
他に《桃花源記》など。《陶淵明集》5巻がある。

帰去来兮辞【ききょらいのじ】
陶潜の代表的韻文。
405年41歳の時の作。
彭沢県令の職を捨て,
故郷の田園に帰る際の心情をうたったもの。
官吏生活に堪えかねて
隠遁することを
高い調べで宣言する。
《楚辞》の体にならう。《文選》にも採録されている。

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をちこちに

2022-05-17 23:30:35 | 短歌・俳句の事

をちこちに瀑の音聞く若ば かな 蕪村


おちこち とは
【彼方此方オチコチ・遠近オチコチ】と書く

1 遠い所と近い所。
 あちらこちら。
2 将来と現在。昔と今。

①あちらこちら。
出典万葉集 九二〇
「ももしきの(=枕詞)大宮人もをちこちにしじにしあれば」
[訳] 宮中に仕える人もあちらこちらに大勢いるので。
②将来と現在。
出典万葉集 六七四
「真玉付く(=枕詞)をちこちかねて言コトはいへど」
[訳] 将来も現在もあわせて(大切にすると)言葉では言うけれども

両口屋是清のお菓子に
(おちこち)があるが
最近食べてない

御菓子所 両口屋是清は
お茶どころ・名古屋の御菓子所、
両口屋是清は
寛永十一年(1634年)
大阪の菓子司・猿屋三郎右衛門が
尾張藩用菓子製造のため召され、
那古野本町に開業したのが
始まりと
記録に残されています。
貞享三年(1686年)には
第二代尾張藩主徳川光友公から
直筆 表看板
「御菓子所両口屋是清」を
いただきました。
伝統にまごころ込めて、
両口屋是清は今日も皆様に
喜んでいただける品をお届けしています。

ホームページにあった

写真は
五島美術館の庭

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