村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

牡丹一輪

2012-04-30 23:02:33 | 茶の事
今日は 研究会
荻窪で降りる筈だが気がつけば
中央線の電車は吉祥寺あたりを飛ばしている
どうやら三鷹まで止まらない電車らしい
始まり時間の1時には間に合うが
受付を担当しているので
いつも12時には着いている
急ぎで向う
最近どうも間が抜けている

今日も
先生のお話はお上手で無駄な言葉がない
素晴らしい
深い知識に裏打ちされ内容が奥深く
味わい深い
講義が終わると 拍手がわいた


続けて出かけているので
先日の昭和時代の茶事の事が書けずにいる
後座の花入は軸を歌切れにしたので
時代の胡銅の筒花入にした
花は牡丹
一輪だけ庭に咲いた
茶事のその日にあうように
ちょうど良いようにと
牡丹が自ずから
成長した

扇にて尺を取たるぼたん哉 一茶


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新緑茶会

2012-04-29 23:22:40 | 茶事 茶会 
夜中の1時ころ蒲団に入ったが
中々寝付かれず2時になったので
仕方無く 剤を半分飲んだ
朝、目が覚めると7時半 

今日は茶会である
その最寄りの駅に9時に待ち合わせ
わが駅では8時10分に森金さんとカズ様と合う約束
予定では6時半に起き支度をして、
いつものように、歩いて駅まで行く
予定だったが

寝坊した

そうこうしている間にすぐ時間は経つ
朝の支度をして着物を着る、
寝坊しなければ乗らずに済んだのだが
駅までタクシーに乗る
やれば出来る らしい
約束の8時少し過ぎには駅に着いた


茶会は濃茶席が1席と薄茶席が4席
早くに到着したので 全ての席に入れた
菓子もみな頂戴した

今日は茶室に入ると気温が高い
やむを得ず正客をすると
なおの事、炉の前での熱気を受けて、額からじわじわと汗ばむ
わずかでも窓を開けると
スーっと風が吹く抜ける
それはそれは 気持ちのよい 
緑風 薫風だ


濃茶席

待合の掛け物は七福神
木挽町狩野家の寄書きだ
常信1636 - 1713が中央に布袋様
右には周信チカノブ1660 – 1728が弁財天、毘沙門天、寿老人
左に岑信ミネノブ1662 – 1708が福禄寿、恵比寿、大黒

本席は大徳寺185世の玉舟宗ばん
釜は浄長の撫肩筒釜
銘 笛の音
渋紙手の茶入
片手の茶碗に茶杓は江月

よかった
楽しかった


炉塞いで窓に一鳥の影を印す 夏目漱石



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紫蘭咲く

2012-04-28 23:01:20 | 茶の事
今日は七事式の稽古
唱和の式と三友の式をした
唱和之式は花、香、濃茶、薄茶を花月。
その後に自分で入れた花にての
短歌、俳句、漢詩などを短冊に書いて自分で読みあげる
つまり唱和する
花に当たった亭主役が一番に花を入れ、香を焚き、濃茶を練る
ちょっとした茶事のようになる
お客様をお招きして唱和之式も よきかな

三友之式は花、香、薄茶を花月でする

今日は花が沢山あった

唱和之式では
紫蘭を染付の花入に入れた
紫蘭
露含む紫蘭の咲くを傍らに
もの思いせる人の横顔  村雨庵


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積善余慶

2012-04-27 23:24:42 | 村雨庵 稽古 
今日は茶事
朝からひどい雨だ
亭主は私め 村雨庵だけに
雨は仕方ないか

月曜日いらしたバイ様のアドバイスで
間近い4月29日は昭和の日であるから
茶事のテーマを昭和時代にした
主客にて昭和天皇、昭和の時代を懐かしむ事が出来れば幸い

待合は松本楓湖の時代画
名和長年とある
南北朝時代の武士
後醍醐天皇を迎え挙兵し鎌倉軍を破った
松の下で膝間づく長年の視線は
遠くに見える天皇のホウレンだ

本席は冷泉為村の懐紙
積善余慶 

今日は
疲れたので後日続きを書こう



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塞翁が馬

2012-04-26 23:49:33 | 茶の事
人間万事塞翁が馬ニンゲンバンジサイオウガウマ

有名な言葉だが出典は
中国、前漢時代の21編の哲学書の淮南子エナンジ
人間はジンカンと読み世間の事
塞翁は人の名で
城塞に住んでいる老人か
その馬が逃げてしまい
その不幸を人が慰めると
老人は幸いになるだろう言う
逃げた馬が良い馬を連れて帰ってきたので
人は幸いと祝えば
災いがやってくると言う
その後息子が落馬して
不幸かと人は思えど、そのお陰で
全滅したような戦いに行かずに済んだ

現在の不幸が不幸で無く
いまの幸せは幸せで無い
目先の幸不幸に囚われるな
人間万事 世間の事は
全てそんなもの
ということらしい






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洛陽牡丹

2012-04-25 23:29:15 | 村雨庵 稽古 
碧眼録から
一口吸盡西江水。
洛陽牡丹新吐蘂。

西江の水を一口に吸盡キュウジンすれば、
洛陽の牡丹 新に蘂シベを吐く

軸はここから取った一行

洛陽牡丹新吐蘂ラクヨウボタンアラタニシベヲハク
作者は 拙斎 大川宗玄

届いた今日の菓子も「富貴草」
庭の椿も蕾を膨らませついる

炉の稽古は今日まで
連休中には炉を塞ぎ
風炉に変える
時の経つのは ただただ早い





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霞と苔の絹比べ

2012-04-24 23:32:50 | 茶の事
行春や白き花見ゆ垣のひま 蕪村

昨日の写真にも見えるが
木戸の前の卯の花が咲き始めた
卯月はあとわずか
と思いつつ今日は茶の稽古へ


寄付きは蓮月の短冊
御忌の鐘の聞えければ
よしみずの鐘ひびくらん出でわれに霞と苔の絹比べせん

御忌とは法然忌
知恩院では一番大事な行事だとか
4月18日から25日まで行われ
みなこぞって出かけて来て衣装競べともいわれたと伺った

本席は和漢朗詠集の「花」
わが宿の花見がてらに来る人を散りなんのちは恋しかるべき
凡河内躬恒の和歌

漢詩は白居易
遥見人家花便入
不論貴賤与親疎

遥ハルカに人家シジンカを見て花あればすなはち入る
貴賤キセンと親疎シンソとを論ぜず

筆者は伏見天皇の第六皇子、
青蓮院第十七世門跡の尊円法親王

菓子は練りきりの竹の子
菓子器は朝日焼




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春雨けぶる

2012-04-23 23:46:26 | お勉強
雨が降ると日に日に枝葉がのびる
入口のいろは紅葉も若みどりの葉をゆらりと撓らせ
木戸を開けようとする頭に触れた

今日は文の会
久し振りにバイ様とお目にかかった
しばし お喋りの時間が続くが
帰る時間近くになり、そろそろ勉強しなくては
今日は松永久秀の消息を読みはじめる
文字を追い、声を出して本を読むのだが
何ヶ月か間が空くと、スラスラと読めなくなるもの
かと言って一人で声を出して読むにも長くは続かない
来月もいらして下さい バイ様 


春雨のけぶる庭木に目を遣れり宅急便を受取りしのち 村雨庵




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牛にひかれて

2012-04-22 23:52:20 | 菓子
春風や牛に引かれて善光寺 一茶

有名な句だが
一茶のだとは知らなかった
春風と牛がよく合っている


四月というのに今日は寒かった
かといってダウンコートではどうかと
フリースを重ねて着たが
それでも寒かった
四月の天気は不安定だ
昨日今日と低気圧のせいで何だか具合が悪い
それが天気が変われば不思議と元気になる
今は元気だから 大丈夫
第四日曜日は菓子を習っている
作った物とは異なるが
先生が作られた桜の菓子を頂戴した

今週は毎日用事が入っている
忙しい事は嬉しくもあるが
ますます家が片づかない
本当はかたづけをしたくないから
用事を入れてしまうのかも

明日は久し振りの文の会
バイ様と会うのが楽しみだ




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ゆずり葉

2012-04-21 23:26:55 | 茶の事
四月の土曜日だが
外へ出ると寒い
羽織るものを忘れたが
そのまま美容院へ向かう
裏道に
ゆずり葉が新しい葉を
天に向けて伸ばしている
生き生きした緑がきれいだ

先月は行きそびれ伸びてしまった髪を
いつもの美容院でシャンプーカット
予約をしてあったが、とても混んでいる
見わたすとお客様には男性も多く
今日は土曜だから明日の日曜はもっと多いと聞く
シュガー先生もお忙し
あちらこちらへ ヒラリヒラリ



長からむ 心も知らず
黒髪の
乱れて今朝は
もの をこそ思へ
大河ドラマの「清盛」にも登場した
百人一首の80番 待賢門院堀川

髪が長くなければ 乱れて今朝は・・・といかないだろうが




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のどかなるべし

2012-04-20 23:43:25 | 茶事 茶会 
花もちり人もこざらむ折は又
山のかひにてのどかなるべし 西行


金曜日だが茶会へ行く
八王子の美ささ苑
今日は月例茶会で濃茶席は村瀬治兵衛氏、あと立礼席の二席
ひとときパラパラと雨が降ったようだが
それが飛び石を艶やかに濡らす



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今日九重に匂いぬるかな

2012-04-19 23:34:05 | 村雨庵 稽古 
今日は木曜稽古

ひいろんさんが読んでくれた百人一首の歌は
61番伊勢大輔イセノタイフ
中宮彰子に仕えた平安中期の歌人
伊勢の祭主大中臣輔親オナカトミノスケチカの娘
高階成順の妻
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな 


Otakeさんは60番
和泉式部の娘 小式部内侍コシキブノナイシ
大江山いく野の道の遠ければまだふみもみず天の橋立



写真は流し点
建水を下げたところだ



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白モクレン

2012-04-18 23:18:13 | 村雨庵 稽古 
このころの雨で急に草木は丈を伸ばし
わが庭の白木蓮も芽吹き始めた

木蓮や急須めでたき白磁なる 秋櫻子


日曜日に四畳半でお茶事をしたので
今日の稽古はそのまま四畳半ですることにした
当たり前だが炉が一か所切ってあるだけ
点前はひとりである
長い点前は出来ないから
基礎をキッチリする事にしようと
細かく注意をする
四畳半の足の運び
初炭の座掃
後炭の釜を上げて勝手付けに引く位置
濃茶点前の水指を運ぶ位置、
薄茶では煙草盆、菓子器の運び方
次茶碗の扱いと片づけ方
当たり前の事
ふつうの事だが
それが知らない間に自分流になっていないだろうか
明日も四畳半での稽古にしよう


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ほのぼのと

2012-04-17 23:42:18 | 懐石・料理
ほのぼのと
春こそ空に 
きにけらし
天の香具山
霞たなびく   鳥羽院

寒くも暑くも無い 
ちょうど良い気候で
なんだか新しい事を始めたくなる
日射しは明るい
でも予報どおり このあと雨になったが


今日は料理の稽古
生徒を取っている限り自分も勉強を続けなければと
ゴロゴロ姿を整えて重たい腰を上げる
その前に茶道具屋で
風炉に備えて割引セールがあり
ちょっと寄った


四月の献立はまず筍
木取りをする
櫛の部分をまず取り、下の方はイチョウに切る
ザルに入れて霜降る

写真は
烏賊と筍の木の芽味噌和え




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世塵のけがれをすすぐ

2012-04-16 23:49:14 | 村雨庵 茶事茶会
待合にて
汲出のあと
腰掛に出て
迎付
亭主は水桶を持ってつくばいの前石の上
つくばいの鉢の中の水を
廻りや草木に柄杓でザッツザッツと撒く
そして鉢の残りの水で自分の手水をつかい
立ちあがり
新しい桶の水を高いところから
潔くザァーと一気に注ぐのだ

南方録では
その宗易へ茶に参れば、
必ず手水鉢の水を自身手桶にて
はこび入らるるほどに、
子細を問候へば、易のいわく、
露地にて亭主の初の所作に水を運び、
客も初の所作に手水をつかふ。
これ露地草庵の大本なり。
この露地に問ひ問はるる人。
たがひに世塵のけがれをすすぐ為の手水ばちなり。
寒中には
その寒をいとはず汲みはこび
暑気には
清涼を催し、ともに皆奔走の一つなり。
いつ入れたりともしれぬ水こころよからず。
客の目の前にていかにもいさ清く入れてよし。
但し、宗及の手水鉢のごとく、腰掛につきてあらば
客来たる前考へて入べし。
常のごとく露地の中にあるか
玄関ひさしにつきてあるは、
腰かけに客入て後、亭主水をはこび入べし。
それゆへにこそ、紹鴎己来
手水鉢のためは、小手桶一つの水にて、
ぞろりとこぼるるほどの大さに切たるがよき
と申なりと答へられし。

わが手桶は少々水が漏れる
こぼれるほどに水を張りそのままにして置く
少ししたら水をあける
桶がすっかり水を含んだら
あらためて清い水を入れる
桶は水をふくめば膨らむから
ふくむ時間が必要だ
何事も焦ってはいけないということだろう



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