村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

二十三帖・初音

2019-10-28 19:17:58 | 源氏物語五里霧中
初音ハツネ
(源氏36歳正月)

年明けて
六条院の優雅な初春の情景が描かれる。
しかし源氏の元に年賀に来る若公達は、
玉鬘タマカズラの噂に気もそぞろである。
(ウイキペディア源氏物語あらすじヨリ)


 初音ハツネ
デジタル大辞泉の解説
はつ‐ね【初音】
鳥や虫の、その年、その季節の
最初の鳴き声。
特に、鶯ウグイスの鳴き声にいう。


 明石の君→姫君に
 新春のお手紙
年月を 
まつにひかれて 
経フる人に 
今日鶯の 
初音きかせよ

 姫君→明石の君
引き分かれ 
年は経フれども 
鶯の 
巣立ちし松の 
根を忘れめや

六条院の広さは一万八千坪
四季を象徴した、四つの町それぞれに
寝殿や対の屋があり、
壁で仕切られ、
廊下で繋がってもいる

辰巳(東南)の町が春、
春の町は源氏と紫の上、明石の姫君が住んだ。

丑寅(東北)の町が夏、
夏の町は花散里と夕霧が住み、
後に玉鬘が西の対に加わる。

未申(西南)の町が秋、
秋の町は秋好中宮の里邸

戌亥(西北)の町が冬。
冬の町は明石の君が住む

六条院に皆が移り年が変わった元旦
光源氏は四季の町へそれぞれへ年賀に訪れる
正月の行事に
齢ヨワイの文字は歯と書くので
長生きするように
堅いものを食べる
「歯固めの式」があり
またその年は元日が子の日だったので
「子の日の小松引き」をしていた
松の根が伸びる
ねのびを
初子の日に野に出て
小さい松を引いて帰り
家に植えたり梅の枝を添えて柱に掛け
鶯を待ったりした
その根の長さで長寿を願うものでもあったようだ
それが今の門松へと続いているのかも
丸い餅を重ねた「鏡餅」に願いを掛ける
風習もあるらしい
鏡餅が願いをかなえてくれるとは
知らなかった
源氏物語文学セミナーの先生のお話は
勉強になる

写真は今日のおやつ
封を開けたら今日中に食べろとある
言うとおりにした
コメント
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