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村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

利休忌の茶事・荻窪

2014-02-28 23:18:12 | 茶事 茶会 
写真は後座の花
桃と椿
その椿の銘は衣通姫ソトオリヒメとの

衣通姫とは古事記、日本書紀に登場する伝説上の女性である
その文字のとおり=美しさが衣を通して輝く姫
容姿が美しく,艶色が衣を通して光り輝いたという
和歌山市の玉津島神社に祭られている


玉津島神社は
和歌三神のひとつでもある
和歌三神は 《デジタル大辞泉》によると
和歌を守護する3柱の神。
普通には、住吉明神・玉津島明神・柿本人麻呂。
その他、衣通姫(そとおりひめ)・柿本人麻呂・山部赤人とするなど諸説がある。
とあった
和歌の神様でかつ非常に美しい
本朝三美人のひとりだとも


昨年の12月にY氏のご縁で
討入りの茶事に伺った
そして今日2月28日は利休忌の茶事とのこと
お招き頂き有難く参加させて頂いた

昨日は雨、
さあ今日はどうなる事かと
天気予報が気になったが
低気圧がどこかへ移り 
青空ものぞく
晴れてかつ暖かい

茶事を主催されたT先生は
晴れおんなでいらっしゃるとか
そういう神通力を 
私めも欲しい



利休様へのお茶湯があり
その後、懐石、中立、濃茶、薄茶と進む
濃茶は利休忌
そして薄茶は春の風情の取合せ



水指は高取の菱 
濃茶の茶碗は映画「利休にたずねよ」の
万代屋黒と利休ととやの茶碗、茶杓は泪などの写し、
薄茶は松の文様の青貝、螺鈿の大棗、
楽茶碗にはお水取りの絵が描かれ、
薄茶を飲み干すと見込みには
のりこぼしの椿が現れた、




客として懐石、取合せを味わう
楽しい時間は 早く過ぎる



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春雨

2014-02-27 23:27:38 | 村雨庵 稽古 
水の面にあや織みだる春雨や山の緑をなべて染むらむ 伊勢


今日は村雨庵の稽古日だが
しとしとと雨が降る
踏み石が濡れてシダの緑を映している
春雨か 間もなく三月だが
雛祭りの取合せは
大炉では相応しく思えず
来週の三月の稽古からにする

掛物は色紙
筆者は
正親町前大納言徳大寺実連オオギマチサキノダイナゴン トクダイジ サネツラ
江戸後期の公卿。
公通の末子。
権大納言従一位。
享和2年(1802)歿、83才。



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稲荷大明神

2014-02-26 23:15:42 | 茶事 茶会 
昨日の初午茶会

待合床 森寛斎筆 正一位稲荷大明神御神影


森寛斎は丸山派の画家
森徹山の養子 萩の人
門下には山元春挙、奥谷秋石、野村文挙、田中頼章らがいる


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初午茶会

2014-02-25 23:02:13 | 茶事 茶会 
今日は晴れ
それに春のようにほのぼのしている
まさに茶会日和だ
清昌堂やましたの「初午茶会」へ社中の有志と
今回は六名 うち三名が自称 晴れ女
「私が行くのだから必ず晴れますよ」と力強く言い放つ
天気の神様も恐れをなして晴れるしかないだろう

初午祭ハツウママツリとは
伏見稲荷大社の祭礼
二月最初の午の日に行う
福参りともいう
社伝に和銅四年711二月の午の日
稲荷神が稲荷山上の三カ峰に降臨したと伝えるに因む
この日稲荷山の土を持ち帰って
田畑に入れると豊作になるといい
他に門前の伏見人形店で売る転法デンポなどの
豊作祈願の玩具を入れる事もある
また門前で売る布袋の人形は
台所の荒神棚に祀り火除けとする 

帰りに頂いた会記にお道具はもちろんの事
その他の説明も色々書かれて 
 (上記の初午の事も書いてあった)
とても勉強になる 
ただし三歩歩くと
右から左へ忘れてしまうが・・・



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明日は春のようだと

2014-02-24 23:54:29 | 懐石・料理
料理の稽古へと出かける
料理はずっと立ち続けだ
足が疲れてしまって
途中から椅子に座って休んでいた
先生もみなさんも優しい

お造りはくろむつ
汁はのっぺい汁
少し甘みがあり身体が暖まる
芹 独活 フキノトウ
包丁できると香りが広がる
野菜はもうすっかり春だ


明日は気温が上がって 
春のようだと・・・
茶会へ出かけるのだが 
さて何を着ようか






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打出焼

2014-02-23 23:11:55 | 菓子
今日 和菓子教室で作ったのは
「わらび餅」

そのわらび餅が盛っている雲錦の銘々皿は
「打出焼」だ
うちでと印がある



打出焼は
明治の終わりから昭和にかかり
兵庫県打出村、現芦屋市で焼かれた焼物で
斎藤幾太から初代阪口砂山、二代砂山の60年間、京焼風な陶器を焼いた
以前この小皿を見た時に私が打出焼だと言ったらしい
たまたま家にもあるから印を知っていて分かったのだ
印というものは目がいいから読める訳ではない
その印を知っているから読めるのだとS先生からならった
その為には ものを買う事 
自分のものは良くわかると・・・
今日の午前中、久しぶりにS先生へお電話したところ
大変お元気そうで安心した
この3月でおん年93歳になられる
今日もけっこう長電話をしてしまった
お元気なお声を拝聴し嬉しい
点前だけではなく、茶の湯を深く広く楽しめるのは
只ただ、先生のお陰だと思っているから

鶯の逢ふて帰るや冬の梅 蕪村



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梅が香に

2014-02-22 23:00:50 | 紫廼茶話会
今日は七事式の稽古
季の茶話会
東貴人且坐と
貴人清次濃茶付花月

寄付は蓮月の和歌
梅が香に 枕もとらで ふくる夜の 空に鳴き行く 春の雁がね

本席は仙崖の画賛


点前座 棚は折据棚
水指は唐物
棚にある茶入は仁清
朱色の棗は治兵衛
濃茶の天目は藤村庸軒好み
蓋置は雪輪
風炉先は松花堂昭乗筆 和漢朗詠

いつもながらの
「しあわせ」 である



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雪溶くる

2014-02-21 23:52:52 | 茶の事
雪とくる しみゝにしだくから崎の 道行きにくき あしがらの山 西行

まわりや庭の雪がすっかり溶けた
日没も遅くなり曇天でもひかりは明るい

予定では源氏の会だったが
紫兎先生のご用事でとりやめた
残りの会員でなさったらどうですかとのこと
残りは松風さまとわたしめ のみでは寂しい
今月は休み 来月にしよう
急に空いた一日に 
何をしようかというと
確定申告が終わっていないから続きでもしようか
いや そのまえに出さないとならない手紙がいくつかある
頼んであった茶道会館の茶券が到着したのでアイさんへ送る
送って下さったナベ様へ茶券代を取り敢えず送る
四月に予定した京都の茶会の券が届いたのでナガタン姫へ送る
ザキさまから虎屋の羊羹を頂いたお礼の葉書
A先生とスミ様へ折畳の椅子を郵便で送る
計六通 定型外もあり葉書もある
短い文章だが手紙も添えないと
それぞれ便箋を選び封筒も決める
墨を磨り一言書き
封筒の宛名も書く 
気に入った切手を選び
封をし 封印のシールを貼る 
手紙を書くのは正直面倒でもある
思いのほか時間をとられる
しかし洒落た便箋に相手を思い浮かべながら手紙を書くのは
楽しい時間だ
というわけで・・・
確定申告はまた後日になった


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犬はりこ

2014-02-20 23:45:24 | 村雨庵 稽古 
いぬはりこ【犬張子】 《コトバンクより》
犬の形姿を模した紙製の置物。
古くは御伽犬(おとぎいぬ),宿直犬(とのいいぬ),犬筥(いぬばこ)ともいった。
室町時代以降,公家や武家の間では,出産にあたって産室に御伽犬または犬筥といって筥形の張子の犬を置いて,出産の守りとする風があった。
はじめは筥形で中に守札などを入れ,顔も小児に似せたものであった。
庶民の間には江戸時代後期に普及したらしく,
嫁入道具の一つに加えられ,雛壇にも飾られた。
犬張子を産の守りとする風は,犬が多産でお産が軽い動物と信じられ,
かつ邪霊や魔をはらう呪力があると信じられたからであろう。

今日は2月20日
今日で彼の地に帰った飛び姫は産休に入る
無事を祈り 犬はりこではないが
この写真を載せた

今日は木曜稽古
大炉も逆勝手も三週目になったが
私めの都合で木曜稽古の昼は今月初めてである
木曜稽古の昼のお弟子様は
ひいろんさんとotake様
今日はotake様がお休みなのでひいろんさん ひとりで
大炉の初炭、濃茶、薄茶をするが
ひとりでは非常に疲れるらしい
やはりotake様が休みだと寂しいね

夜中にフィギュアスケートがあるから
今日も明日も 寝不足だ



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春の苑

2014-02-19 23:04:00 | 村雨庵 稽古 
今日は堀江知彦筆の短冊

春の苑くれないにほふ桃の花したでる道に出で立つ乙女

万葉集の大伴家持の歌である
梅の軸を探していたが時間がなくなり桃の軸になった
もうお雛様の頃だから良しとしよう




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お菓子の銘は 蕗のとう

2014-02-18 23:22:15 | 紫廼茶話会
うす雪を透いてみどりや蕗の薹 石鼎

原石鼎 ハラセキテイ 島根県生まれの俳人 
明治19年~昭和26年

紫兎先生のお稽古
今日の菓子は
鶴屋吉信の「蕗のとう」
菓子器は
明の染付
いわゆる芙蓉手だ
何を持っても似合う
いつか欲しい道具だ

夜は料理へと出かける
始まり時間が5時45分と以前より早くなった
自ずから帰り時間が早まり 夜11時にはなんとか家に着いた

明日は雨水だが 
まだまだ寒い
 



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紅梅

2014-02-17 23:35:47 | 茶の事
紅梅や文箱差出す高蒔絵 漱石

寒川神社には毎年厄除けに出かける
平成四年から始めた時から欠かさずお参りをしている
雪の寒川さんは何度かあったが写真に撮った事はないので
記念にパチリ

今年は足が痛いので最寄りの宮山ではなく
ひとつ前の寒川で降りタクシーで行こうとしたが
この雪のせいか それともいつもなのか
何人も並んでいるのにタクシーが全く来ない
10分待ったが諦めまたさっきのホームへ戻る
結局ひとつ後の電車に乗ったという事か
道にはたくさん雪が残っている
恐る恐る歩く 足元だけを見て
気をつけて歩くのだ
白い雪にたくさんの赤い花びらが散っている
思わず見上げると
紅梅が空にひろがっていた







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大炉の茶事

2014-02-16 23:06:20 | 村雨庵 茶事茶会
森金さん久しぶりの登場
大炉の茶事だ
今回で大炉は五回目だとか
友人たちが皆さん言うのだ
「私も森金さんの大炉の茶事に出た事があるわぁ」と
なるほど行動した結果は残る

今日の客様は森金様のご友人方
以前 飯台の茶事でお出まし頂いた
青年部の時のお知り合い
初めての方は二名様 壷々を用意して
お越しをお待ちする

木戸や露地の残りの雪を塵取りで取り去るが
それまでの道端にはまだ回りには雪が残っている
お客様は皆さま お着物でいらっしゃった
さすがお茶人



寄付は川端玉章
お福さん
先日の好日会でも
点心席の掛物は抱一のお福さんの立ち姿
琳派の画家もお福さんを描くのだと
道具屋はそう言ってこの軸を進めてくれた事を思い出した

茶事の菓子は今回は
亭主の森金さんが作った
主菓子は先日和菓子教室で習ったばかり



干菓子は州浜の梅の枝と
摺り琥珀の紅梅白梅に鶯を一羽
それに末富の白酔墨客

もう一つの盆には 和三餅と会津の
干菓子の写真を撮るのを忘れた
御免



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雪の朝アシタ哉

2014-02-15 23:17:29 | 茶の事
ひごろにくき烏も雪の朝哉 芭蕉

朝の庭は雪に埋もれて
木戸までの道が無い
11時には明日のしたくに皆が来るのだが

明日は茶事
雪ですが茶事はありますかとのメールが
亭主の森金さんにあったそうな
着物に草履では無理だろう
お洋服に長靴でどうぞとメールをした




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わが未来の楽しみ

2014-02-14 22:41:30 | Weblog
古写経を買った

写経はだいたい罫線があり
縦十七文字
買ったものは三十一行ある
文字はすっきりして
墨色も綺麗だ
いずれ軸に仕立てれば
彼岸やお盆 利休忌にも良い

もう二十年以上前だが
松籟庵様が経切の軸を買われた
それも紺紙金泥で五行ある鎌倉時代のものだとか
とても美しく
羨ましく
自分も欲しかった
しかしながらその後自分が買えるような物は案外見かけず
いつか手に入れたいと願うのみ

ようやく去年の事
まくりだがこれを買った
軸装にまだしていない
床の間にかかるのはまだ先
今はただ字の書いてある一枚の紙きれだが
いつか
それを掛けよう
そう
未来に楽しみがある
 

今日はバレンタイン
通うお医者様の何名と
いつもの魚屋のオヤジさんとお兄さんへ
チョコレートを届けた
それに
日曜日の茶事の為の
道具の出し入れもあったのだが
今日はまた雪
けっきょく
何もしなかった

寒いときは
やはり
寝てるに限るさ


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