村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

向日葵枯るる残暑

2023-08-30 21:17:24 | 村雨庵 稽古 

ぢりぢりと向日葵枯るる残暑かな 龍之介

昨日は水曜稽古
寄付には
渡辺清のイタチの画

渡辺清 ワタナベキヨシは
谷文晁から
「名古屋の上手」と評された絵師。

安永7年(1778年)~ 文久元年5月7日(1861年6月14日))
尾張国名古屋出身の
復古大和絵画家。

イタチとは、
食肉目イタチ科イタチ属の哺乳類の総称。
体は細く、脚が短く、尾は長い。
夜行性でネズミやニワトリ、
昆虫などを捕食。
敵に襲われると肛門腺から
悪臭を放って逃げる。

イタチの語源は
諸説あるが、
1.魚を捕らえるのが上手く、
食い尽くしてしまうため
「ウオタチ(魚絶ち)」の説。
2.イタチは体毛が赤く、
前足を上げて立ち上がった姿が
火柱に似ることから、
「ヒタチ(火立ち)」の説。
3.獲物を捕らえる時、
息をしないで近づくことから、
「イキタチ(息絶ち)」の説。
4.敵に襲われると
屁を放って逃げることから、
「イタヘハナチ(痛苦屁放)」の説。
5.イタチは背伸びをして
周囲の状況を偵察することから、
「立つ」に
軽くはずみを表す発語の接頭語
「い」を加えた
「いっ立ち」が転じたとする説がある。
断定は難しいが、
目にしやすいイタチの習性は
立っている姿なので、
2か5の説が有力と考えられる。

とネットで見た

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まだねぬ人を空にしるかな

2023-08-28 22:28:21 | Weblog

 紀貫之
からごろも
打つこゑきけば
月きよみ
まだねぬ人を
空にしるかな 


友人からのメールに
砧の絵は秋に掛けますか
砧って何かしら
という質問だ

調べたウィキペディアの説明をメールした

砧とは、洗濯した布を
生乾きの状態で台にのせ
棒や槌でたたいて
柔らかくしたり
皺をのばすための道具。
また、この道具を用いた布打ちの作業を指す。

古代から伝承された民具であり、
古くは
夜になるとあちこちの家で砧の音がした。
その印象的な音は
多くの和歌にも詠まれ、
また数多くの浮世絵の題材とされてきた。
日本の家庭では、
炭を使うアイロンが普及した明治時代には廃れたが、
朝鮮では1970年代まで使われていた。
現在では完全に廃れている。

厚布を棒に巻き付け、
その上に織物の表を内側にして巻き付け、
さらに外側を厚手の綿布で包み、
これを木や石の台に乗せ、
平均するように槌(つち)で打つのである。
上記の用法の他、
装束に使う絹布などは
糊がついておりこれを柔らかくし、
光沢を出すために砧で打つことが行われる。
こうしてできた衣を
打衣といい、
女房装束に用いられる。
古来は
単衣のすぐ上五衣の上、
中古以来は
順番が異なり
表着のすぐ下に着られるものになる。

和語の語源は
「キヌイタ(衣板)」に由来するといわれる。

台のほうが「きぬた」であり
棒のことではない。
叩く棒が「きぬた」とされがちだが、
これは「杵:きね」との混同であり、
棒は「砧杵(チンショ):きぬたのきね」である。


何でも調べると
面白い

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宵の稲妻

2023-08-27 23:59:03 | 短歌・俳句の事

 式子内親王
草枕
はかなく宿る
れ露の上を
たえだえみがく
宵の稲妻

式子内親王
ショクシナイシンノウ又は
シキシナイシンノウ
久安5年(1149年)~ 建仁元年1月25日(1201年3月1日))

日本の皇族。
賀茂斎院。
新三十六歌仙、
女房三十六歌仙の一人。
後白河天皇の第3皇女

母は藤原成子(藤原季成の女)で、
守覚法親王・亮子内親王(殷富門院)・高倉宮以仁王は同母兄弟。
.高倉天皇は異母弟にあたる。
萱斎院、大炊御門斎院とも呼ばれた。法号承如法。

写真は
なだ万のお弁当
古いお友達がお二人
お弁当とスイカ
それにバナナ
加えてクッキーのお持たせ
何気ないお喋りを楽しむ

お弁当も美味しく
あらかじめ用意した無花果イチジク
お持たせのスイカ
インスタントの珈琲
午後には
生菓子にお薄で
ほっとする

やはりお茶は良いね

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擬宝珠に一つ

2023-08-26 23:13:08 | 短歌・俳句の事

匂欄の擬宝珠に一つ蜻蛉哉 夏目漱石

今日は土曜日
茶事の予定だったが
取りやめになった
何の用事もない日は
何するのと聞くと
家事が終わったら
片付け
そして何でもいいから捨てるの

アドバイスあり

でもって
コンビニに
アイスクリームを買いに出たが
あまりの暑さに
ボー

テレビと昼寝
これ

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真壺に蔵す

2023-08-25 23:38:20 | 短歌・俳句の事

蓼の穂を真壺に蔵す法師かな 蕪村

真壺は呂宋壺の事
蓼の穂は塩漬けにして食用にするようだ
法師は僧侶の事

真壺にお茶でなく蓼の穂が入ってる


今日は金曜日
何もない日だが
お客様が見える予定

ひとりはお弟子様のサカチカさん
もう一方は生命保険屋さん
パジャマではいられない

写真は水曜日
お弟子様のチコさんのお土産
金沢うら田の
愛香菓と言うお菓子
包装もお味もお洒落

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初秋の芭蕉動きぬ

2023-08-24 23:54:28 | 村雨庵 稽古 

初秋の芭蕉動きぬ枕元  漱石

今日は木曜稽古
お休みのお弟子様もいて
昼間の稽古が早く終わって
もう読まないお茶の本やいらない本など片付けたが
ちっともスッキリしない


写真は松坂帰庵 マツザカキアン筆
「萬里浮雲巻碧山青天中道流孤月」

萬里 浮雲 碧山を卷き
青天 中道 孤月を流す

その時、
萬里の遠きに亙れる雪げの雲は、
碧山を捲き去り、
青天の中間に、
ずっと道を開いて、
そこから、
弧月が流れ出した。

李白の詩

李白は
701-762
盛唐の詩人。
杜甫と並び称される。
蜀の錦州彰明県青蓮郷の人で
青蓮居士と号した。
幼にして俊才、
剣術を習い任侠の徒と交わる。
長じて中国各地を遍歴し、
42歳より44歳まで玄宗皇帝の側近にあり、
のち再び各地を転々とし
多くの詩をのこす。
安禄山の乱に遭遇して、
罪を得たがのち赦される。
62歳病のため没す。


松坂帰庵は
マツザカキアン
真言宗の僧。岡山県生。
字は旭信。
十四才で得度、
のち岡山市三野法界院三十三世の法位を継ぎ、
昭和三四年大僧正に補せられる。
書を畠山八洲に学び、
のち自ら慈雲・寂厳の流を究める。
資性は常に温雅・高潔で
「今良寛」と呼ばれた。
昭和34年(1959)寂、67才。
(コトバンク)

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花木槿

2023-08-23 23:10:26 | 村雨庵 稽古 

寝る外に分別はなし花木槿 一茶

今日は水曜稽古
先週は珍しくお休みにした
一週間だけだが
久しぶりの気がする

庭の真っ白な遠州木槿に
水引を添える
花入は織部

木槿のその花びらは
なんとも言えない
清潔な白さ
惚れ惚れ感心す

今日の
掛けものは松坂帰庵

お弟子様に江戸後期の僧だと
嘘を言ってしまった

松坂帰庵
マツザカ キアン
1891-1959
明治24年4月5日生まれ。
岡山市の真言宗法界院住持。
書をはじめ絵画,短歌,陶芸にすぐれた。
法界院の石造十三重塔,梵鐘,鐘楼などをととのえた。
昭和34年8月23日死去。68歳。
岡山県出身。
真言宗聯合京都大(現種智院大)卒。
名は旭信。

知ってるつもりだったが
違っていた
やはり何事も
確認してから言おう

テレビを観ていたら
少し困難な道を選んだ人の方が
運がつく


頑張ろう
頑張る
頑張れば
なんとかなる

写真は
月曜日の帝国ホテル
ランチのデザート

んん
少し困難でなくて
楽な方に向かってる

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雨にくれゆく木槿哉

2023-08-21 22:12:54 | 食事会

修理寮の雨にくれゆく木槿哉 蕪村

うちの木槿は
もうおしまい


今日は食事会
帝国ホテルのレ・セゾン
フランス料理のランチ

非日常の世界だ
嬉しい
食事のあと
出光美術館の券があるので歩いて行く
ところが月曜日は休みなのを
忘れていた
タクシーでサントリー美術館へ

【虫めづる日本の人々】
2023年7月22日(土)~9月18日(月・祝)
あらゆるところに虫が登場してる
宋元画から絵巻物
虫の歌合
着物の模様やかんざし
硯箱や香箱
ゆっくりたっぷり美術品を拝見した

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くつは虫啼く

2023-08-20 23:35:33 | 短歌・俳句の事

 与謝野晶子
流れ星
うつくしかりき
君とわれ
くつは虫啼く
原にかかりぬ

今日は日曜日
「どうする家康」
「日曜劇場『VIVANT』」
毎週
楽しみにしてる

このところ
片付けを結構したつもりでも
ステロ捨てろと人の言う

古びても
美ハしき唐子の遊ぶ柄
捨つるも惜しき
羽織その裏
 村雨庵

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更けてさやけき こほろぎの声

2023-08-19 21:59:07 | 茶事 茶会 

 樋口一葉
寂しさも
まぎれなくこそ
なりにけれ
更けてさやけき
こほろぎの声

今日は茶事
正午茶事
森金さんの茶事の水屋を担当
もう一人サカチカさんと二人で水屋

お客様は
久しぶりのA子さんと
四十年来のお友達
謡い仕舞いは喜多流の対さんと
毎月ご一緒のヤワラさんの
三名様
お目にかかるのが何より
嬉しいね

写真は
待合の軸
探幽タンユウ筆の
文徴明の臨画
コオロギの画のようだ

文徴明 ブンチョウメイ
1470―1559
中国、明代中期の文人、書画家。
初名は璧(へき)、
字(あざな)は徴明。
号は衡山(こうざん)。
長洲(江蘇省蘇州)の人。
科挙の試験に数度失敗したが、
1523年(嘉靖2)翰林待詔(かんりんたいしょう)を授かる。
ほどなく致仕して帰郷、
詩書画の世界に没入した。
彼の人徳とその才を慕って
多くの文人が集まり、
詩書画に華を咲かせることとなった。
書は李応禎(りおうてい)に学ぶも、
王羲之(おうぎし)、
黄庭堅(こうていけん)、趙孟頫(ちょうもうふ)の長所をよくとり、
評判高かった。

彼に唐寅、祝允明、徐禎卿をあわせて
「呉中四才子」とよぶ。
詩文を呉寛(ごかん)に学ぶ。
画(え)は沈周(しんしゅう)の影響を受けたが
さらに独自に発展させ、
淡彩・淡墨による細やかで
秀麗な画風をつくりあげた。

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草の花

2023-08-18 22:56:51 | 短歌・俳句の事

本名は頓とわからず草の花 夏目漱石

福永武彦の「草の花」という本が確かあった


今日は五時に起きて
昨日出たゴミの類い
段ボールなど
ゴミ収集場所に出す
段ボールが3箱
ビニールの袋のごみが7袋
紙ゴミが5袋ほど
家の中スッキリしたか
と思えば

たいして変わりない
片付けたのは
天袋の中だから

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道風の額

2023-08-17 21:24:44 | 古筆

古りけりな道風の額秋の風 夏目漱石

小野道風 オノノ ミチカゼ
道風の作品は、
雄渾豊麗、温雅で優れ、
草書は爽快で絶妙を極め、
その筆跡を「野跡」という。
醍醐天皇は深くその書を愛好され、
醍醐寺の榜や行草法帖各一巻を書かせた。

真跡
・三体白氏詩巻 - (国宝) 正木美術館蔵
・智証大師諡号勅書 - (国宝)東京国立博物館蔵
・屏風土代 - 三の丸尚蔵館蔵
・玉泉帖 - 三の丸尚蔵館蔵
・絹地切 - 東京国立博物館ほか分蔵

古来、道風を伝承筆者とするが、
疑問視されているもの
・継色紙 - 東京国立博物館蔵
・秋萩帖 - (国宝)東京国立博物館蔵
・本阿弥切
・愛知切
・綾地切
・小嶋切
・大内切
・八幡切

今日も片付けの日
捨てるものを袋に入れて
一部は外に出す

そういえば昨日は
人を頼んだので
玄関を開けたり閉めたりしていた
皆さんが帰ってから
ふと気がついた
ミーちゃん
どこ
ミーちゃんどこにいるのか
いつもの箱の中とか押入れとか
探す
名前を呼びながら探すが
居ない
人の出入りで玄関の戸が開く
これは絶対外に出たかも
開いてたらミーちゃんは出る
するすると出てしまったのだ
しょうがない
帰ってくるだろう
家にいなければ
外からはいって来やすいように
濡れ縁の窓の
網戸を少し開けて
いつでも戻れるように
して
何度も見に行ったが
気配はない
そのうち雨がザーザー降ってきて
ミーちゃんは
どこかに隠れるしかない
濡れて帰ってくるかも
ひょっとすると
もう帰ってこないかも

お昼の時間が過ぎても
食べるきがしない
あ~あ~
帰ってきて

願ったら
二や~
どこからか出てきて
外に行ったんじゃないの
急いで開けっ放しの網戸を閉めにいった
いないと思っていた暗い時間は
四時間くらいだが
それがすっかり晴れた
疲れたからアイスを食べよう
シロクマのアイス
写真は今週月曜日の
渋谷スクランブル交差点

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送り火や

2023-08-16 23:00:04 | 短歌・俳句の事

送り火やわかれた人に別れあり 也有

今日は五山の送り火
この時期に京都へ行ったことはない
混んでるんだろうね

今日はいつもの掃除の手伝いの方が見えて
天袋の荷物をみな下ろしてもらった
お習字の半紙と条副の束
通販で買った食器の
箱も開けてないものが六箱
捨てたのにまだ残っていた
LPレコードが10枚位あった

古いバックのいろいろ
エナメルのハンドバッグ
クロコダイルのショルダーバック
重くて大きなボストンバッグなど
忘れてた物ばかり
天袋は空っぽになってスッキリした
手伝いの人も見えてワイワイ

お稽古はお休みなのに
ピンポンベルがなり
数さんが見えた
今日のお稽古はないんですかと

焦り
お一人お休みの連絡を忘れた
お許しを

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野分して

2023-08-15 21:30:19 | 茶事 茶会 

野分して
盥タライに雨を聞夜哉 芭蕉

写真は浜離宮のゴイサギ
緑の陰に隠れている
暑いから
日陰にいたいのだろう

今日は森金さんの茶事の
水屋に入る
台風が来るというので
当日まで
どうなるのか不安
こちらには来なくなった様子で
茶事はなんとか開催できた

また
この熱暑では庭の花が皆無
まして昨日夜中の大雨で
咲きそうな木槿の花はみな落ちてしまったが
本人が見つけた桃色の木槿
ちょうど可憐に咲いて
矢筈薄と吾亦紅と
籠の花入へ

ひとまず安心

今日は水屋に古志ちゃんが入って二人で担当
休む暇なく体と頭を動かし
一日はあっという間に過ぎる

この頃

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木槿は馬にくはれけり

2023-08-14 21:56:23 | 古筆

道のべの木槿は馬に
くはれけり 芭蕉

今日は○○研究会
暑い
早めに辛子さんと待ち合わせて
お昼を食べる
駅から降りたらすごい雨
でも駅のすぐちかくなので
濡れずにお店に入れた

ランチのサンドイッチと珈琲
食べた後は晴れて
傘はいらない
よしよし


さて
丸棗を清める時は
横から持つか
掌にのせるか
どっち

日の丸棗などの丸棗は
毬棗とも呼ばれ
丸い形の薄器である

扱うときは
甲赤茶器と同様に
→左掌にのせて二引きで清める
茶をいれるときも左掌にのせて
蓋は草の位置
茶碗と膝前の中央におく

昔の淡交

写真は岡本太郎
「明日の神話」
描かれているのは
原爆が炸裂する悲劇の瞬間。
人は残酷な惨劇さえも
誇らかに乗り越えることができる。
そしてその先にこそ
『明日の神話』が生まれるのだ。
との岡本太郎の
強いメッセージが込められている。
のだ。

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