村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

年のうちに 春はきにけり

2018-12-31 21:48:47 | 短歌・俳句の事
年のうちに
春はきにけり
ひととせを
去年とやいはむ
今年とやいはむ
(古今集)
在原元方

アリワラノモトカタ
在原業平の孫
生没年不詳
中古三十六歌仙
「年のうちに春はきにけり」は
『古今和歌集』の巻頭

今日は平成三十年の大晦日
平成の最後の大晦日だ
年越し蕎麦は食べた
お風呂にもはいった
あとは
紅白歌合戦を見て
年を越えてから寝るつもり

来年も
平穏で
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餅の音

2018-12-30 23:11:56 | 短歌・俳句の事
有明も三十日に近し餅の音 芭蕉

今日は師走の三十日
あと一日で今年は終わる
門松やお飾りは何日か前に
飾ってあるが
今日は
神棚を清め注連縄を飾った
いつもより大きい注連縄で
ちょっとアンバランスだが
仕方ない
床の間も清めて柳を掛け
軸を飾った

お正月の準備も少しできたし
神棚の掃除も少し済ませし
気分は晴れやかだ
この調子で
明日も少し片付けよう
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あすか川

2018-12-29 23:44:56 | 短歌・俳句の事
昨日といひ 
今日と暮らして 
あすか川 
流れてはやき
月日なりけり        春道列樹

春道列樹 はるみちのつらき
生年未詳~延喜二十(920


今年もあとわずか
見回すと部屋はごちゃごちゃだ
出掛けてばかりだと
その帰りの買い物や頂き物
その紙袋のままちょいと置く
それで何かと
家の中は散らかるばかり
なのだ
今日は出かける用事はない
掃除片付けをせねばならぬ
大晦日にはKEIKOちゃんがやってくる
茶の間に座る場所くらいは
空けておかねば

朝から頂いた美味しいお餅を食べ
力を付けて
家の掃除
少しすると疲れて昼寝
目が覚め少し動くとまた昼寝
夜にはウエストちゃんが遊びに来て
久しぶりにお喋り
その最中に
おうたの先生からお電話があった
用件は重複歳暮の件
ある日急に心配になった
先生へ暮れのご挨拶を
お送りしたのか
しなかったのか
すっかり忘れてしまった
どっちだろうかと
悩むなら送ればよい
行動あるのみ
そう思いすぐに
お歳暮のご挨拶をお送りしたところ
今日のお電話
すでに頂いていますから
次のはいりませんからねと
律儀で優しい先生のお言葉

それはこちらの間違いですからと
お受取り願った
久しぶりにお話しをし
お互いの身体をいたわる
先生どうぞよいお年を

昔の事は覚えているが
最近の事は無意識に行動する
メールや電話だと
後で確認できるので
安心している
でも
控えのないものは
心配だ
年賀状を同じ人に二回出しこともある
ボーッとしてるから
とにかく 色々ある
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年の暮れぬる

2018-12-28 23:11:11 | 食事会
つねよりも
心ぼそくぞ思ほゆる
旅の空にて
年の暮れぬる 西行

今日は
松籟庵様と年末の食事会
場所はネットで予約したフランス料理の店
新丸ビル五階の ル・レモア


東京都・東京/フレンチ
Le Remois(ル・レモア)

メニュー
【アミューズ】本日のアミューズ
【前菜1】本日の前菜
【前菜2】タスマニア産サーモンのマリネ
【メイン】カスレやコンフィなど本日の肉料理
【デザート】本日のデザート3種盛り合わせ
【カフェ】
ドリンク
ワイン(白または赤)1人1杯付き


お客様は我らと違い
若めの女性ばかり
お一人様もいた
お料理は美味しく
量はちょうどよい
デザートに珈琲で終了

そのあと大丸の八階
イノダの珈琲店で
よくもこんなに喋る材料があるものよ
と感心しつつ
おしゃべり 納め
来年も 宜しく
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歳暮茶会

2018-12-27 23:54:58 | 茶事 茶会 
新宿の茶道具屋さん
やましたの茶会
年に四回茶会を披いている
今日は歳暮の茶会だ

春屋宗園の甥
玉室宗柏の一行が掛かる本席
1572-1641 
大徳寺147世
芳春院をひらく。
寛永5年紫衣事件の為
三年間陸奥赤舘に配流さる。

いくつもの茶碗を
手にとって拝見できる
茶会は楽しい
九代 了入
十代 旦入
十一代 慶入

濃茶のあと続き薄茶
三友居の点心とお蕎麦

食事席の玄関の掛け物は
蓮月の自画賛

箒の絵に蓮月の和歌

うつばりの
煤も心のちりひじも
はらいて清き
年の暮れかな

この歌を大好きな
エス先生を思い出した
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訶梨勒 カリロク

2018-12-26 22:52:04 | 紫廼茶話会
写真は訶梨勒 カリロク
(読み)カリロク
《〈梵〉haritakī》
1 インドなどに産するシクンシ科の高木。
高さ30メートルに達し、
葉は長楕円形。
枝先に白い花が群がって咲く。
果実を風邪・便通などの薬にし、
材は器具用にする。
2 室町時代、
象牙・銅・石などでカリロクの実の形を作り、
美しい袋に入れ、
柱に掛けた飾り物。
(デジタル大辞泉の解説)

この訶梨勒の実が
漢方薬として病を治す
といわれたことから
いにしえより魔除けとして柱に飾ったとある

写真は紫兎先生のカリロク
他にもっと大きく
立派なカリロクもお持ちだが
写真のは普段掛けてあるもの

常より
もろもろの邪気を
祓ってるのだ


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すすはらい

2018-12-25 23:49:42 | 紫廼茶話会
煤掃は己が棚つる大工かな 芭蕉

今日は
紫兎先生の今年最後のお稽古日

寄付は神坂雪華

神坂 雪佳カミサカセッカ
1866-1942
近現代の日本の画家、図案家。

本席の掛物は宙宝の一行


いつもの六名が参加
山里棚にて重茶碗
皆で濃茶を頂戴し
そのまま薄茶
食事をして
台天目をふたり稽古
今年は終了
私目とネコ様はお客のみ
紫兎先生とも年末のご挨拶

来年も紫兎先生のお稽古に
参ります
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村雨庵KABAちゃんの師走の茶事

2018-12-25 00:17:51 | 村雨庵 茶事茶会
今日は村雨庵KABAちゃんの師走の茶事

亭主はKABAちゃん
半東は森金さん
水屋はクマショウさんとサカチカさん
お客様はKABAちゃんの
地元の先輩
一緒に七事式のお稽古をしているお仲間でお二人
遠方からお越し頂いた
あと社中のアイテラ氏と
古志ちゃん
お客様は四名

待合から腰掛
向付
初座席入
初炭
懐石
菓子
中立
濃茶
そのあと後炭の予定だが
お客様が続き薄茶を所望されたとか
建水と茶碗を下げてきた
それなら次は
煙草盆
菓子器だが
火入の火が間に合わず
菓子器のみはこび
薄茶
KABAちゃんは続き薄茶の
お稽古まだしてないのだけれど
何とか
茶事は終えた
かかった時間は三時間ちょっと
わりと早かった

昨日今日
頑張ったKABAちゃん
今日はゆっくりおやすみ下さい
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明日は茶事

2018-12-23 21:44:45 | 村雨庵 茶事茶会
明日はお茶事
わりと暖かいので助かった
茶事に必要な道具を出して
日頃出しっぱなしのものをどこかに片付ける
必要な道具はあらかじめ出しておいたが
片付ける方は大変だ
明日の亭主役のKABAちゃんは午前中に来た
蹲の前の海の石をみな取り出し洗い元に戻す
蹲の石を洗う露地を掃く
使う炭を取り出し
お湯で洗い干す
待合に軸をかける
敷物を敷く
手桶
露地草履
円座を出し
少し動いただけで
すぐ疲れる
すぐお腹がすく

ひと休みしてまた動くと
すぐ疲れる
すぐお腹がすく
この繰り返し
このくらいで
疲れるなら
お茶事はできない
まあ茶事の支度はたいへんだが
いざ始まれば
それぞれが動きだし
四時間で
一会が終わるだろう

疲れたなら
たくさん食べて
早く寝よう
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年の暮れ

2018-12-22 22:25:20 | 紫廼茶話会
忘れ草菜飯に摘まん年の暮 芭蕉

今日は紫兎先生の
七事式稽古
11時から始まるのだが
時間になっても
先生とふたりしかいない
不思議
まったりしてひたすら待つ
ひょっとしたら
今日は稽古日ではなかったかも
スマホの予定表
バックの中の手帳をみたりする
今日で間違いないですよね
里庵様のメールに
一時間遅れますとのこと
ゆりももさんは午後からとのこと
いつも早めに見える草苑さんは音沙汰なし
30分すぎても誰も来ない
ひょっこり松籟さんが
遅れましたと笑みながらいらした
そのあと続いて
想望庵様のお出ましで
漸く賑やかになった
12時を過ぎれば
一時間遅れの里庵さんも到着
先生も参加され
とりあえず
平花月をし
遅いお昼を取ってから
仙遊をした
今年はこれにて
おしまい

年の暮れに
こうも集まりがバラバラなのは
歳のせいとは言いたくないが
これじゃまた
「ボーッと生きてんじゃないよ」
チコちゃんに叱られる ぞ
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一文字で忘年会

2018-12-21 22:29:11 | Weblog
今日は
文の会の忘年会
場所は
神楽坂の一文字
12時からの昼食
カウンター席で まず一献


村瀬治兵衛の盆が運ばれ
はじめに御本の小鉢に
赤貝と粒貝のごま和え


次は目の覚めるようなお味のお椀
海老しんじょに京人参の紅葉
茸に蓮草と柚子


続いて
志野の向付に平目 ちしゃ
切昆布 わさび 山芋 もってのほか


焼き物は乾山の色紙皿に
鰆の幽庵 姫大根と味噌
ハスの白煮 鱧板 黄身鮨の巻柿


また乾山の竜田川の皿に
河豚と獅子唐の揚げ物


炊き合わせは総織部の蓋物に
鶏丸と春菊 海老芋 紅葉麩


最後は雑炊に香のもの
牛肉の時雨煮


水菓子は洋梨 林檎 柿 苺

満足 満腹
来年も来よう
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江天暮雪

2018-12-20 22:32:36 | 村雨庵 稽古 
瀟湘八景とは
中国湖南省、瀟水と湘水が
洞庭湖に注ぐあたりの地方を瀟湘と言い
その瀟湘地方の
下記八つの景勝を瀟湘八景と言う

・山市晴嵐
・漁村夕照
・遠浦帰帆
・瀟湘夜雨
・煙寺晩鐘
・洞庭秋月
・平沙落雁
・江天暮雪

そのうちの
江天暮雪とある色紙
筆者は不明だ

葦の葉に
かかれる雪も
深き江の
汀の磯に夕ともなしし

江天暮雪
コウテンボセツとは
長沙市橘子洲。
日暮れの河の上に
舞い降る雪の風景とある

今日は
今年最後の木曜稽古
焼き肉弁当を森金さんが買ってきて
みんなでムシャムシャ
食べた
匂いが凄いが今日が最後だ
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師走の夕月夜

2018-12-20 01:00:55 | 村雨庵 稽古 
旅寝よし宿は師走の夕月夜 芭蕉

今日は今年最後のお稽古
十時過ぎて
水曜夜のお弟子様をお見送りしながら
なんとなく夜空を見たが
寒いだけで
月はよく見えなかった
今度の日曜あたりが
満月だった
ような気がするが


師走になるや
時間の進むことの早きことよ
矢の如しとは
よくぞ言ったもんだ
今日は早 十九日
あと今年も少し

掛けものは一行
看々蝋月尽
ほらもうすぐ12月もおしまいだ
掃除はすんだか
正月の準備はできたか
もうすぐ師走もお終いだぞ
我が身の寿命も
わからないぞ
心残りなく
やるべき事をできたか
人生の覚悟はできたか
そう見ると
焦る

出来ましたとは
言えないが
覚悟して
我が人生を生くるのみだ


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古イニシエを聞くにつけても

2018-12-18 23:34:20 | 能・謡
朝8時携帯の電話が掛かってきて
目が覚めた
お謡に一緒にお稽古している
仮名さんが今日はお休みだと
一晩寝たら元気になったようだから
出かけよう
そうしよう

今日のお稽古は和泉式部が主役の謡
「東北」トウボクの三回目

げにや
古を
聞くにつけても
思い出の
春や昔の春ならぬ
我が身ひとりぞ
心なき
ひとりとも
いさ白雪の故事を
誰に問はまし
道芝の露に
なけれども
この花に住むもの

と今日はここから少しだけ
謡った

げにや
本当にという意味
そのあとの
春や昔の春ならぬは
伊勢物語の
「月やあらぬ春や昔の春ならぬ
我が身ひとりはもとの身にして」
からとったのだろう

誰に問はまし
道芝のは
狭衣物語サゴロモ モノガタリより
「尋ぬべき草の露さえ霜枯れて
誰に問わまし道芝の露」
から

謡の言葉は美しい
和歌のように七五調に
謡う
大きな声を出せば
スッキリするし
お腹に力が入って
体にも良い
休まずお稽古にいって
良かった
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都内某所漠然茶事

2018-12-17 22:55:48 | 茶事 茶会 
今日は都内某所
にての茶事

軽く御酒と肴を頂戴して
主菓子のあと蹲を使い
三畳台目の茶室へ席入


床は
江戸初期の大徳寺の禅僧の軸
玄々斎手造の赤楽香合

水指は
某家所蔵の南蛮芋頭
有名茶人花押の
立派な袋を持つ 町棗
茶杓は江戸初期の大名の作
茶碗は井戸 箱は立派な塗箱
添えられた出帛紗は益田間道
建水は曲

薄茶になると
行李蓋の煙草盆に志野の火入
菓子器はもとは茶入盆だったとの
底に書かれた花押が兎に角 凄い
朱色の四方盆
菓子は スリ琥珀の紅葉と霜柱

水指は江戸初期利休七哲のひとりの手造
がっちりした厚ぼったい高台底に
自身の名と花押が
くっきりと彫られている

薄器は香炉の見立
茶碗は織部と赤地金蘭手の二つ
茶杓は千家の初期の茶人のもの
建水はサハリの棒の先

道具の詳細は公開出来ず
曖昧な物言いで申し訳ない
ともあれ茶事が終わると
雨は止み青空が見えた

茶の会も
昨日と今日と続き
流石 疲れた
明日の謡の稽古を休もうかと
半分思っている
疲れをとるのに
まずは寝よう
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