村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

とはぬもつらし、とふもうるさし

2024-07-02 21:52:54 | お勉強

今日は読売カルチャー
利休の茶の継承者達

利休の「武蔵鐙の文」は
織部に宛てた有名な文だが
その手紙の和歌
 武蔵鐙ムサシアブミさすがに道の遠ければ
 問わぬも床し問うも嬉しし
これには本歌がある

百人一首の小式部内侍の和歌
 大江山
 いく野の道の
 遠ければ
 まだ踏みも見ず
 天橋立
また伊勢物語の十三武蔵鐙ムサシアブミから
 武蔵国
 さすがにかけて
 頼むには
 とはぬもつらし 
 とふもうるさし

 そういえば伊勢物語を読んでるとき
武蔵鐙ムサシアブミ
聞いたことあるなぁと思っていたが
これだったんだ
 
出かけてチョット勉強すると
ぐだぐだの日常が少し
引き締まった気がする

今日はミーちゃんを病院に連れていった
爪を切ってもらって
ついでに血液検査もした
人並みに数値が出て人間と一緒だ

腎臓と肝臓の数値がチョットオーバー
でも年齢を考えると健康な方ですよと言われた

健康な方ねぇ
いやいや安心はできない
ミーちゃん長生き頑張れ

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水の影

2024-05-27 22:24:37 | お勉強

杜若 にたりやにたり 水の影 芭蕉

今日はお茶碗研究会
高取、上野アガノ、八代、小代焼
先月は薩摩、その前は唐津を勉強した
九州は今月で終了
来月は萩焼だ

高取焼は
黒田長政が招いた朝鮮陶工八山(高取八蔵)が
永満寺・宅間に窯を築いたのに始まる
黒田藩の御用窯だが
窯場は時代で変わる
古高取と言われる
永満寺・宅間窯、内ヶ磯(うちがそ)窯、山田窯
内ヶ磯は織部好
遠州高取は
白旗山窯で焼かれた

上野アガノ焼は
細川忠興が文禄・慶長の役で招いた
朝鮮陶工尊楷ソンカイ(上野喜蔵)が釜の口窯に
窯を築いたのに始まり
細川家、小笠原家の藩窯として栄える

九州のこの辺りの焼物は
とても好きな焼物だが
その歴史というと
私には難しい
一度も行ったことが無い
土地勘がないからなのか
難しい

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三跡

2024-05-19 23:41:03 | お勉強

サリーちゃんのパパが
豆腐を買うぜい
佐理、東風、行成

三跡
小野東風 894~966 野席
藤原佐理 944~998 佐跡
藤原行成 972~1027 権跡

894遣唐使廃止その100年前は
794ウグイス平安京

894から50年経ち佐理が生まれる

行成は道長の亡くなった同じ日に亡くなった

 

写真の扇子は住吉物語絵巻

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橘タチバナの

2024-05-18 23:00:50 | お勉強

 源氏物語・花散里
橘の
香をなつかしみほととぎす
花散る里を
訪ねてぞとふ

土曜日は何かと用事が入って行けなかったが
今日は
朝日カルチャーの
崩し字入門
いつもより教室が広い

それだけなのに気分が散漫になる
与えられたレジメを読み下し
あとから一文字ずつ分解説明をうけるのだ
そのときは
なるほどと思うのだが


「亭」の文字でテだとおもったら
「帝」の文字のテだった

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命なりけり小夜の中山

2024-05-07 21:03:12 | お勉強

 西行
年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山

若いときに越えた小夜の中山
年老いた今又越えるとは思いも見なかったよ
命があればこそだ

文治2年(1186年)69歳の西行法師が
東大寺再建の勧進のために
奥州藤原氏のもとへ赴く途中で、
若かりし頃、
小夜の中山を通ったことに
思いを馳せ詠んだ

小夜の中山は
旧東海道の
日坂宿と金谷宿の
間にある
小夜の中山峠
急峻な坂の続く
街道の難所
うっそうとした樹木に埋もれ、
当時は山賊なども横行したため、
大の大人でも峠越えは容易ではなかった

大名物漢作唐物の安国寺肩衝は
もと「有明肩衝」といい
また別名を
この和歌から名付けた
「中山肩衝」

今日は読売カルチャー

 

写真は新しく見つけたイタリアンの店

これを見てランチにグラスワイン頼んだ

 

 

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名残は尽きぬ春の暮かな

2024-04-29 20:47:28 | お勉強

 藤原良経
佐保姫の 
霞の袖の花の香も 
名残は尽きぬ 
春の暮かな

【藤原良経】フジワラノヨシツネ
[1169~1206]
鎌倉初期の公卿・歌人・書家。
九条兼実の子。
摂政・従一位太政大臣となり、後京極殿と称される。
歌を俊成に学び、定家の後援者でもあった。
書では後京極流の祖。

今日はお茶碗研究会
薩摩焼のお勉強
薩摩焼は、
鹿児島県の陶磁器。
竪野系、
龍門司系、
苗代川系、
西餅田系、
平佐系、
種子島系
など

白薩摩は白もん
黒薩摩は黒もん
とも呼ばれた

薩摩焼
苗代川系 (当初黒もん、現在は白もん)、
龍門司系(黒もん中心)、
竪野系(白もん中心)
の3つの窯場がある
とネットにあった

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ゆき暮て雨もる宿や

2024-03-25 20:24:28 | お勉強

ゆき暮て雨もる宿やいとざくら 蕪村

外は小雨
今日はお茶碗研究会

唐津茶碗のお勉強
  唐津は種類が多い
無地唐津
黒唐津
斑唐津
彫唐津
瀬戸唐津
三島唐津
献上唐津
奥高麗

茶人の好む茶碗に
一楽
二萩
三唐津と言う
また
一井戸
二萩
三唐津とも言う

彫唐津は織部好み
岸岳飯洞甕下窯
キシダケ ハンドウガメシタカマ
口辺は不規則な五角形
高台低く二重高台のもあるとのこと
長く勉強していたのに
記憶してなかった

焼物の勉強もお茶と同じで
卒業がない

写真はこぶし
姫こぶしかも
小雨のなか花が咲いている

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住替スミカワる代ぞ

2024-03-02 19:54:54 | お勉強

草の戸も住替る代ぞ雛の家 芭蕉

今日は朝日カルチャーの「崩し字の読み方」
三十六歌仙和歌 角倉素庵
江戸初期 東京国立博物館
を勉強

角倉 素庵(すみのくら そあん、
元亀2年6月5日〈1571年6月27日〉 - 寛永9年6月22日〈1632年8月7日〉
江戸時代初期の土木事業家、
儒学者、書家、貿易商。
角倉了以の子。
本姓は吉田、
名は与一、
諱は玄之(後に貞順と改め)、
字は子元、素庵と号した。
別号は期遠、西山。
書道角倉流を創始。

長男に玄紀(京角倉家)、
次男に厳昭(嵯峨角倉家)。

母は吉田栄可の娘。
儒学を藤原惺窩に、
書を本阿弥光悦に学び、
書道の角倉流を創設、
能書家としても近世五人の一人に挙げられている。
父・了以の跡を継いで貿易業や土木事業にも携わる。

晩年、活版業を志すも、
寛永4年(1627年)らいに倒れ、
家業を子に譲って嵯峨野へ隠居。
その後、光悦門下の俵屋宗達の協力を得て、
古活字の嵯峨本(角倉本)を刊行した。
また、茶の湯を古田織部に学んでいる。

写真はうちの椿
加茂本阿弥

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書院へ通る寒さ

2023-12-05 20:16:49 | お勉強

使者ひとり書院へ通るさむさかな 其角


今日は寒かった
読売文化センターへ行く
「千利休わび茶の世界」 

今日は佐々木道誉ササキドウヨ
永仁四~応安六=文中二年(1306―1373)
佐々木高氏ササキタカウジ
京極道誉キョウゴクドウヨ
京極高氏キョウゴクタカウジ
ともよばれる

南北朝期の武将。
近江国の豪族。
はじめ北条高時に仕えたが、
のち足利尊氏に従い、
室町幕府創設に功があった。
近江、上総、出雲などの守護をかねる。
歌道、香道、茶道のたしなみも深かった。
法名勝楽寺徳翁導誉。
バサラ大名。
いよいよ冬か
夕方になるにつれ寒さは増してくる
熱々の肉まんをコンビニで買った

写真は横浜の花屋さん
クリスマスっぽくなってる

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窓の外に白き八つ手の花咲きて

2023-11-27 22:02:41 | お勉強

 島木赤彦
窓の外に
白き八つ手の花咲きて
こころ寂しき
冬は来にけり

うちの八ツ手は
まだ咲いていない

今日は園さんからお借りしてる
電動のこぎりで
どんどん背が伸びてる
いちょうの木と
電気のメーターの邪魔してる
くちなしの木を
バリバリと切って
さっぱりした

昨日は寝てしまって
書けなかったが
お茶碗研究会へ行った

中国や日本の焼き物は
○○と名前を聞いただけで
ある程度は想像がつく
例えば中国の焼物
青磁は青磁、白磁は白磁
和物茶碗の
萩焼、九谷焼に瀬戸焼
なんとなく分かりそう
でも
高麗茶碗と言われているもの
井戸、三島、粉吹、蕎麦、
金海、呉器、魚屋、御本
などなど
聞いても最初はわからない
高麗茶碗はお茶を習うようになってから
知る名前
文字を見ても勉強してないと
ちんぷんかんぷん

茶碗など焼物は手に取れる美術品
勉強してみれば
一生の楽しみだ

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野菊一輪

2023-10-30 23:07:16 | お勉強

野菊一輪手帳の中に挟みけり 漱石

今日はお茶碗研究会

井戸茶碗とは
高麗茶碗の一つ。
濁白色の土に、
淡い卵色の釉薬かかる。
室町時代以後、茶人に愛用された。
大井戸、古井戸、青井戸、井戸脇などの種類がある。

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振り返る

2023-10-03 21:46:04 | お勉強

振り返る 路細そぼそと 暮秋かな 芥川龍之介


今日は読売カルチャー
「茶話指月集」の勉強

道庵は
「暑気の頃、真の手桶に露を打つ」と
又、
暑き頃水指の塗蓋に露を打つ
この時、茶巾は小板に乗せる
と。

『茶話指月集』は
宗旦から聞いた利休 に関する茶話を、
高弟藤村庸軒が書き綴り、
久須見疎安が編集して、
江戸中期の元禄十四年に刊行した板本。

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わがまつ秋ぞ近くなるらし

2023-09-25 23:11:29 | お勉強

 よみ人しらず
なでしこの
花ちりかたに
なりにけり
わがまつ秋ぞ
近くなるらし

今日はお茶碗研究会

高麗象嵌青磁から
三島、刷毛目、粉引、無地ハケメ
まで勉強した

高麗青磁は字面から高麗の青磁だろうと
なんとなく理解できるが
三島とか無地ハケメ
これから勉強する井戸やソバ
又熊川や御本など
文字もなんと読めば正解か
そしてその茶碗は
いったいどのようなものか
習わなければわからない

焼物の事は
普通は学校では教えてくれないから
各自勉強しないと
知るべくもない

国宝と言われる茶碗がある
国焼では二碗
ひとつは光悦の楽茶碗「不二山」
もうひとつは
志野の「卯花墻ウノハナガキ」
また
中国で焼かれた
曜変天目茶碗が三碗
油滴天目、玳玻天目茶碗と
韓国で焼かれた井戸茶碗「喜左衛門キザエモン」
国宝は八碗のみ

先生の講義を受けたり、本を読んだりするばかりか
茶会や美術館での鑑賞
道具商や骨董市で見たり購入することも
勉強のうちと思えば
焼物の勉強は楽しいものだ

写真は
お弟子様の園さんに勧められた
フリーズドライのしじみ味噌汁を
アマゾンで買った

今日届いたらひとつはフリーズドライでなくて
普通の生味噌のしじみ味噌汁
よく画面を見ないで
ポチっしたのだろ

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松虫の初声さそふ

2023-09-09 22:30:55 | お勉強

 よみ人しらず
松虫の
はつこゑさそふ
秋風は
おとは山より
ふきそめにけり

今日は朝日カルチャーへ

烏丸切
烏丸光広(1579-1638年)が所蔵していたことからか。
「右近切」とも言う。

烏丸切は
後撰集の断簡。
烏丸光宏広(1579-1638年)が所蔵していたことからか。
「右近切」とも。
胡蝶装の冊子本。
料紙は、小さい飛雲紙。
表裏両面に金銀の砂子。
縦20.8cm横16.8cm。
歌一首2行。

出かけた帰りは買い物
両手両肩に荷物を掛けて帰る
携帯を新しいのに変えた
初期化などドコモに頼む
ピカピカのスマホは
気持ち良い

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案山子哉カカシカナ

2023-09-05 22:43:31 | お勉強

秋かぜの うごかして行 案山子哉カカシカナ 芭蕉

今日は読売カルチャー
茶話指月集

お昼に終わって
今日はまっすぐ区役所へ
 新しい保険証が着き
 古い保険証を破棄
確認したのだが
切ったのは新しい保険証
仕方なく再発行に来た
 区役所は整理番号を取って
呼ばれるのを待つ
私の番号の次の人は
お弟子様の古志ちゃんで
びっくり
 70才を過ぎると
 バスや地下鉄が無料になるという
73才になってるのに
なぜか私は持ってないので
聞いてみたところ
今月申込めば10月からの老人のバス乗車証が来ると
負担額を区役所にある銀行で支払い
その後ロビーを通って帰る途中
 催し物をチラチラ見てると
 マイナポイントのお手伝いをしてくれると
丁度マイナンバーも保険証も持ってる
待ち時間なしで簡単に手続き完了

 やりかけの事のいくつかは済んだ

  茶話指月集に
庭を掃除している者に
「蜘蛛の巣一つは残しておいて」と宗旦がいうのです
『徒然草』にも
「何れも整いたるは
悪しきことなり。
し残したるを、
うち置きたるは
おもしろく、
生き延ぶるわざなり」とあるではないですかと

不足なもの欠けたるものこそ
日本人にとっての「美」であり
生命の芽生える「余白」
であり「空間」
これこそが「侘びの根本精神」だと
  講師のM先生のお話しだ

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