村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

忘れぬ月や野宮ノノミヤの 

2021-09-29 23:59:22 | 村雨庵 稽古 

今日は水曜稽古
掛軸の日野資枝の歌をよむと

いにしへを 
忘れぬ月や 
野宮の 
秋に訪い来て 
ひとり澄むらむ

非常に読みにくい
自分のメモを見ないと読めないくらい
崩し字の読み方教室に行っても
読めないのは読めないのは
先生は江戸期のは読みにくい
と仰っていらしたが
確かにそうだ

日野資枝 ひの-すけき
1737-1801 
江戸時代中期-後期の歌人,公卿。
元文2年11月1日生まれ。
烏丸光栄(からすまる-みつひで)の子。
日野資時の養子。
宮廷歌壇に重きをなし,
茶道もたしなんだ。
宝暦13年(1763)参議となり,
のち権大納言,従一位にすすむ。
享和元年10月10日死去。
65歳。
著作に「歌合目録」「詠歌一体抄」など。
(コトバンクヨリ)

そうか
烏丸光栄の子供だったのか
丸っぽい文字が可愛らしく好きだ
野々宮の月と言うと
源氏物語「賢木」の舞台
謡曲「野宮」の題材ともなっている
それらをよくよく知った上での
この和歌なのだろう
藤原俊成は
「源氏見ざる歌詠みは遺恨の事なり」という

源氏物語
菅原孝標女スガワラノタカスエノムスメとはいかなくても
何度でも読もう

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しばしな入りそ秋の夜の月

2021-09-28 23:23:49 | 短歌・俳句の事

 西行
慕はるる
心やゆくと
山の端に
しばしな入りそ
秋の夜の月

写真は
富士山と僧形の人物
西行だ

【富士見西行】フジミサイギョウ
〘名〙 画題。
西行法師が笠や旅包みをわきにおいて
富士山をながめている後ろ姿の図。
彫刻、焼物、玩具などにも用いられる。
(コトバンクヨリ)

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吾亦紅こや今様の武者の言草

2021-09-27 23:51:28 | 短歌・俳句の事

藤原季通フジワラノスエミチ
野辺ごとに 
人もゆるさぬ 
吾亦紅 
こや今様の 
武者の言草

藤原 季通
フジワラノスエミチ
平安時代後期の公家・歌人。
藤原北家中御門流、
権大納言・藤原宗通の三男。
官位は正四位下・左少将、備後守、肥後守。
和歌の才のみならず、
琵琶、笛、箏などの管弦に巧みであり、
白河上皇の信任が篤かった。
しかし、若年時に箏の弟子である藤原璋子(待賢門院、鳥羽天皇中宮)と
密通したとの嫌疑を受け、
その影響から官途の面では不遇であった。
(ウィキペディアより)

今日はいつものクリニックへ
薬をもらいに行く
歩いて10分くらいでも
タクシーを呼んでの往復
足が痛い時は
無理をしないことに
朝晩は涼しい
いや寒い風邪をひいてはいけない

写真は若い友人が
「写真を撮りました。送ります」
と時たま送ってくれる

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秋萩の花野のすすき露をおもみ

2021-09-26 23:18:58 | 文の会

実朝
秋萩の
花野のすすき
露をおもみ
おのれしをれて
穂にや出でなん

今日は文の会
大和物語の
139段 芥川てふ津の国
の辺りを読んだ
人をとく
あくた川てふ 
津の国の
なにはたがはぬ 
君にぞありける
(拾遺集)

来ぬ人を
まつの葉に降る 
しら雪の
消えこそかへれ 
あはぬ思ひに
(後撰集)

声を出して原文で読むことが
健康によいと
大和物語長いが内容が面白い
いつの時代も人の想いは
変わらないようだ

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藤原定頼フジワラノサダヨリ

2021-09-25 23:21:54 | 和歌と歌人

 藤原定頼フジワラノサダヨリ
 和歌・歌人112
朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに
あらわれ渡る瀬ぜ瀬のあじろ木
『千載集』

藤原定頼フジワラノサダヨリ
995~1045
平安中期の歌人。
藤原公任と昭平親王の娘の子。
四条中納言。
中古三十六歌仙。
管絃,読経にも秀で,
能書家。
関白藤原頼通に信任され、
正二位権中納言に至り兵部卿を兼ねた。
『後拾遺集』以下の勅撰集に46首入集。
家集に『定頼集』がある。
また,軽率な言動により後一条天皇から勘当を受けるなどの失敗譚も多く伝わる。
和泉式部の娘小式部内侍に戯れて,
逆に返歌に窮した話は有名。
社交に長じた多才な風流人。

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藤原道雅フジワラノミチマサ

2021-09-24 23:08:34 | 和歌と歌人

 藤原道雅フジワラノミチマサ
和歌・歌人111
今はただ思ひ絶えなむとばかりを
人づてならで言ふよしもがな
『後拾遺集』

藤原 道雅フジワラノミチマサ
平安時代中期の公卿・歌人。
藤原北家、儀同三司・伊周コレチカの長男。
官位は従三位・左京大夫。
小倉百人一首では左京大夫道雅

朝、八時半にピンポンとゆうパックが届いた
時間が変更できるものは
午後にしているのだが
今日は早い
まあ起きていたから良いものだけど
明日は朝寝坊出来ますように

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朝ぼらけ荻のうは葉の露みれば

2021-09-23 23:37:06 | 村雨庵 稽古 

 曾禰好忠ソネノヨシタダ
朝ぼらけ荻のうは葉の露みれば
ややはださむし秋のはつかぜ

今日は木曜稽古
彼岸の中日である
寄付には三夕の和歌と
三歌仙の画
三夕サンセキの和歌とは
新古今集のなかで
五句が秋の夕暮れで終わる三首の和歌をいう

寂蓮「さびしさは其の色としもなかりけり
   まき立つ山の秋の夕暮」
西行「心なき身にもあはれはしられけり
   鴫シギ立つ沢の秋の夕暮れ
定家「見渡せば花ももみぢもなかりけり
   浦の苫屋の秋の夕ぐれ」

待合は経切れ
本席は「明歴々露堂々」小堀卓巌筆
明歴々露堂々とは
歴々と明らか
堂々と露アラわる

明らかにはっきりあらわれていて、
少しも覆い隠すところがない
と言う意味らしい

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白露を 吹きなはらひそ 秋のはつ風

2021-09-22 23:01:10 | 短歌・俳句の事

 藤原長実フジワラノナガザネ
真葛はふ
阿太の大野の白露を
吹きな
はらひそ
秋のはつ風

藤原長実
ふじわらのながざね
承保二~長承二(1075-1133)

『金葉和歌集』
(きんようわかしゅう)は、
平安時代後期に編纂された勅撰和歌集。
全10巻。
『後拾遺和歌集』の後、
『詞花和歌集』の前に位置し、
第5番目の勅撰集に当たる。
撰者は源俊頼。

今日は足の病院へ
十時半の予約が一時半にやっと名前を呼ばれた
病院にいると疲れる
待たされて怒っている人が二人いた
気持ちはわかるが
看護師さんが何度もお辞儀をして
丁寧に謝っている
そんなに謝られたら
怒れなくなる
静かになった
今回は膝を手術して
右は三年、
左は二年経った
術後の経過を見てもらうのだが
最近右膝が腫れて熱を持つ
水がたまってる気もする
先生は
様子をみましょうと
2ヶ月先を予約したが
また稽古日になってしまった

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名月の出づるや

2021-09-21 23:42:03 | 短歌・俳句の事

名月の出づるや五十一ヶ条 芭蕉

五十一ヶ条とは
北条泰時が発布した御成敗式目のこと
芭蕉はそれが
名月の昇るがごとく
明るい世の中が始まるぞと
思ったのだろうか

北条 泰時ホウジョウヤストキは
鎌倉幕府第2代執権・北条義時の長男。
来年の大河ドラマは
この北条義時をえがいた「鎌倉殿の13人」
楽しみだ

今日は中秋の名月かつ満月だそうな
外に見に出たが月は雲がかくして
姿は見えなかった
そして秋の彼岸二日目
近くのお坊様が棚経にお越しになるはず
仏壇の脇に御布施と
菓子椀に生菓子用意
ティファール半分くらい水を入れ
準備完了
多分午後に見えると思ったが
なかなかお見えにならないので
明日かしらとあきらめて
道具の片付けをはじめた
座敷いっぱいに道具
掛軸に水指に茶碗
足の踏み場もない
踏み台にのり棚のものを
下ろしたり戻したりした
そのせいか
膝が急に腫れてしまった
慣れないことは止めよう
四時近くにお坊様がお越し
すぐティファールを沸かして
お経が終わるとお薄を差し上げた
お湯が熱かったか
お坊様がフーフウしてる感じ
申し訳ない
今日の用事はすんだから
あとはゴロゴロ
道具が広がったまま
だが あとは明日

写真は若い友人が送ってくれた
草冠に秋

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能因法師ノウインホウシ

2021-09-20 23:53:06 | 和歌と歌人

 能因法師ノウインホウシ
 和歌・歌人110
山里の春の夕暮来てみれば
入相の鐘に花ぞ散りける

わが宿の梢の夏になるときは
生駒の山ぞ見えずなりぬる

嵐吹く三室の山のもみじ葉は
龍田の川の錦なりけり

都をば霞とともに立ちしかど
秋風ぞ吹く白河の関

能因ノウイン
988~ 1050か1058
平安時代中期の僧侶・歌人。
俗名は橘永愷タチバナノナガヤス。
法名は初め融因。
近江守・橘忠望の子で、
兄の肥後守・橘元愷の猶子となった。
子に橘元任がいた。
中古三十六歌仙の一人。


茶入を探していた
たどりつくまで
色々な箱を開けたところ
あるメガネ箱に
肝心の茶入が入っていない
探すと前に茶会で使ったままで
一つだけ違う箱に入っていたので
ちゃんと元に戻した
ある箱には仕服が二つ入るようになっているのに
一つは空だった
どうしたのだろう

写真はとんぼう と たそば

 

 

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光をそふる秋の夜の月

2021-09-19 23:05:09 | 短歌・俳句の事

 平兼盛
にごりなく千世をかぞへてすむ水に
光をそふる秋の夜の月
『後拾遺和歌集』

『後拾遺和歌集』は八代集の第四、
勅命は白河天皇、
撰者は藤原通俊。
絢爛たる王朝文化が衰退しはじめた頃、
華やかなりし昔を振り返ったといえる。

今日は爽やかな風がふいている
四方の窓を開けて家に
気持ちのよい風を入れた
明日二十日から二十六日までが秋の彼岸だ
大したことはしないが
昨日と今日で仏壇をきれいにして
花を活ける
お供えをする
棚経に見えるお坊様に
お布施を用意するで
準備完了
一年の仏事は案外多い
年二回の彼岸にお盆
お茶の方では三月に利休忌がある
○○忌というのも多い
仏事の茶の取り合わせも考えておかねば

今日は
サカチカさんが遊びにきてくれた
写真はスフレレモンチーズケーキ
てな
名前だったような
サカチカさんのお持たせ
大きくてお腹満足

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天の河こぞの渡のうつろへば

2021-09-18 23:52:51 | 短歌・俳句の事

 柿本人麿
あまの河
とほき渡に
あらねども
君がふなでは
年にこそまて

 柿本人麿
天の河
こぞの渡のうつろへば
あさせふむまに
夜ぞふけにける
『拾遺和歌集』
拾遺和歌集は古今和歌集、後撰和歌集の次
三番目の勅撰和歌集

「拾遺シュウイ」の名は
前代の勅撰集に漏れた
秀歌を拾い集める意で、
その名の通り、
この集では紀貫之(107首)を
はじめとする古今歌人が引き続き
多数入集する一方、
柿本人麿(104首)ら万葉歌人が再評価され、
大中臣能宣(59首)・清原元輔(48首)・平兼盛(39首)ら
後撰集時代の歌人の作が新たに補われた。
また、斎宮女御・藤原道綱母・藤原公任などの
当代歌人も登場する。
物名部において、
卑官の藤原輔相が37首も採られている。
(ウィキペディアより)

棗を箱にしまう時
気がついた
思いこみで
違う名前を言ってしまった
玄々斎好みの黒平棗
甲には一粒万倍
蓋の裏には
お米の籾が九粒
うち三粒がはじけてる
「徳風棗」
一粒は万倍になる
その一粒を大切にしよう
間違った名前は
忘れて忘れる



写真は最近勧められて買った
まだ読んでない

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草のねごとにこゑみだれけり

2021-09-17 23:18:50 | Weblog

 きのつらゆき
秋風の
吹きくるよひは
きりぎりす
草のねごとに
こゑみだれけり
『後撰和歌集』
村上天皇の下命によって編纂された
二番目の勅撰和歌集。
20巻。
総歌数は1425首。


今日は午後から朝日カルチャーへ
しばし待ったが
講師の先生が急に欠席とのこと
残念
一緒に受講している軒々と下の階のケーキ屋へ
立派なケーキがウィンドウに並んでる
悩まず和栗モンブランのケーキセット
軒々はエスプレッソと青い葡萄のケーキ
久しくケーキセットを食べてない
マスクを付けたり外したり
今風だ

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やすやすと

2021-09-16 23:23:26 | 村雨庵 稽古 

やすやすと出ていざよふ月の雲 芭蕉

今日は木曜稽古
午前中ひとり
午後ひとり
夜は二人
午後と夜の間に時間があったので
ちょっと昼寝
夜は七時から九時半過ぎ
一日ずっとお茶の日だった

台子点前の服装という
私のメモがある。
多分南方録にあるのだと思うが、不確か

台子は栄花結構の式なれば、
よろず粗略ありまじく候。
これ茶の湯の極真にて、
法式の根本なり。
飾りに真行草三段あり。
稽古たりとも
俗は上下カミシモ。
法躰は袈裟衣、十徳などにて
取扱いもうすべく候。
人前にてなおさら、
台子の所作白衣などのはたらき
ゆめゆめあるまじく候。
貴人高位は衣装装束。
素襖などにて遊ばされ候。
長袴常の上下さえ略儀のこと也。
東山殿は御手づから遊ばされ候には、
大かた狩衣を召しなさると云々。
誠に殊勝の御ことなり。

昔の服装がどのようだったか
よくわからないが
格の高い式正の服装で点前せよ
と言うことだろう
一つ紋の着物はたくさん持っているが
三つ紋や五つ紋は持っていない
教授の授与式や
蘭奢待を聞く香の会のときには
本当は着たほうが良かったのだが

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まづ身にしむは荻のうは風

2021-09-15 23:22:58 | 村雨庵 稽古 

 大蔵卿源行宗
物ごとに
秋のけしきは
しるけれど
まづ身にしむは
荻のうは風

大蔵卿源行宗とは
源行宗 ミナモトノユキムネ
1064-1144* 
平安時代後期の公卿、歌人。
康平7年生まれ。
源基平の子。
母は藤原良頼の娘。
行尊の同母弟。
大蔵卿となり,保延5年(1139)従三位。
堀河朝から崇徳朝歌壇にいたる
長い歌歴をもち,
「金葉和歌集」以下の勅撰集に
27首はいっている。
康治2年12月24日死去。80歳。
家集に「行宗集」。


今日は水曜稽古
掛物は
堀江さんの箱書の
歌切をかけた

主菓子は
栗の形をした練切
餡は栗餡だろうか黄色だ
私はまだ食べていない
銘は「丹波路」

午後の時間に来客あり
前に稽古場案内からの紹介で
お試しに一、二度見学にいらした
その後事情でお休みしていたが
ご都合ととのわれて
来月からお稽古にみえる
とのお話し

久しぶりのお客様
「丹波路」で
越ちゃんがお薄を一服点て
「兎饅頭」のお菓子で
紅ちゃんが御所籠で一服
最近は自分で点て自分でのむ
この繰返しだと
正しい客の作法とか心配だ

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