村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

除夜

2022-12-31 23:14:51 | 短歌・俳句の事

除夜の畳拭くやいのちのしみばかり 渡辺水巴

渡辺水巴
ワタナベスイハ
(1882―1946)
俳人。
東京の生まれ。
日本画家省亭の長男。
日本中学中退。
若くして内藤鳴雪の門に入り、
1906年(明治39)『俳諧草紙』を創刊、
大正初め『ホトトギス』雑詠欄に
村上鬼城、飯田蛇笏らと主要作者として活躍し、
その作品は父の血脈を継いで
江戸情調の流麗な唯美的色調に富むとの評価を得た。
16年(大正5)『曲水』を創刊して
昭和俳壇の第一線に活躍を続け、
没後『曲水』は妻桂子、
次女恭子に受け継がれた。
(コトバンクより)

あと少しで卯年になる
お昼に、有職からおせちが届いた
明日の楽しみ

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行く年も今宵ばかり

2022-12-30 23:48:59 | 短歌・俳句の事

 源俊頼
行く年も 
今宵ばかりに 
なりにけり 
果てなきものは 
我が身なりけり


あと一日で寅年のおわり
今日も掃除して
お飾りをかざった
ちょっと清々しい感じ

飾っていけない日は
くんち飾り、一夜飾り、
29日と31日
片付けは松の内
松の内は、
全国的には1月15日だが、
この辺は7日まで。
明暦の大火が起きたあと、
「燃えやすい松飾りを早く片付けるように」と、
幕府が1月7日までとささだめた
とネットに出ていた。、

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懐石のみそ汁は

2022-12-29 01:15:55 | 懐石・料理

北窓をひらきしときに雌猫がもの探すさまに入りてきたる 篠弘

懐石のみそ汁は
いつもふくさ味噌。
二種類の味噌をつかう。
結婚式などおめでたい席で出される。
縁起が良いみそ汁だといわれる。
特長が違う味噌を合わせると、
それぞれの味噌の良いところを引出し、
カドの取れたまろやかな味と風味やコクが出るそうだ。

季節によって白味噌の配分を変えるという。
白味噌は炉のはじめが一番多く
色も白めで少し甘め。
それがだんだん赤味噌を増やしていく。
風炉になると味噌汁の色は赤味噌の色になるが
私は必ず白味噌も入れている。
ただ真夏だけ八丁味噌を使うと白味噌を入れず
赤味噌を合わせる

味噌汁の実は
生麩や野菜をつかう
炉は
大根、かぶ、いも類、
風炉は
茄子、小芋、南瓜、冬瓜
無季のものとして
麩の類は色々あり
季節の生麩は便利だ
焼豆腐、胡麻豆腐、ゆばなど

最後に耳たぶのやわらかさの
落とし辛子をのせることが多いが
他に胡椒や山椒それに七味、ひねり胡麻もある

今日は木曜日
のこすはあと二日
寅年の今年も終わり
従姉が来るので
布団をだし
部屋を掃除しておかないと
茶の間をかたずけしないと
初釜の準備をしないと

しなければならないこと
がたくさん
どこへも外出せずに
家にいて
掃除を頑張ってはいるが
すぐ疲れてしまうので
休んでばかりだ
そのだびにお菓子を食べてばかりでは
どこもかしこも散らかったままで
片付かない

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藤原俊成 フジワラノトシナリ

2022-12-29 00:49:25 | 和歌と歌人

 藤原俊成 フジワラノトシナリ
 和歌・歌人148

面影に花の姿をさきだてて幾重越え来ぬ峰の白雲

またやみん 交野カタノのみ野の桜狩花の雪散る春のあけぼの

むかし思ふ草の庵の夜の雨に 涙な添へそ山時鳥

夕されば野辺の秋風身にしみてうづら鳴くなり深草の里

思いあまりそなたの空をながむれば霞を分けて春雨ぞ降る

世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる

永久2年(1114)~元久元年(1204)年11月30日。91歳 。
権中納言俊忠の子。
初め顕広。
54歳以後俊成。
63歳の出家後は釈阿。
通称五条三位。
正三位皇太后宮大夫に至る。
五十代頃から六条家の藤原清輔に拮抗して歌壇に指導的地位を占め、75歳で『千載集』を撰出。
六百番歌合など多くの歌合判者となり、歌学書
『古来風体抄』を著して、新古今時代の有力歌人の養成に貢献した。
家集に『長秋詠藻』。
久安百首など13種の百首など十三種の百首歌を残す。
『詞歌集』以下に入集。

 

 

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俊恵法師 シュンエホウシ

2022-12-27 23:45:26 | 和歌と歌人

 俊恵法師 シュンエホウシ
 和歌・歌人147

み吉野の山かき曇り雪降れば麓フモトの里はうちしぐれつつ

夜もすがら物思ふころは明けやらで閨のひまさへつれなかりけり

俊恵法師 シュンエホウシ
永久元年(1113)年生。
建久二年(1191)年頃までに没か。
『金葉集』撰者木工頭源俊頼の子。
母は木工頭敦隆の娘。
東大寺の僧で大夫公、大進公などと称せられた。
白川の自坊を歌林苑と名付、
派閥を超えた自由な雰囲気の下に歌会・歌合を行った。
その歌論は弟子の鴨長明の『無名抄』に見られる。
家集に『林葉集』、
私撰集に『歌苑抄』『歌林抄』がある。
『詞花集』以下に入集。

朝寝坊して部屋をかたずける
断捨離は出来ないが
少しでも捨てようと
努力する
筆記用具がたくさんある
捨てるように努力する

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いまにして

2022-12-26 23:00:45 | 茶の事

いまにして
何を喚ばむか
ふつふつと
茶碗カップのへりに
泡だつミルク
 篠弘

裏千家の本を買った
パラパラ見ていると
ちょっと引っかかった

えーと
そうだったかしら
釜かんは
初炭は火箸にかけるけれど
後炭は炭斗の中の炭に
綴じ目を下にして置くのだと
ずっといつも指導しているのだが

違ったのか
変わったのか
それともどちらでも良いのか
不明

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銀化する冬の日ざし

2022-12-25 23:40:41 | 村雨庵 茶事茶会

銀化する冬の日ざしにプラタナス枝伸びきりて空うばひあふ 篠弘

今日はお弟子様のおうちで
一汁三菜の茶事教室
料理の下ごしらえをして
後半は茶事になる

今日は大のすり鉢と
雪平の24センチと18センチをふたつと
濾し器
大さじと小さじを持参
タクシーを呼んで10分乗ると着いた

出汁をひく
すぐみそ汁と
煮物椀の本汁をとっておく
向付
魚を盛り
わさびや添え
今日は莫大と菊
煮物椀の種をつくる
焼物を焼く
ご飯を炊く用意
あと八寸と香の物

みんなでお料理すると
楽しく
みんなで食べると
美味しいようだ

 

写真は昨日茶会へ参加した駅から撮った

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灯をけせば

2022-12-25 01:37:11 | Weblog

灯をけせば
寒さひろごり
流星の
空はしづくを
ふふみはじめつ 
 篠弘

今日はクリスマスイブ
予定は皆無ゆえ
横須賀線のグリーン車に乗って
夜話し茶会へ行く

初めての駅に到着
空が広い 
空が青い
茶会はもちろん
師走の取合せだ
今年もあと少しと思うと
お腹がすいてきた
家に帰る前に
アップルパイの店で一休み
今日も
一日はあっと過ぎた

裏千家小習十六ケ条
貴人点、
貴人清次、
茶筅荘、
茶碗荘、
茶入荘、
茶杓荘、
長緒茶入、
重茶碗、
包帛紗、
壷荘、
炭所望、
花所望、
入子点、
盆香合、
軸荘、
大津袋。

表千家習事十三ケ条
軸飾り、
壷飾り、
茶入飾り、
茶碗飾り、
茶杓飾り、
台飾り、
茶筅飾り、
組合点、
仕組点、
長緒、
盆香合、
花所望、
炭所望。   

13という数字は

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茶杓のメモ

2022-12-23 23:23:49 | 茶道具、古美術、骨董

ひたぶるに風の日さびし交番の夜勤のひとりが吸殻ひろふ 篠弘

 茶杓のこと色々
わたしめの切り抜きメモ
奥伝は別だが
濃茶に使う茶杓は中節。
薄茶には中節はもちろん、
元節や無節の茶杓も使うと習った。

茶杓は利休の時代に中節となり、
利休七哲や宗旦四天王らの茶人も
中節で茶杓を作っている。

以前は
象牙をうつした無節を村田珠光、
武野紹鷗は元節を、
利休は中節。
それぞれ真行草の茶杓と言われる。

節より先は
茶入に出入りするから、
不浄を禁じて、
先を手で触らないように、
節を込めた。
とか

竹の茶杓は当初は一回限りの使い捨て。
初期の茶杓が漆で拭いてあるのは、
象牙を模すためとも言われて
織部は拭いてあり。
遠州は拭いてない。
宗旦も、石州も拭いてない。
とか。
慶長の頃までは無銘が多く、
贈り銘や由緒を記す。
遠州や宗旦の頃から
銘が風流銘になってき
た。

茶杓の筒は
真行草の削りがある。
その他八角や縞状に削りのこし
美的に変化する。

茶杓は茶人の刀。
茶杓の切留は一刀から五刀で切る。
宗和の茶杓の特徴は
かいさきと切留が一文字とか。
とあるが、不明。

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罷りて雨後の街にただよふ

2022-12-23 00:20:32 | 村雨庵 稽古 

よそほひて
生き来し者が
首都圏を
罷りて雨後の
街にただよふ
 篠弘

罷マカりて→退出する


今日は木曜稽古
雨が降って 止んだ

今日は冬至
この日に「ん」の付くものを食べると
運が付くとのこと

それは
かぼちゃ、金柑、寒天、蓮根、人参、銀杏、饂飩

かぼちゃは南京ナンキンとも言うので

ナンキン、キンカン、カンテン、レンコン、ニンジン、ギンナン、ウドン→ウンドン

冬至には お風呂。
この日は冬至(湯治)風呂
柚子湯に入る。
天保9年『東都歳時記』

江戸の銭湯から流行ったとある。

冬至のお粥
冬至の日の朝に
小豆粥を食べる。
これを冬至粥という。
小豆粥を食べると疫病にかからないと。
あるいは体を暖めるから良い。
冷酒を飲む。
冬至にはカボチャの煮物を食べると
中風にならず、長生きする。

コンニャクを食べると、
コンニャクは体の砂払い。
体内の悪いものを掃除する。

冬至の「と」に因んで、「と」の付く食べ物を食べる。
豆腐・唐辛子・ドジョウ・いとこ煮。

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光陰如箭

2022-12-21 23:47:00 | 村雨庵 稽古 

今日の軸は光陰如箭
コウイン ヤノゴトシ
今夜のお稽古にみえたお弟子様
軸を見て「私のこの言葉はわかります」

お弟子様は
光陰如箭を中国語で読み上げた

この言葉は唐の時代の
歌や書物にある
とネットにあり
また
時は弓を射るように早く過ぎる
という思いは
古今集の和歌にもあるとも出ていた

矢のように時は過ぎるのだ
明日の二十二日は冬至
あと少しで令和四年は終わる

写真の軸
落款は円覚別峰
円覚寺派十代管長の朝比奈宗源のこと

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突風にたちつくさむか

2022-12-21 00:04:14 | Weblog

突風にたちつくさむか青芝が鞭うたれゆき枯れたる色す 篠弘

庭の椿がなかなか花を咲かせない
あけぼの
西王母
明石潟
加茂本阿弥
紺侘助
太郎庵
肥後椿
太神楽
白侘助
金魚葉椿
のりこぼし
羽衣
本白玉
などがある
明石潟などは私の生まれる前からあった
それなのに今花を咲かせ
蕾や花があるものは
本白玉椿のみ
他のはつぼみは硬く
花はまだまだ
これからだ

花を入れる器をなんと言う 
生け花などの華道家は
花器カキ、花生ハナイケ
工芸家は華甁カビン
茶道では花入ハナイレ

利休居士以来、茶会記には花入ハナイレとあり
かねの花入
つちの花入
竹の花入
の三つに分けられる

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取合せ楽しは

2022-12-20 00:55:16 | Weblog

茶友が来るので
お薄を点てましょう
となると
まずは使う道具

釜がかかりお湯が沸く
水指は何
棗と茶碗は
茶杓を何にしよう
お菓子と菓子器
それに
掛軸を改めて
花を入れ香をたけば
準備完了だが

さて何を使うか
どう取り合わせるか悩ましい

いにしえの茶人は言う
・大きいものと 小さいもの
・黒いものと 白いもの
・重いものと 軽いもの
・甘いものと 辛いもの

悩みながらでも
あれこれ考えるのが
何よりの楽しみ
たとえ稽古でもそうだ

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あらゆる風にのりて種蒔く

2022-12-19 00:58:55 | お勉強

ラルースのことばを愛す
〝わたくしはあらゆる風に載りて種蒔く〟  
 篠弘  


今日は朝日カルチャー
12月もあとわずかだ


銘の隅田川とは何か

謡曲「隅田川」に登場する梅若丸は
京都の北白川の吉田の何某の一人子で、
人商人にさらわれて東国へ下り、
武蔵国隅田川のほとりで病死した稚児。
東京都墨田区の木母寺(もくぼじ)に
その遺跡と称するものがある。

この梅若伝説をもとに浄瑠璃、歌舞伎、仮名草子、読本など
いわゆる隅田川物が作られた。
という

 

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雪の来るけはひの空を見はるかし

2022-12-17 22:36:07 | 食事会

雪の来る
けはひの空を
見はるかし
レイアウト室に
珈琲をのむ 
 篠弘

今日は
いつもの京料理の店
ふくもとにて食事会

はじめに
南蛮内箔押の馬上杯に
熱々の湯葉蒸し
イクラと山葵のせ



木地の箱に口取が色々

 お椀は蟹真丈
人参の紅葉
松葉柚子
しめじと青菜
 お造りは.,五種もり
本マグロ、帆立、鯛、ウニ、車エビ
次は
熱々の甘鯛の蕪蒸し
紅葉麩に銀杏と山葵
あんかけ

 


 焼物は
裏旬ウラシュンの鰆の照焼
慈姑クワイの素揚げがふたつ
むかごの松葉さし
薩摩芋の檸檬煮
 そしてご飯は
舞茸ご飯に
庄内麩のみそ汁
と香の物
 お菓子はクリスマスツリーとお薄



今日の焼物のお魚は
裏旬ウラシュンの鰆です
とのこと
裏旬ウラシュンとは何ですか

多く食用魚についていう
世間でいう旬には外れているが、
その魚の味がまたよくなる時期。
市場への出荷量が多くはないがおいしい時期。
春夏の鮎に対する
秋の落ち鮎、
秋の鮭に対する
初夏の時知らずなど
だそうだ

勉強になるねえ

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