村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

京都 山科

2019-03-31 23:18:09 | Weblog
今日は
のぞみで 京都山科へ

京都に着くと
バスが待っていて 山科へ
古民家で昼食済ますと
貸切バスで 山科別院へ

写真は【山科別院】
京都市山科区にある
浄土真宗本願寺派の寺
享保17年(1732)真如が
東本願寺内の長福寺を移して創建
山科別院長福寺
山科東御坊とも

次は
法界寺(日野薬師)へ
永承6年(1051年)
藤原北家の日野資業によって創建
真言宗醍醐派の古刹
日野家の菩提寺
通称を日野薬師ともいわれる
浄土真宗の開祖
親鸞聖人誕生の寺
でもある
阿弥陀如来像は木像で
平安時代の作
定朝様式だそうだ
阿弥陀さまは
平等院ののように大きく
美しく
光背の飛天も躍動的
内陣の漆喰に描かれた壁画や
曼陀羅のような柱の絵は
まさに時代の美

宿は緑風荘
古い旅館だ
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花見茶会

2019-03-30 22:09:52 | 茶事 茶会 
今日は花見の茶会へ
お庭のソメイヨシノは
まだこれから
山桜はボチボチ終わりだとか
席中は
桜のお道具が花開く

初めに汲出を頂く
アケビ茶とのこと
体に良さそうだ

席入すると
おしのぎ
お膳に
筍ご飯と味噌汁
向はごま豆腐
筍の皮を皿代りに 鮪の甘辛煮
それとなます
朱盃で一献
煮物椀は
海老しんじょに筍と こごみ
木の芽
八寸は蛤の貝にごま和えを盛る
桜鯛のお造り
湯桶と香の物
中立して露地に出る

腰掛けの脇に
お煎茶の用意がされて
しずしずと素敵な点前に
興味津々
中立の時に
篠笛の演奏があり
うっとり
写真はそれ

小間席は濃茶
躙口を入り
田楽箱に花見団子
動座して薄茶



山里棚に
薄器は雪吹の嵯峨棗

玄関を出ると
山さくらの花びらが
チラホラ
舞っていた

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山たかみ

2019-03-29 23:19:44 | 村雨庵 稽古 
山たかみ
人もすさめぬ
さくら花
いたくな わび そ
我みはやさむ
〈よみ人しらず〉古今集

今日は東京美術倶楽部で開催の
「わびの会」へ

わび とは
動詞「わぶ」の名詞形で

「気落ちする」
「迷惑がる」
「心細く思う」
「おちぶれた生活を送る」
「閑寂を楽しむ」
「困って嘆願する」
「あやまる」
「・・・しあぐむ」
と言うような意味合いがあるが
茶の湯では
不足の美を
侘びの美とする

侘びの会とは
茶の湯の美術の会ということだろう
送られてきたカタログの写真
興味のあるもの
素敵な道具を
見たいとやってきたが
すでに売れてしまい
なくなっているものも
多く
結局見ることは
叶わなかつた

写真は渋谷
侘びとは対極



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今日迄の日は今日捨てて

2019-03-28 23:06:24 | 村雨庵 茶事茶会
けふまでの 日は
けふ捨て
はつ桜  千代女

今日は
村雨庵の木曜稽古
昼間は アイテラ氏
夕方からは
古志ちゃんと
今月から入門した 鉄人
6時半頃に森金さん
お弟子様は四名

昨日から釣釜の釜を
茶飯釜に変えたから
ご飯を炊いた
頂き物の蜆の味噌汁
本物の蜆が真空パックになっている
美味
茶飯釜のご飯を
一文字にし
お膳にのせる
お向は
家にあったサーモン
青菜を添え
一汁一菜

茶飯釜で炊きたてのご飯
良い香りがして
嬉しい

お米は宮城産の「ひとめぼれ」

サッパリとした甘み
ふっくらとした食感
和食と相性が良く
味がよい
とされるようだ
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春や昔の 春ならぬ

2019-03-27 23:37:17 | 村雨庵 稽古 
今日は村雨庵水曜稽古
月に一度
茨城から見えるマユさんが
朝9時にピンポン
早いけどもう支度をしてあるから
大丈夫
まもなくお菓子屋さんがお菓子を届けてくれた
ういろうの「胡蝶」
それと草餅の二種
春だ

写真は
桜の螺鈿がある朱の盆に
末富の「白酔墨客」と
菜の花みたいな押しもの

月やあらぬ
春や昔の春ならぬ
わが身ひとつは
もとの身にして
在原業平
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身の憂さを

2019-03-26 23:44:18 | 紫廼茶話会
身の憂さを
思ひ知らでや
やみなまし
背く習ひの
なき世なりせば
西行

身のうさを
忘れてむかふ山ざくら
花こそ人を
世にあらせけれ
烏丸光広

う‐さ【憂さ】とは
気持ちが晴れないこと。
思うに任せない、
つらい気持ち。
「憂さを晴らす」
(デジタル大辞泉の解説)

今のところ
年齢のせいもあり
体は思うようには
いかないが
気持ちは 晴れてる
雲もなく晴天だ


今日は紫兎先生のお茶のお稽古
茶席の床は
烏丸光広の詠草
上の歌ではない


烏丸 光広
カラスマルミツヒロとウィキペディアにはあったが
私はカラスマミツヒロといつも言い慣れている


日本大百科全書(ニッポニカ)の解説では
烏丸光広(からすまみつひろ)だ
(1579―1638)60才で亡くなる

烏丸 光広(からすまる みつひろ)は、
江戸時代前期の公卿・歌人・能書家。
准大臣烏丸光宣の長男。
官位は正二位権大納言。
細川幽斎から古今伝授を受けて
二条派歌学を究め、
歌道の復興に力を注いだ。
(ウィキペディアより)

写真は表具の布
紺色の繊細な文様の
中回しはどんす
上下は普通無地のシケが多いが
薄水色の文様がある
これもどんすのようだ
いつか布地の名前が分かるとよいなあと
写真に撮ったものだ

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一楽 二萩 三唐津

2019-03-25 23:22:34 | お勉強
写真は昨日の茶事の打ち上げの
いつものイタリアン
いつものおつまみ五名分だ

今日は研究会
今日から和もの
唐津から始まる
唐津は日本一 窯が多く
二百くらいの窯跡がある
土も窯毎に色々だと
以前にS先生に習った


唐津の
奥高麗
無地唐津
黒唐津
絵唐津
斑唐津
彫唐津
朝鮮唐津を勉強
はでな物はないが
一楽 二萩 三唐津
又は
一井戸 二萩 三唐津
とか
やきもの好きは
大体 唐津が好きだ


九州のやきものと言えば
佐賀県の伊万里、鍋島、唐津
長崎県の現川
福岡県の上野、 高取
熊本県の小代、 高田
鹿児島県の薩摩

来月も唐津の第二段
焼き物を知ることは 楽しい
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桃さくら雛の茶事

2019-03-24 23:41:06 | 村雨庵 茶事茶会
今日は古志ちゃんの初めての茶事
ひな祭りの取り合わせだが
思いの外
桜の開花が早くなり
桃さくら雛の茶事ということに

ご正客様は想望庵さま
ご連客さまは
そのお弟子様お二人
そして急だが
古志ちゃんの息子さんの凛々君が
前座だけ参加
これから大学生になる凛々君は
今回初めて本懐石を経験した
そして村雨庵の茶事では
今回 初めての
二十歳未満のお客様でもある
初めての茶事の亭主が母親とは
願ってもそうそう無い
羨ましいの一言だ

茶事百辺おぼろ月
何度も何度も
茶事をしよう


寄付は立雛の図
その前に
お菓子とお茶
お雛様の雪洞ボンボリを灯し

茶室も初座から
風炉先前に雪洞を灯す
雰囲気が変わる

写真は後座
床は薩摩焼の花入
鼓の形
花はさくらと椿 赤角倉
道具畳に徒然棚
水指はイスラム陶
棚の蓋置は紫交趾の壺々透
中村翠嵐造

花はクマショウさんちの桜
いつもは懐石を作る役が多かったが
今日は露地の担当
露地もけっこう大変だ
お客様がいらっしゃる前に
蹲に水を張り
たっぷり打ち水をしておく

時間が近づくとまずは打ち水
お客様が席入をなさったら
蹲に柄杓を出しておく

初炭
懐石
菓子
中立

中立の前に打ち水をしておく

後入し
濃茶
後炭
薄茶

薄茶器の拝見
頃合いを見計らって
打ち水

その後寄付に戻り
愈々さよならの前にまた
打ち水

少し朝方は寒かったが
天気も頗る良く
快適な一日
茶事日和であった

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真青な木賊

2019-03-23 23:18:48 | 茶事 茶会 
真青な木賊トクサの色や冴返る   夏目漱石

午前中は雨が降っていた
明日の茶事支度の為に
今日は二名のお弟子様
水屋と亭主
水屋は明日の懐石の下拵え
亭主は露地の掃除

庭は遣り始めると止まらない
寒いからその辺で止めたらと
何度も声をかけたが
その度に却下
細いのにとてもがんばり屋さんだ
蹲ツクバイの海にある
小石を取り去り洗う
小石も洗う
蹲も洗う
あとは
使う炭をお湯で洗う
お茶を濾す
最後に銅鑼の打ち方を
練習
案外難しいのだ
あとは明日
茶事は
始まったら
必ず終わる


写真は昨日のイタリアンの
クリーム辛し明太子パスタ
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峰の嵐

2019-03-22 23:22:27 | 文の会
今日は文の会
待ち合わせはいつものイタリアン

いつものように
おつまみを頼む
ワインで乾杯
パスタ二種と
ドリアは大盛
最後に珈琲を飲んで
リラックス
満足

今日は大和物語の
60から65まで
読んだ

063段
源宗于ミナモトノムネユキが、
ある娘のもとに通っていた
親が逢わせないようにしたので
むなしく帰ってきた
その時詠んでおくった和歌

さもこそは
峰の嵐は
荒からめ
なびきし枝を 
うらみてぞ来し
源宗于朝臣

「さもこそ」は
いかにもそうで。
さぞかしそうで。
「峰の嵐」は親のこと
「なびきし枝」は娘のこと


源宗于は百人一首28番の作者
山里は冬ぞ寂しさ 
まさりける
人目も草も 
かれぬと思へば

三十六歌仙の一人だ
            
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筍 たかうな

2019-03-21 23:25:40 | 懐石・料理
懐石で使う材料
特に筍がまだ揃わない
この辺の筍の旬は4月5月だが
1月でも日本料理屋では筍がでる
鹿児島とか福岡産だ
3月だと九州だけでなく静岡や京都
関東物も出てくる
今は
まだ形が小さく
お惣菜には向かないのか
品物がお店に少ない
でも
築地へ行けば必ずあるはず

tomoちゃんに
筍を買いに行ってもらった
ところが
今日は祭日で
食べ物屋しか開いてなかったそうだ
駄目なら仕方ない
築地をやめて
小さなお店をいくつか歩き
ようやく二ヵ所のお店で
買いそろえる事ができたという
まだまだ小さい筍
小さくても大きくでも
私は筍が大好きだ
とにかく
美味しい
たくさん食べたい


源氏物語や大鏡では
筍のことをこう呼んだそうな

たかうな
たかむな
たかんな

なんと呼んでも
美味しそう

写真は火曜日の
原宿駅前のタクシー乗り場から
撮った

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これまでぞ 花は根に

2019-03-20 23:01:57 | 村雨庵 稽古 
昨日の続き
謡のはなし
東北トウボクの謡に

シテ「これまでぞ花は根に」
地謡「今はこれまでぞ花は根に。
鳥は古巣に帰るぞとて」
とある

これは崇徳院の御製よりとったもの
和泉式部が方丈に帰るを
鳥は古巣に帰るぞ
と掛けて謡ったものだろう

花は根に 
鳥は古巣に帰るなり 
春の行くへを
知る人ぞなき
崇徳院・千載和歌集


今日は村雨庵の水曜稽古
掛けものは
藤原時代の経切の大般若経
桜に公逹の絵
筆者は狩野常川院

狩野 常川幸信ジョウセン ノブユキ
(1717~1770)
浜町狩野家の三代目、
狩野邦信の次男。

絵の掛け軸は
ほとんど
何かの和歌に添って
描かれている

習った
桜の和歌にも色々ある
今日は
この和歌

春霞
たなびく山の
桜花
見れどもあかぬ
君にもあるかな
紀友則

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謡「東北トウボク」

2019-03-19 23:47:40 | 能・謡
今日はお謡の稽古
予約の時間には一時間早い
珈琲でも飲もうとヨックモックに入った
メニューを見ると
パンケーキがやけに美味しそう
お腹が空いていた訳でもないが
気がつくと注文していた
表面の蜜を焦がしてある
中のモンブランみたいなクリームも美味
一人のせいか飲み込むような早食いで完食

お稽古は
お腹が一杯では駄目なのだ
声が出ないし
集中力もなくなる
次回は 止めよう

六月に社中の発表会がある
その出し物も決まった
「東北トウボク」
和泉式部の物語

和泉式部は
平安時代の歌人
橘道貞 ミチサダと結婚し小式部内侍 を生んだ。
その後
冷泉天皇皇子為尊タメタカ 親王と恋愛し道貞とは離婚。
そして長保4 (1002) 年為尊親王と死別すると
翌年夏頃からその弟敦道 アツミチ親王とも恋愛。
寛弘4 年には敦道親王とも死別。
同6年頃一条天皇中宮彰子 に再出仕。
その後藤原保昌 ヤスマサと再婚。
数々の恋愛遍歴の波瀾にとんだ生涯で
道長からは「浮かれ女」
紫式部には
「恋文や和歌は素晴らしいが、
素行には感心できない」
と批評されたそうだ

お謡の内容は
京都の鬼門の方角東北に
東北院というお寺が置かれて
鬼門を守っていたが
そこには梅の木があり
見事に花を咲かせていた
その梅は
「好文木コウブンボク」又は
「鶯宿梅オウシュクバイ」といい
和泉式部の手植えの梅だと和泉式部の霊は言う
そして生前の仏縁の思い出や
和歌の徳と仏法の有難さを説き
舞を舞い方丈の部屋に入って
消えて行く

発表会まで二ヶ月半
集中して
お稽古するのみ
頑張ろう 自分
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暑さ寒さも彼岸まで

2019-03-18 23:59:05 | Weblog
今日は
彼岸の入り
掛けものを皆 変えた
床の間は平安時代の経切
寄付には桜のある掛け軸
玄関には
太田晦巌の「春」一字の掛け軸

太田晦巌は太田常正
臨済宗の僧。
大徳寺四百八十九世。
埼玉県生。
号は晦巌、大梅窟。
円覚寺釈宗演に参禅し、
管長並び師家となる。
のち大徳寺派管長に就任。
語録『大梅録』がある。
昭和21年(1946)寂、71才。
(美術人名辞典ヨリ)

2019年のお彼岸は、
3月18日(月)~ 3月24日(日)

お中日は21日(木)
「春分の日」

3月24日(日)
彼岸明け

三月は利休忌もあるし
桜の開花も近そうだ

暑い寒いも彼岸迄
寒さの果ても涅槃まで

辛い状態も いずれは去っていく
ということらしい

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五島美術館茶の友の茶会

2019-03-17 23:04:21 | 茶事 茶会 
今日は五島美術館
茶の友の茶会

寄付は乾山の胡蝶の図
本席は歌仙絵
源俊頼像

源俊頼は1055~1129
平安時代末期の歌人
白河院1059~1129の命による
勅撰和歌集「金葉和歌集」の撰者でもあり、
院政の歌壇を主導した

今日の五島美術館会記の説明(一部略)に
書いてあった

古経楼の廊下で
席入りを待つ時
鶯の鳴き声が
静寂を破る
ホントにホーホ ケキョと鳴いた

雨が降ると予報だったが
外れて
雨は降らず
良かった
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