村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

斗々屋茶碗

2011-10-31 23:19:36 | 茶の事
月一度の研究会
今日は斗々屋茶碗のお勉強
ととやは魚屋とか斗々屋と書く
形は朝顔形の平茶碗で
薄作り
ろくろ目細く
竹の節高台
目跡の数は7つ~10
高台内は椎茸高台

利休が好んだと言うので
堺では斗々屋茶碗と言う実物大のお菓子があるそうだ
ネットで見るとお饅頭らしい
利休様のお誕生日に切り分けるのも楽しそうだが
大永2年 1522 生まれた月日は不明

まあいつでも良い
一度見てみたい、食べてみたいだけだ

先生のお宅の玄関横に
椿の蕾が膨らんでいる
初嵐と西王母
二枝ずつ頂戴した
水曜日は炉開きだ
何よりうれしい



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香の会

2011-10-30 23:45:28 | 香道のこと

結果は
当たらなかった
わりと簡単ですと先生はおっしゃっていたが
その簡単がわからなかったのだから
仕方ない
香道の稽古を一緒にしている友人たちは四名も当たったのだが
私は外れた
部屋の中は
伽羅の香りに包まれている

この時間を楽しもう



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松風清耳目 ショウフウジモクニキヨシ

2011-10-29 23:04:32 | 茶事 茶会 
今日は森金さんと茶会へ行く
天気は良い
気持ちの良い秋の一日の
久しぶりの茶会を二人でのんびりと楽しんだ

濃茶の掛け物は
月舟宗胡ゲシュウソウコ1618-1696
曹洞宗中興の祖とのこと
松風 
耳目に清うして
端的 人間ジンカンに勝れり

やつれの大風炉にわびた釜がかかる
水指は伊賀、茶入は南蛮、茶碗は黒楽、呉器、萩、

他に薄茶席が四席 
茶筅供養もあり盛り沢山の茶会だった

だいたい茶会では
正客が順調に決まらない
今日のある席では
あとから席入りした方が
正客にいやいや座ったものの
末客の方はあれこれと質問やら感想を亭主に話しかける
よくあることではあるが
今日はさらに中ほどの方も亭主と知り合いらしく
親しげにお話しする

末客の方が「美術館で見るようなお道具ですね」というと
正客は負けじと「五島美術館の会員ですか」と聞く
「違いますのよ」と末客
[そうですか私は家が近いので昔から会員なのですのよう]
「その茶会は素晴らしい道具がでますのよ、何しろ美術館ですから」
とその茶席とは関係ない話しで
激しい火花が散る

また他の席での事である
お客様は17名と言うのに
あとから入った一人が私の横に座って
「あと二人来ますと」動かない
あとから来た二人は狭い隙間を見つけギュウギュウと入りこんで私の横に座った
結局若い女性が三人、次の会にまわると茶室を出る
隙間に入った三人さんは正客がいらっしゃる事を知っての上で
かまわず質問をする
道具が回ってくると、近くの下地窓を開け陽の光に当てて見るが
結局「見えない」「わからない」と大きな声を出し
いちいち私に話しかける
正客も他のお客様も苦い顔をされていたが
ご当人は
何とも天真爛漫だった

この茶会のお客様は年齢が高い方が多い
どの方も正客に相応しいようにも見えるが
お茶を習っているから、
お茶を教えているから、
えらいわけでもないだろうに、
その態度は目を覆いたくなる場合もある
なぜか皆 思っている事を心にとどめておくことが出来ない
一から十まで一つ残らず口から言葉が飛び出す
それが拳銃のように回りを傷つけるのも構わず
どうせなら
相手を喜ばす
美しい言葉を聞きたいものだ



松風 耳目に清うして端的 人間ジンカンに勝れり




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夜もすがら もの思う頃は

2011-10-28 23:34:08 | 茶の事
昼頃 清秀庵氏から
試験はどうでしたかと電話があった
ホームページで自分のと確認するとまずは合格点以上
たぶん合格だろう 一緒に受けた二人も合格
結構勉強したので結果がでたらしいが
結果の通知が来ないと安心はできない

今日の文の会は
津田宗達と津田宗及の消息
宗達は
松屋源三郎に奈良の薪能の時にお世話になったお礼の手紙なのだが
その文字は素晴らしい 達筆だ
宗達の父は宗伯といい村田珠光に茶を、
牡丹花肖伯に連歌を習い堺伝授を受けた 
宗伯は肖伯の伯だともある
宗及は天下の三宗匠の一人
その文字は宗達と比べると
わりとチマチマした感じに見える

桑田忠親先生の本で勉強しているのだが
驚いたのは以前より深く内容が解る
たぶん天王寺屋はタッキュウボンなどと覚えて
古茶会記の記憶がまだ残っているからだろう
試験勉強のおかげだ

金曜日の夜10時過ぎ
バイ様を送って駅まで行く
帰って歩数計を見ると2700歩
一日中ゴロゴロしていたから仕方ないか

朝は同じ時間に起きないと
体内時計が狂う
何時でも良いから
そうした方が良いと
強く勧められた
バイさんは実行しているようだ
果たして私めには出来るか・・・


夜もすがら 
もの思ふ頃は 
明けやらで
ねやのひまさへ 
つれなかりけり

俊恵法師



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夜もすがら

2011-10-27 23:55:36 | 村雨庵 稽古 
夜もすがら
秋風聞くや
裏の山   曾良


河合曾良1649~1710
蕉門十哲のひとりだ
名数辞典に蕉門の十哲は
宝井其角、
服部嵐雪、
森川許六、
向井去来、
各務支考、
内藤丈草、
杉山杉風、
立花北枝、
志太野坡、
越智越人

孔子の弟子
孔門の十哲もあった
顔回、閔子騫、冉伯牛、仲弓、宰予、子貢、冉求、子路、子游、子夏

風炉の稽古は今日まで
来週は炉開き
その日が楽しみだ



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沸く音を聴く 風炉の名残の

2011-10-26 23:12:51 | 村雨庵 稽古 
寒い
早めに釜を掛けておく
今週で風炉も終わる
少しずつ炉開きの支度もせねば

柚子の色づくのを見て囲炉裏にと
利休の言葉に聞くが
こう寒いと自然と炉が恋しくなるものだ
また風が冷たくなり体を堅くしつも
風炉の茶をするのが
いかにも名残の茶の姿であろう

いつもの菓子屋が届けてくれたのは「初紅葉」
和菓子を一緒に習っているお弟子のうちの二人が
おのおのつくった菓子を稽古に持ってきた
さわわさんは金団を
サカチカさんは茶巾絞りのお菓子



二人ともとても上手
やはり何でも稽古だけでは足りない
習った事を自分なりに作ってみて
試してみては、少しずつ自分のものになる
お菓子ならお菓子を自分で作ること、
お茶なら茶事や茶会をする事だと思うのだ


沸音の時雨を風炉の名残りかな 鳳朗

俳句の作者は田川鳳朗
1762-1845 江戸時代後期の俳人である



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秋は深まる 

2011-10-25 23:00:54 | 茶の事
ずっと気にはなっていたのだが
まだ支払いが済んでいない物があった
それは本代で
月初にはすでに届いていたが
未払い 
ついでの時で良いからとは言われていても
いくらなんでも そろそろ払わないとと
茶の稽古の後はそのまま新宿まで行き
ようやく支払いを済ませた
その本は
関根宗中著「茶の湯と易と陰陽五行」
わざわざ送ってもらったのに
まだ読んでいない
いつも行き当たりばったり




めざましく
山の老いゆく
紅葉かな  月居

短冊は
江森月居エモリゲッキョの俳句
江戸中期の俳人 
高井几董とともに蕪村門の双璧と言われた


日暮れが急に早くなった
秋は深まりつつ ある






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夏椿の葉のもみずりて

2011-10-24 20:23:13 | 茶の事
大きな袋に乗っているのは布袋様か
お酒を飲まんとその優しいお顔で
こちらを見つめる



一本の
夏椿の葉のもみずりて
そこより秋の
早まりくるや

村雨庵



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流れもはやき月日なりけり

2011-10-23 23:45:59 | 茶の事
今日は試験日
お茶の水の駅に着くと
見るからにこれから試験を受けるぞ
という雰囲気の方々が改札口周辺におられる
それを見ると、なんだかワクワク嬉しくなる
さあ我らもいつものとおり
近くの珈琲屋で時間待ちだ
店内も殆ど試験を受ける方が多い
隣の見知らぬ方と笑顔を交わしお話しもした
お互いの健闘を祈って 
帰りも我らここで待ち合わせ

五階の教室はクーラーが効いてやけに寒い上着を着て回りを見渡すと
年配の方がずいぶん多い
そして皆、まだ熱心に勉強している


今回は一級の試験を受けるのだ
結構勉強したが
残念ながら
勉強したところは出ない
関係のないところの問題ばかり
書き終えて一度さっと見直しては見たものの
そのあとはもうじっとしていられず
教室を出た
早かったが、よく出来た訳ではない

かえりにまた珈琲屋でみんなで答を合わせた
社中から三級には一名、2級には二名受ける
彼らは合格間違いないようだ オメデトウ

わからない問題には適当に印をつけたのだが
茶筅の竹は何かとか
枝炭の産地、紅白饅頭の由来、讃岐円座の材料、茶壷をたくさん作った窯
半袋は何匁、宇治に伝わる俗謡
どれも正解はわからない
感で印をつけた ものの
今日は冴えない
調べると全部違っていた 
その上、他にも書けなかったのもある
間違えた数を考えるとぎりぎり
合格点の80点になるかどうか
1級をうけたみんなは
同じようだった
すぐさま声を合わせて言った
「また来年もがんばろう」

和歌を覚えたのだが出なかった

山里の
卯の花墻のなかつみち
雪踏み分けし
心地こそ知れ

名にしおば
いざ言問わむ都鳥
わが思う人はありやなしやと 古今集

昨日と言い
今日と暮らしてあすか川
流れもはやき月日なりけり 古今集





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四S、四T、四天王

2011-10-22 21:42:13 | 茶の事
高野素十
タカノスジュ
夕暮れの
葛飾みちの
落穂かな   

素十
高浜虚子のホトトギスに参加し昭和初期には四Sと言われた
高野素十、水原秋桜子、山口誓子、阿波野青畝
他に四Tという人達もあるらしい



茶では宗旦の四天王がいる
杉山藤久
杉木普斎、山田宗偏、藤村庸軒、久須美疎安
あとは忘れないように

今日の干菓子は



ハーロウイン
魔法使い、蝙蝠、猫、カボチャ、お化け
どれも可愛いが
一口で食べた
いよいよ
明日は試験日




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たっきゅうぼん

2011-10-21 23:18:45 | 茶の事
牛丼屋に松屋というのがある
久々にそこへ行った政さんは好きな肉重を食べた
松屋、久、政、好、重


茶の湯の古典に四大茶会記がある
『松屋会記』
『天王寺屋会記』
『今井宗久茶湯書抜』
『宗湛日記』

松屋会記と天王寺屋会記が三代にわたって書かれた
松屋久政、久好、久重なのだが
はじめに書いたように、覚えた

天王寺屋は津田宗達、津田宗及、津田宗凡
これは達及凡 
たっきゅうぼん
と覚える

ちょっとばかばかしいが
思い出すきっかけになればよいだろうと
社中はこうやって色々覚える

体重以上に体が重いのは
雨が近いせいか
風邪気味ゆえか
今日はとくに用事が無いので
昼間も夜も寝ていた
それが
夜中になるとムクっと起き書き出した・・・



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あと何日かしか・・・

2011-10-20 22:52:49 | 茶の事
木曜稽古は休み
今日は勉強会
今度の日曜日が茶道文化検定の試験日だから
勉強だ勉強
でも 何故だろう 
一人でする勉強はせいぜい20分もしたら
飽きる
疲れる
眠くなるのだ
有るお人とお昼にいつもの中華屋で待ち合わせ
たっぷり昼食して
家へ戻り勉強開始
満腹では頭に血液は行かない
やはり眠くなった
横になったり
何かを飲んだり食べたりしつつ
四時まで勉強したらもう限界
もう落ちてもいいやと
この辺で勉強は終了
まだ何日かある・・・

いや何日しかないか・・・



二十度まで上がらぬ気温
さらさらと首に
優しき綿のスカーフ  村雨庵



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ひとひらの雲

2011-10-19 23:38:28 | 村雨庵 稽古 
深まりつつある秋か
天も秋の空へと変わった
少し寒いくらいの気温
毛氈を出して客畳に敷く
私の場所はホットカーペットにした
何しろ一番寒いのだ

今日は五行棚にての稽古

10月は名残りの月
秋の掛け物をさがし
その歌を詠みあげると
段々もの哀しくもなるような気がする
それが秋である

ゆく秋の
大和の国の薬師寺の
塔の上なるひとひらの雲
佐々木信綱



今日は短歌の締め切り
自分の歌を詠まねばならず
歯磨きのチューブを絞り出すように
ぎゅぎゅと
歌の言葉を絞り出すのだ
これから・・・



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斑鳩の 里の乙女は・・・

2011-10-18 23:23:50 | 短歌・俳句の事
忙しい一日だった
朝は早く茶の稽古へと出かける
お昼頃には終わったが
食事をしてお茶を飲んで
一度家へもどって着物を着換えてから
今度はお料理の稽古へと出かける
家には夜の11時半頃ついた
ああ今日も
一日が短い

写真は良く見えないが

サンマを揚げて
大根おろしを乗せ
熱々の掛け汁をかける

旬のサンマは
もちろん美味


いかるがの
さとの をとめは よもすがら
きぬはた おれり
あき ちかみかも

斑鳩の里の乙女は夜もすがら衣機織れり秋近みかも

会津八一の歌である
秋に向かい法隆寺の近くでは
夜もすがら織物を織る音が聞こえていたのだろう
乙女が機織するという姿とその音を思い浮かべると
妙に懐かしい気分になる
もっとも機織りの音など聞いた事はないので想像している
パタン シャー パタン シャー


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香道の稽古日

2011-10-17 23:43:58 | 香道のこと
先日9日の出席者をB5の封筒にメモしておいたが
いくら探しても見つからなかった
二週間ぶりにお香のお稽古へ行き
バックの中から香の道具をあれこれ出すと
ここに封筒があった
もう探した事さえ忘れていたが
出でくれば安心
ホッとした

今日は香道の稽古
生徒は三名
香を焚くと
六国のどれかと答えを見る前に予想を言う
私はサソラだったが
スモンタラか、サソラかが不明
それどころか
六国が最近よくわからない
六国の一から六まで
ひとつも聞き分ける自信が無い
順番は流儀によって違うが
伽羅、羅国、真那加、真那蛮、サソラ、スモンタラ
六国のひとつずつの香を確認して覚えこむ
練習をしないといけないのかもしれない
このところ記憶に残るものより
忘れてしまう方がはるかに多い気がする

写真は完成した中門

中門にも種類があるが
ぼんやりしていて、はっきりと覚えられない
確実に覚える為に私は考えた

中門は あ・あかさたな橋。
あは 編笠門、
もうひとつの
あは 揚げ簾戸、
かは 茅門、
さは 猿戸、
たは 竹葺門、
なは 中潜り、
ばは 梅軒門、
しは 枝折戸。

これで中門の名称は大丈夫 のはず


写真の中門は我が家のだが
利休角ツノ戸の雰囲気で作ったと
作った青木さんは言っていた



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