村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

たたずむ庭の こがらしのこゑ

2023-11-30 22:24:15 | 村雨庵 稽古 

源俊頼 ミナモトノトシヨリ
誰にまた 
おもひ知らせむ 
君待つと 
たたずむ庭の 
こがらしのこゑ


昨日は水曜稽古
今日は木曜稽古
主菓子の銘は「木枯し」
一枚の照葉に
寒梅粉が振ってある
こなし製
夕方から風が吹き寒くなった

最近とてつもなく早起きなので
自ずと
寝る時間は早くなる
夜中に目が覚めた
朝かしらと思えば
まだ0時半だ
仕方ない
寝ることにして
YouTubeの小三治の
落語を聞きながら寝た
朝の目覚ましは5時20分に鳴るが
なんだろう4時50分で目がさめた
あと30分寝るわけにもいかず
今日の起床は4時50分
生活の変貌に我ながら驚いている
早起きは歳をとったせいかも

今日の掛け物は一行
「無古無今」
筆者は上田義山
義山良忠
大徳寺510世

無古無今
いにしえ無し 今無し
と言う事は
未来だけか

写真はお弟子様の園さんから頂戴した
トワイニングのアドベントカレンダー
初めて貰ったアドベントカレンダー
楽しみだ

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かきあへぬまで 紅葉つもれり

2023-11-28 21:39:08 | 村雨庵 稽古 

 源俊頼
みやまには 
嵐ふくらし 
網代木に 
かきあへぬまで 
紅葉つもれり

【源俊頼】ミナモトノトシヨリ
平安後期の歌人。
経信の三男。
母は土佐守源貞亮の女。
歌人として重んぜられ、
白河上皇の命をうけ「金葉和歌集」を撰進。
同時代の多くの歌合にも
作者や判者として加わり、
勅撰集に採録された彼の歌は
約二〇〇首を数える。
家集「散木奇歌集」、
歌学書に「俊頼髄脳」がある。
天喜三~大治四年(一〇五五‐一一二九)

写真は渋谷駅南口

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窓の外に白き八つ手の花咲きて

2023-11-27 22:02:41 | お勉強

 島木赤彦
窓の外に
白き八つ手の花咲きて
こころ寂しき
冬は来にけり

うちの八ツ手は
まだ咲いていない

今日は園さんからお借りしてる
電動のこぎりで
どんどん背が伸びてる
いちょうの木と
電気のメーターの邪魔してる
くちなしの木を
バリバリと切って
さっぱりした

昨日は寝てしまって
書けなかったが
お茶碗研究会へ行った

中国や日本の焼き物は
○○と名前を聞いただけで
ある程度は想像がつく
例えば中国の焼物
青磁は青磁、白磁は白磁
和物茶碗の
萩焼、九谷焼に瀬戸焼
なんとなく分かりそう
でも
高麗茶碗と言われているもの
井戸、三島、粉吹、蕎麦、
金海、呉器、魚屋、御本
などなど
聞いても最初はわからない
高麗茶碗はお茶を習うようになってから
知る名前
文字を見ても勉強してないと
ちんぷんかんぷん

茶碗など焼物は手に取れる美術品
勉強してみれば
一生の楽しみだ

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冬晴れや

2023-11-25 21:37:55 | 茶事 茶会 

冬晴れや次ぐ訪客にゆめうつつ 蛇笏

【飯田蛇笏】イイダダコツ
[1885~1962]俳人。
山梨の生まれ。
本名、武治。
別号、山廬サンロ。
早大中退。
高浜虚子に俳句を学び、
「ホトトギス」に参加。
俳誌「雲母うんも」を主宰。
句集に「山廬集」「霊芝」「白岳」「椿花集」など。


今日は茶会へ
広尾の祥雲寺での
エフ先生の茶会

寒くなるとの天気予報だったが
着物をきていると
そうでもない
晴れの
よい天気だ

寄付と
待合に掛け物
炭道具が飾られてある
虎屋の金団を頂戴して
濃茶席へと渡り廊下を進む
濃茶を各服点で頂戴する

写真は祥雲寺玄関
紅葉している

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小男鹿の

2023-11-24 21:18:57 | 短歌・俳句の事

さをしかの
しの字に寝たる
小春哉
 一茶

今日はとても暖かい
でも明日から寒いとか
激しい気温差は
辛い

ご存知
植物のヒオウギの種が黒い
真っ黒だ
その種を「むばたま」という

黒い故に
「黒」
「夜」
「夕」
「宵」
「昨夜」
「髪」
「夢」
「月」
「妹」にかかる枕詞とされる



【射干玉】ムバタマ
植物、檜扇(ひおうぎ)の種子。
丸くて黒い。
うばたま。
ぬばたま。


写真は
「むばたま」のお菓子
亀屋良長の烏羽玉ウバタマ
お弟子様の京都土産

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ふりしそむれば言の葉も

2023-11-23 23:33:35 | 村雨庵 稽古 

 藤原兼輔
初時雨
ふりしそむれば言の葉も
色のみまさる
ころとこそみれ


藤原兼輔
フジワラノカネスケ
元慶元~承平三年
(八七七‐九三三)

平安前期の歌人。
三十六歌仙の一人。
歌人清正(きよただ)の父で、
紫式部の曾祖父。
従三位中納言まで進み、
その邸宅が賀茂川堤にあったので、堤中納言といわれた。
藤原定方などとともに
紀貫之や凡河内躬恒などの
専門歌人の後援者であった。
家集に「兼輔集」があり、
「聖徳太子伝暦」の著作もある。


昨日は水曜稽古
夜8時頃には寝てしまい
ブログはお休み
今日は木曜稽古
新聞を取りにいくと
明け方に雨が降ったようで
庭がしっとり濡れている
草木にはちょうどよ
いお湿りだ

八卦盆には
八卦が螺鈿されている
その八卦は
写真のように

太極は両儀…陽、陰に分かれ
四象シショウ…老陽、少陰、少陽、老陰となり
八卦…乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤
(けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こん)
となる

当たるも八卦
当たらぬも八卦
八卦とは
万物の現象を八つの象カタチにあらわしたもの
だそうだ

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散るもみぢ葉や 積もるらむ 

2023-11-21 22:26:31 | 短歌・俳句の事

 鴨長明
やまおろしに 
散るもみぢ葉や 
積もるらむ 
谷の筧カケイの 
音よわるなり

鴨長明 カモノチョウメイ
仁平三頃~建保四年(1153頃~1216)
鎌倉前期の歌人。
通称菊大夫。
法名蓮胤レンイン。
名を「ながあきら」とも読む。
京都下鴨神社の禰宜長継の子。
和歌を源俊恵に学びその派の頭領となり、
管弦の道にも通じる。
後鳥羽院に召されて和歌所寄人となったが、
のち出家して
日野山の方丈の庵に隠遁著述の生活を送った。
主著に「方丈記」
「発心集」
「無名抄」、
家集に「鴨長明集」がある。

今日は旧暦10月9日
月齢7.7
新月から8日目。
八日月
そとに出ると
月があまりにも美しいので
思わず写真を撮った

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金色の小さき鳥

2023-11-20 23:30:58 | 短歌・俳句の事

 与謝野晶子
金色の
ちひさき鳥のかたちして
銀杏ちるなり
夕日の岡に

いちょうの実の銀杏は
肺を温め。
咳を止め。
タンをきり。
毒を消す作用があり。
強壮強精の効果もある。
頻尿。
夜尿症咳に効く。

ネットの漢方薬効能。


今日は20日の月曜日
崎陽軒のプレゼントキャンペーン
20点たまってトートバッグが二個貰える

思っていたが
早呑込みの勘違い
すでに引換期間は17日で過ぎていた

まぁ、いいか
いつもの、台詞

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老の日記

2023-11-19 22:55:11 | Weblog

炉びらきやけふも灯下に老の日記 黒柳召波クロヤナギショウハ

今日は日曜日
朝六時NHKの金曜ドラマ再放送
「お登勢」を観る
昼間は
友人が遊びにきてお喋りタイム
夜は
若い友人が
手作りのシフォンケーキを届けてくれた
そのあと
「どうする家康」を観る準備をするが
アイさんから電話があった
すぐには終わらない
三十分以上お話しは続いて
電話は切れた
昔は楽しかったという話題
若い時は
あっちこっち茶会や茶事にでかけた
歳を取っても退屈することがない
お茶をやっててよかった
最近、お弟子様が入門なさり
益々茶への興味が深く広くなったようだ
今年八十九歳

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口切や

2023-11-18 20:40:05 | 茶事 茶会 

口切や寺へ呼れて竹の奥 召波

黒柳召波
クロヤナギショウハ
享保一二~明和八年(1727~1771)
江戸中期の俳人。
別号、春泥舎。
京都の人。
服部南郭に漢詩を学ぶ。
明和初年頃、蕪村の三菓社に加わり、
俳諧に精進。
著、「春泥発句集」など。

今日は火曜日に続いて
お弟子様のお茶事
それの水屋に入る
今回は私の他にお弟子様のひとりと二人で水屋

口切茶事の本に出ていた
正式といわれる順番で
茶事をすすめた

お客様は
不白流のご正客様に
ご次客様は表千家
お詰め様は裏千家
さまざまなお客様ゆえ
流儀の違いを披露された
興味深い席中だったとか

茶事を終えた水屋の呟き
「ああ面白かったね」
水屋はホントに楽しい

写真は帰りに見上げた空
夕焼け雲は異常

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時雨 過ぐなり

2023-11-17 21:37:18 | 短歌・俳句の事

 源頼政
山めぐる
雲のしたにや
なりぬらん
裾野の原に
しぐれ過ぐなり

源 頼政
ミナモトノヨリマサ
平安時代末期の武将・公卿・歌人。
源仲政の長男。
清和源氏としては
初めて従三位に叙せられた。
父と同じく「馬場」を号とし
馬場頼政ババノヨリマサともいう。


「旬」の文字は
日をひとめぐりさせた様を示す
会意文字で、10日を意味している
「筍タケノコ」は
10日も経つと立派な竹になる
という意味を持つ語だそうだ。

古代中国では、
月の一日、十一日、二十一日と
十日おきに
旬儀という儀式が行われて
皇帝が政務を聞き、
そのとき役人には
季節に合った食物などを
下賜したという。
この歴史をふまえて、
季節にあった美味しい食物の時期を
旬というようになったものである。

旬の食物
1月 金目鯛、百合根
2月 公魚ワカサギ、蕗の薹フキノトオ
3月 赤貝、蕨ワラビ
4月 飛魚トビウオ、莢豌豆サヤエンドウ
5月 鰹カツオ、枇杷ビワ
6月 鮎アユ、生姜ショウガ
7月 泥鰌ドジョウ、茗荷ミョウガ
8月 穴子、ピーマン
9月 沙魚ハゼ、葉唐辛子
10月 鰯イワシ、蓮根レンコン
11月 鯉コイ、白菜
12月 河豚フグ、蟹カニ

嫌いなものも入ってる

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やや白き近江の山や川千鳥

2023-11-16 22:43:15 | 村雨庵 稽古 

やや白き近江の山や川千鳥  小波


今日は木曜稽古
昨日は早く寝てしまったので
ブログを書けず
今日は夜は9時過ぎまでお稽古

茶筅とおしをし茶碗を清め
濃茶入より茶を入れる
袱紗で炉の釜の蓋を開けると
白い湯気が一気に上がる上がり
茶室を清める
お弟子様が
濃茶点前に集中する姿は清々し

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堺の庭ぞなつかしき

2023-11-14 22:00:46 | 茶事 茶会 

口切に堺の庭ぞなつかしき 芭蕉


今日はお弟子様のお茶事
口切の茶事の水屋担当をする

手元にある茶事の本には
正式と略式の二つの順が書いてある

今日は正式とある順ですすめた
それによると

 正式
 初入は午前10時
茶壺口切の式
雑煮・冷酒・八寸
初炭手前
縁高
 中立
 後入
台天目点前
懐石
後炭
薄茶

 略式
 初入 午前十一時
茶壺口切の式
初炭点前
懐石
縁高
 中立
 後入
濃茶
後炭
薄茶

2008.11.21の口切の茶事
この日から
ブログを書き始めた

今日で 5471日め

 

写真は ふくもとの

 

 

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奥山の岩がきもみぢ

2023-11-13 20:43:18 | 古筆

 樋口一葉
ここまでは
あらしも訪はじ
奥山の
岩がきもみぢ
冬も残れり

関戸本古今集は
伝承筆者は藤原行成
零本が名古屋の関戸家に伝来したことから
こう呼ばれる。
染紙の料紙に、
緩急抑揚に富んだ筆を
自在に駆使し、
効果的な墨継ぎで
美しく流麗な連綿を展開する。

関戸本和漢朗詠集は
伝承筆者は藤原行成とされてるが、
高野切(第二種)、
平等院鳳凰堂扉の色紙形と同筆
と考えられていることから、
源兼行筆と推定される。
とネットにあったが。

さて、この関戸家とは
何だろう
名古屋の素封家だろうが
何々とはっきり言えるほどは、
知らない
調べてみた

関戸家は
尾張藩の御用商人。
幕末の関戸家の関戸内兄が重要らしい

関戸内兄 セキド ウチエ
文政7年(1824)~
明治33年(1900)
愛知県名古屋市千種区
商人・歌人。
初名は信允。
小字を梅吉。
後、梅五郎と改め。
長じて哲太郎と称す。
府下堀詰町の富豪なり。少うして植松茂岳の門に入りて学び、
詠歌を工にす。
又茶事を好み、
松尾宗五に学びて松下軒と号す。
内兄又古筆及び古器物を愛し頗ろ鑑識に長ず。
家固より収蔵多し、
而して名品逸物の市賈の間に出づるあれば、
多く之を購ふを以て、
其家蔵に天下有名の物頗る多し、
(名古屋市史)

わかったような

写真は京料理ふくもとの口取り

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音にさへ

2023-11-12 20:54:35 | 短歌・俳句の事

 源定信ミナモトノサダノブ
音にさへ
たもとをぬらす
しぐれかな
真木の板屋の
夜はの寝覚めに

源定信
ミナモトノサダノブ
三条天皇の子である敦明親王アツアキラシンノウの孫。
父は院中将・源信宗。
勅撰和歌集には4首入集。


日曜日は早起きして
NHKのテレビドラマ朝6時に
2001年の
金曜時代劇 
『お登勢』
を見るのが最近の楽しみだ
それとお弟子様が見てるという
地デジ7チャンネル
韓国ドラマ
「ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜」
それに日曜日
昼は
『日曜日美術館』
今日は
トーハクのやまと絵展
夜は
『どうする家康』

テレビは楽しい

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