村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夏草に

2024-07-17 21:54:19 | 村雨庵 稽古 

 花朝女 
夏草に
蓬もまじり
のびにけり

筆者は
生田 花朝女
いくた かちょうじょ

1889年(明治22年)11月22日 ~ 1978年(昭和53年)3月29日)

明治から昭和にかけての日本画家。
(ウィキペディアより)


今日は水曜稽古
白木蓮の枝がすごく伸びてきた
ずっと気にはなっていたが
何しろ暑いし
物凄く蚊がくるし
やりたくない
やりたくないが仕方ない
今日切らないと
どんどん暑くなるらしいから
切ることにした

朝五時に起きて
長枝挟みで切る切る長い枝は切ってから手で折る
たちまちごみ袋から溢れ
木蓮の木はスッキリ
気分もスッキリした


  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木下闇 コシタヤミ

2024-07-11 22:30:04 | 村雨庵 稽古 

灰汁桶アクオケの蝶のきげんや木下闇 一茶

音もせで水流れけり木下闇 漱石

木下闇 コシタヤミ
鬱蒼と茂る木立の
下の暗がりのこと。
昼でも暗く涼しい。
夏の強い日差しのもとでは
闇のようである。

今日は蒸し暑かった
木曜稽古は朝九時から
夜は九時半まで
木曜は夜は二名
昼間は四、五名なのに
サカチカさん
ねこさん
ダブリュウさん
ヤチコさん
クマさん
アイテラさん
森金さん
秋さん
ヤマナさん
雷蔵くん
いのちゃん
忙しいと思ったら十一名が見えた
あっという間の一日
そういう日もある
結構な一日だ

写真はいのちゃんから頂いた写真
ノウゼンカズラ
夏だね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五十鈴川

2024-07-10 21:11:04 | 村雨庵 稽古 

  社頭水 正臣
みたらしは
いづくはあれど
五十鈴川
千歳の杉の陰うつる水

みたらし 【御手洗】→
寺社の境内にあって、
参詣者が手や口を水で清める所。
ミタライとも。
手水

いづくはあれど→他の場所はともかくとして

正臣は阪正臣バンマサオミ
明治〜昭和期の歌人
1855~1931
尾張国名古屋花屋町
別名号=茅田,樅園
経歴明治6年上京し、
権田直助に師事。
20年御歌所に入り、
28年華族女学校教授。
30年御歌所寄人、40年御歌所主事となる。
歌は高崎正風に学び、
また書をよくした。

今日は水曜稽古 
暑い一日だったが
なぜか台子の点前をする人が多かった
暑いからこそ難しい点前をしたほうが
集中できるのだ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとふしに

2024-07-04 23:33:41 | 村雨庵 稽古 

ひとふしに
よろずよこめて
くれ竹
おくふしたけを
たてまつりけむ
 八十八媼志支婦

今日は木曜日
日曜日は七夕
今日は高畠式部の竹の自画賛

高畠式部
タカバタケシキブ
幕末明治初期の歌人
1785~1881 
96歳でなくなったが
この時代、誠に長命だ
伊勢国松坂の商家に生まれ
香川景樹のち千種有功に師事
和歌以外に書画、彫刻、琵琶、笙、茶道等も学んだ

式部の八十八歳で描いた竹の絵は
非常に力強い
見習おう
我々 まだまだ 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七重八重花は咲けども山吹の

2024-07-03 20:12:42 | 村雨庵 稽古 

 兼明親王(後拾遺1154)
七重八重花は咲けども山吹の
実の一つだに無きぞかなしき(あやしき) 

太田道灌の雨具借りの故事に登場する古歌

実がならないのは八重咲の花
普通の一重の山吹は実を持つ

今日は七事式の会
小熊の会だ
午前の班と午後の班
おのおの今日は五名ずつ

科目は廻り花之式
それと
一二三之式を二順し
平花月
優雅で充実した時間を共有した

今回で11回めかな
大分慣れてきた感じ
七事式は
・花月
・且座 
・茶かぶき
・員茶 (かずちゃ) 
・回り炭
・回り花
・一二三 
この会のお稽古
あと残りは茶カブキだけだが
茶カブキは濃茶四服まわし飲みゆえ
しばらく不可能
一通りは経験した事にしよう

今日集まった
 廻り花の茶花
秋海棠
木槿
水引
白河原撫子
糸ススキ
松明草
薮ミョウガ
ヤマボウシ
八重ヤマブキ

源氏物語の《野分》にある
玉鬘のことを

八重山吹の咲き乱れたる盛りに
露のかかれる夕映えぞ、
ふと思ひいでらるる。

「八重山吹」を思い出させる美しさだと言う夕霧

 

八重山吹の写真を撮るのを忘れた

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

散る青葉

2024-06-19 23:28:38 | 村雨庵 稽古 

青うめをうてばかつ散る青葉かな 蕪村

今日は水曜稽古
新聞を取りに木戸を開けようと歩くと
両脇から木々が迫り
狭い通路が益々狭く
前の日の雨にしとどに濡れた葉の露に触れずには行けない
花鋏を取りに戻って
伸びてる枝をパシパシ切っていく
新聞を取ると帰りも左右を切って戻る
時間がないので足元に落ちた枝は足でジャカジャカ左右に押込み
掃除は又だ
木槿がまだ咲かず
アジサイもうちにはない
水引が順次かわいい花をさかせてはいるが
主にはならない
半夏生も白くなり始めた
それに
今年始めてさいた松明草の三種で
お弟子様に花をいれてもらった
木槿がさかないと
毎回花には不自由する
公園の木槿は咲き始めたようだが
我が家は日陰のためまだまだ

花を何にするか
いつも苦労する
友人宅では野草園のように
茶花を育てていたが
狭い狭い庭では
限られたものだけ

日頃の回りの植物は良く観察
いざというときに役立てよう
でも
キョロキョロと不審者風行動とならぬよう


庭のたいまつ草

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たちばなの花散里

2024-06-15 20:05:42 | 村雨庵 稽古 

 大伴旅人
橘の花散る里のほととぎす
片恋しつつ鳴く日しぞ多き

今日は跡見の茶事
水屋は大したことをしないが
私めは一応水屋担当

茶会には7種類の方式がある
茶事七式 という
暁の茶事、
朝の茶事
正午の茶事
夜咄 の茶事
不時 フジの茶事
飯後 ハンゴの茶事
跡見 アトミの茶事
今日はその跡見茶事

朝茶事または正午茶事の後
引き続き行なう
または日時をかえて行う茶事

参会できなかった招待者や
当日招待されなかった人々の申込みにより
茶事の趣向や道具を使って披露
ただし懐石は同様にせず
その時々で考慮する
融通無碍な茶事だ

下記は2016/3/5の拙ブログの記事

跡見の時 知らせの鳴り物うたぬ事なり

鳴らさぬように客は早くはいる
濃茶の後炭が良さそうなら続き薄茶
立ち炭をしても良い
中立なくば
諸荘
又は濃茶の後花を軸に買えてもよし
軸の所望をしても良い
茶の順などは決まってなく
薄茶のみでもよい
続き薄茶でもよい


跡見の茶事
来月もある

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

後の世を

2024-06-12 21:54:56 | 村雨庵 稽古 

藤原有家
後の世を知らせがほにも篝火の
こがれて過ぐる鵜飼舟哉

藤原有家フジワラノアリイエ
久寿二~建保四(1155-1216)
藤原重家の3男。
母は藤原家成の娘。
従三位,大蔵卿となる。
六条家の有力歌人で,和歌所寄人,
「新古今和歌集」撰者のひとりにえらばれた。
「千載和歌集」以下の勅撰集に67首がはいる。


今日は水曜稽古
届いたお菓子は練切の撫子と
生麩まんじゅう

夏らしい
美味しかった

写真はうちの猫
ミーちゃん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雫あつめて朝日かな 

2024-06-05 22:03:40 | 村雨庵 稽古 

紫陽花に雫あつめて朝日かな 千代女

今日は小熊の会
七事式の稽古

「花月」 
「且座」 
「廻り炭」 
「廻り花」 
「茶カブキ」 
「一二三」 
「員茶」  

今日は
「且座」のお稽古
花・炭・聞香・濃茶・薄茶の順

 且座之式は、
臨済宗の宗祖
臨済義玄の語録
「臨済録」の
「且座喫茶」からとられた

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

唐崎夜雨

2024-05-16 22:20:08 | 村雨庵 稽古 

昨日は水曜稽古だがブログも書けず
ねてしまった
木曜稽古
松波資之のほととぎすの和歌を掛ける

 湖遠郭公 
    遊山
から崎の
まつとはなしに
ほととぎす
ききつるばかり
うれしきはなし

松波資之マツナミスケユキ
1831*-1906 
幕末-明治時代の歌人。
天保元年12月19日生まれ。
安芸広島の商人岡田集介の次男。
京都徳大寺家につかえ,
のち北面の武士松波家の養子となる。
香川景樹にまなび,
景樹没後はその子の景恒をたすけて
東塢塾を主宰。
維新後は皇太后宮の内舎人ウドネリ,
雑掌をつとめた。
明治39年9月13日死去。
77歳。
通称は直三郎,大学大允。
号は遊山,随所。
歌集に「花仙堂家集」。
(日本人名大辞典ヨリ)

唐崎というと
近江八景の「唐崎夜雨」を思い浮かべる

唐崎は
『万葉集』の
「さざなみの志賀の辛崎幸あれど大宮人の船待ちかねつ」
『蜻蛉日記』では
都人が唐崎へ祓ハライに向かう様子が描かれている。
『枕草子』では
「崎は唐崎、三保が崎」

近江八景では唐崎夜雨といわれる
芭蕉の俳句に
「唐崎の松は花より朧にて」
唐崎は松が有名とか
唐崎のまつとはなしに

掛詞になっている

近江八景を読みこんだ
という大田南畝の狂歌があった

乗セタ カラ サキはアワズ カ タダの駕籠 ヒラ イシヤマ ヤ ハセらしてミイ

勢多夕照 -唐崎夜雨 -粟津晴嵐 -堅田落雁 - 比良暮雪 -石山秋月 -矢橋帰帆 - 三井晩鐘 -

だとか
覚えられるか

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うすうすと窓に日のさす

2024-05-01 22:57:35 | 村雨庵 稽古 

うすうすと窓に日のさす五月かな 子規

今日から五月
初風炉の水曜稽古だ
雨がシトシト寒い
時たま
ザーザー降って 寒い
エビネを切って
今日の花にした
掛軸は一行 薫風自南来
灰型は昨日作っておいたので安心
種火をいれて
炭手前
すると
藤灰がないですと言われた
出した記憶がある
確かにどこかにおいた
探したが 見つからない
藤灰がない時
変わりに何が使えるかと
一瞬考えた
小麦粉片栗粉ならあるけど
お線香の灰じゃあちょっとね
確か火鉢の灰というのがどこかにあったはず
あれでもよいか
うろちょろして
そうそう風炉用の炭斗に代えようと思ったら
その近くに
あった

 淡交社のふじ灰の説明
藤の樹皮を取り除き
焼いて灰にしたもので
化粧灰とも呼ばれます。
風炉蒔灰の一種であり、
風炉の灰器に入れ使用します。
ふじ灰は雪景色を見立ててのものとされ、
厳暑は多く、
初夏と名残はかすかに蒔かれます。
重さ(約)150g
ビニール袋入
990円
今あるけど
買っておこうかな
「ふじ灰」

写真は昨日撮ったもの
黄エビネ
奧に茶色の地エビネが咲いている

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卯の花の咲かぬ垣根

2024-04-25 22:24:39 | 村雨庵 稽古 

 藤原忠通
うのはなの 
さかぬかきねは 
なけれども 
なにながれたる
玉川の里

今日は昨日に続いて木曜稽古
掛物は桜も藤も終わって卯の花の和歌の
美麗な短冊

和歌の意味は
卯の花の咲いていない垣根はないが、
やはり名高く聞こえた
この玉川の卯の花の里は
いいものだ
    
玉川は「美しく清らかな川」
六玉川と言われている六つの玉川がある
この和歌もその一つ

大阪摂津の玉川は→
卯の花の名所。
京都、井手の玉川は→山吹。
志賀、野路の玉川は→萩。
東京、調布の玉川は→川にさらす布。
和歌山、高野の玉川は→旅人、氷。
宮城、野田の玉川は→千鳥。

この和歌を詠んだのは
藤原忠通
フジワラノタダミチ
[1097~1164]
平安後期の公卿
忠実の長男
別称、法性寺殿ホッショウジドノ
摂政・関白
父および弟頼長と対立し、保元の乱の原因となった
書にすぐれ法性寺流の開祖
漢詩集「法性寺関白集」
家集「田多民治ただみち集」
日記「法性寺関白記」

短冊を書いたのは
広幡豊忠 ヒロハタ トヨタダ
1666-1737 
江戸時代前期-中期の公卿。
寛文6年6月26日生まれ。権中納言久我(こが)通名の子。
広幡忠幸(ただゆき)の養子となり,
貞享元年従三位。
権大納言をへて,内大臣,
従一位にすすむ。
元文2年8月1日死去。
72歳。

覚えるのは難しい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

智慧あり顔の木蓮の花

2024-04-19 20:12:57 | 村雨庵 稽古 

 与謝野晶子
春はただ
盃にこそ注ぐべけれ
智慧あり顔の
木蓮の花

昨日は木曜稽古
椿はほぼ終了
代わりに
庭の野草が芽をだし始めた
葉を広げ蕾を抱く芍薬
その足元に小さな地エビネ
紫蘭
それに
シャガ(射干)
別名は胡蝶花
あと
フタリシズカ
鳴子百合
宝鐸草
窓の外には黄エビネ
見上げると
木蓮も蕾がある
木戸のもみじは
葉柄を長々と伸ばし始め
いま丁度花を咲かせてる
一部はプロペラの種を持っている
このところは
庭に降りるのが楽しみだ

写真はイノさんが送ってくれた
某有名庭園の藤
見事

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朧月

2024-04-17 22:26:09 | 村雨庵 稽古 

海棠の花のうつつや朧月  其角

今日は水曜稽古
雨が降ったり止んだり
暑かったり寒かったり
春の気候は疲れるね

稽古の花をまずは切り取り
しばし流し水にしておくと
よく水が上がる
鳴子百合が可愛らしい

炭手前は
自在に手取釜
もうひとつの炉は
裏鏊釜ウラゴウガマの透木の扱い

炭手前は
初炭手前
後炭手前に
盆香合
初炭所望
後炭所望など
それに
大炉
吊り釜
透木釜
茶飯釜など
色々
炭手前は楽しい

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うらうらに照れる春日

2024-04-11 22:29:43 | 村雨庵 稽古 

 大伴家持
うらうらに
照れる春日に
ひばり上がり
心悲しも
ひとりし思へば

今日は木曜稽古
蛭釘に自在を吊り
手取釜を掛ける

もう一つの炉には
裏鏊釜(うらごうがま)で
透木の扱いのお稽古
炉の茶の湯もあとわずか

裏鏊釜ウラゴウガマは
天命作の鏊ヤキナベの底が
見事であるところから
考案されたと。
鏊ヤキナベをさかさまにし、
底に穴をあけ釜の口とし、
これに別に作った底を
後から取付け
釜に仕立てたもの。とか

宗旦好みは、
釜の胴と底の部分に段があり、
裏に左右に二つづつ
計四つの賽の目の鐶付が付き、
そこに鉄の舌のような形をした端立を
差し込んで透木に掛けて使用。

今使ってるこの
裏鏊釜ウラゴウガマは
黒豆さんから頂いたもの
上記と同じようなので
どうやら宗旦好みらしい


写真は我が家の紅葉
先週からの雨で物凄いスピードで成長してる
葉が伸びてきたなと思ったら
紅葉の花が咲いている
葉は柔らかく揺れてる

テンプラで食べられそう



裏鏊釜は、

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする